2010/5/30

地獄の黙示録  ドラマ

クリックすると元のサイズで表示します

監督:フランシス・コッポラ
出演:マーティン・シーン
1979年

評価:★★★★☆

デニス・ホッパー追悼特集。

ベトナム戦争中、ウィラード大尉は軍の上層部よりある人物の暗殺を命じられる。元グリーン・ベレーのカーツ大佐である。彼はカンボジアのジャングルで自分だけの王国をつくりあげているのであった。ウィラードの一行は哨戒艇で河でジャングルを遡り、カーツの王国へ近づいていく。道すがらベトコンの海岸を占領しサーフィンするキルゴア中佐の部隊や指揮官不在で戦う最前線の兵士などと出会いドラッグにおぼれていく一行とともにウィラードも正気を失っていく。やがて、カーツの王国にたどり着いたウィラードは・・・

ジョセフ・コンラッドの小説「闇の奥」をベトナム戦争に置き換え、戦争の狂気を描いた戦争映画。
F−5戦闘機やUH−1のヘリはフィリピン軍より借りた本物である。
キルゴア中佐のヘリの部隊がワグナーのオペラ「ニーベルングの指輪」の「ワルキューレの騎行」曲を大ボリュームでかけながらベトコンの海岸を攻撃する場面は本物の軍用ヘリで撮影しているだけに凄い迫力がある。

主演のウィラード大尉はエミリオ・エステベスやチャーリー・シーンの父親のマーティン・シーン。
サーフィンをやりたいがためにベトコンの海岸をヘリの第一空軍騎兵隊の部隊で一掃するキレているキルゴア大尉を演じるのは「ゴット・ファーザー」のロバート・デュバル。
カーツ大佐を演じるのは台本も読まずに勝手放題だったマーロン・ブランド。
ウィラード大尉の一行の一人で「マトリックス」のモーフィアスことローレンス・フィッシュバーンがいまから想像出来ない青年の兵士役で出ていたり、ハリソン・フォードがちょい役で出ていたりする。
また、ヘリの操縦者で「フルメタル・ジャケット」の鬼教官や「テキサス・チェンソー」シリーズでレザー・フェイス一家の一人を演じたリー・アーメイも出演している。
デニス・ホッパーはカーツ大佐の王国にいる報道写真家の役である。

フィリピンのジャングルで撮影が行われたが、セットが全壊したり、ヘリが軍事のために出かけてしまい撮影出来なかったりと悪条件が重なり、さらにコッポラの完璧主義もあいまって経費が膨れ上がりまさに地獄のような撮影が続いたという。詳しくは以下で紹介するコッポラの妻エレノアが書いた著作「地獄の黙示録」撮影全記録や「ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録」に詳しい。

カンヌ映画祭のパルム・ドールを受賞している。

「地獄の黙示録」特別完全版 2001年
クリックすると元のサイズで表示します
ウィラード大尉の部隊が続ける旅の中で、慰問のプレイメイツとのエピソード、フランス人の移民とのエピソードなど53分ものシーンが追加されている。
ウィラード大尉の部隊が鬼のキルゴア中佐のサーフボードを奪って哨戒艇で逃げヘリで探されるシーンなど面白い。

「地獄の黙示録」撮影全記録 エレノア・コッポラ著
クリックすると元のサイズで表示します

「ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録」
クリックすると元のサイズで表示します
1



2010/9/23  17:22

投稿者:クロケット

>グリコ〜さん
せっかくのシネスコ表示なのにビスタサイズとはもったいないですよね。本作の予告編を劇場で見たときにヘリのシーンで鳥肌が立ちました。
真偽のほどは分かりませんが本物を使ったという話題がありましたね。そのため、スタッフがフィリピン政府にしょっぴかれたとか。

2010/9/22  22:59

投稿者:グリコ〜

dvdはなぜか画面サイズはスコープ表示だけどビスタになってるのが不思議です。カーツの王国で木にぶらさがった死体やら生首は全て本物らしいですよね。
死臭の中で撮影してたのかと思うだけでやはり凄い映画です。

2010/6/1  7:22

投稿者:クロケット

>snowmanさん
大島渚監督が司会のNHK特番があったのですね。見てみたかったです。
ホッパーさんの訃報は映画関係のブログであちこち取り上げられていますね。

http://moon.ap.teacup.com/crocket/

2010/5/31  4:17

投稿者:snowman

ホッパーさんの訃報に接しました。
アチコチの映画ファンの皆さんのブログでも
イロイロな作品で活躍なさった俳優さんで
あるがゆえに,また一人惜しい方が世を去った
というコメントを多く目に致します。
でもって本作ですが元々の原作がベトナム
戦争と関係なかったり制作途中でトラブル
続出で監督さんがどうしていいやらワケが
わからなくなったりしてモウ大変な状態
だったとのことで劇場公開当時NHK教育TVで
大島渚監督司会で本作にスポットを当てた
番組で実際にベトナム戦争に行った戦場
ジャーナリストの方からけなされまくって
おりました。コッポラ監督版『エヴァン
ゲリオン』って感じでしょうか。でも
当時,劇場で観たヘリコプター部隊の戦闘
場面は迫力ありましたからね。本作ゆえの
ミリアス作品『コナン・ザ・グレート』
だと思うのですが,あコレ書くと長くなり
そう。(^^;

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ