今日は私は深夜付き添いは休みで ゆっくり家で食事をしながら一杯飲んでくつろいでいた。
そんな時 夜の9時頃・・・突然弟からメールがきた
『今からばぁを 病院に連れて行く!』
え?!何! どうしたんや?!
すぐ電話をかけるが話し中。 いやぁ〜〜な予感が・・・
ようやく繋がり事情を聞くと、どうも呼吸困難になってるらしい
誤嚥? 心不全? 肺炎?
いづれにせよ救急車を呼んだというので 即私も後を追うことにした。
旦那に頼み車に乗る。
実家の前に行くと 丁度運び出すところ。近所の人が数人出て見ていた。
母は呼吸が荒くグッタリしている。大丈夫だろうか?
とにかく車で追いかけた
検査の結果、肺に水が溜まり、尚かつ肝臓の嚢胞が大きくなりすぎて肺を圧迫して呼吸が出来ない状態になったらしい。
即座に利尿剤が多量投与される。
これで胸水を排出できれば・・・と
レントゲンでみると肺のしめる割合がかなり小さくなっていた
しかし 思っているより白い影はない。今のところは・・・
だが、普通なら大丈夫な水の量でも 圧迫されることで呼吸が困難になり、喘息に近い症状になった。
血液検査もしたが・・・
クレアチニンが上がっていた。 3.7だ
他の腎機能も低下している。 貧血もある それはわかっていた。
でも、今日の当直医は 見れば外科医で 面識のない医師
母の持病のことも嚥下のことも 心の病のことも何も知らない
当然当たり前のように治療をあれこれ勧めてくる。
わかってはいるんだよ
でも、母の場合はその治療が良い方向にばかり向くとは限らない
現に腎ホルモン注射を始めた途端 一気に心がふさぎ込んでしまい
良くなるはずが ドンドン落ち込んでいった。
こういう治療は本人が頑張って治そう!治るんだ!というある種の自己暗示的な思いも重要になってくる。
かといって 何もしないで居ることは今回のような発作につながる
難しい綱渡りだよね
今現在も軽い利尿剤は使っているが、もっと強い薬に変えていくか
透析をしなければこういう発作は起きますよ と言われた。
しかし確実に利尿剤は腎機能を低下させクレアチニンをUPさせる
かといって透析は? とても母の精神状態で何時間も
しかも始めたら死ぬまで続けるという過酷な治療は耐えられるだろうか?
毎日 暗い顔で また泣き続ける生活になるのが目に見える
とにかく今は落ち着かせるため多量に使ったが、今後はどうするか
よく考えなければいけないね・・・
この日の夜はICUに入った。
またこの部屋だ・・・
回りには人工呼吸器をつけた患者さんばかり。
母も辛そうに ヒューヒュー喉をならしながら苦しそうにもがく
尿は順調に出ているが、恐れていた熱が上がり始めた。
血液検査の時 見た結果が 白血球の数に ん?と思った
それは、今まで2000〜2300までしか上がらなかった数値が 一気に4000になっていたからだ
普通なら健康な数値。大人 4100〜平均だけど
でも、母の場合は明らかに違う。これは異常に近いのだ
医師はこれに気付いた?担当医ではないから気が付かないかも
現に何もそれに触れなかった。
でも私は予感した。
今は熱は無くても?きっと上がる と
炎症反応がでているのだ。 どこかで炎症が起きている。
そして案の定、夜中の2時過ぎ頃から熱はピークになった 8度8分
脇や頭を冷やすが追いつかない。
座薬を入れようよ とナースが言うが 嫌だと言う。
多分、再々出る軟便のせいだろう。
お尻が痛いし、お漏らしすることの嫌悪が拒否させているのだろう
3時・・・4時・・・と 苦痛に顔をゆがめて大きなお腹を抱えて
どうしていいかわからない辛さで身をよじる。
熱は下がらない。
このままでは嚢胞に悪影響を及ぼす!
座薬いれよう! と母を説得した。暫く痛いの我慢しようね
そして4時10分ごろ座薬を投与。
これでなんとか熱が下がれば・・・
でも、なかなか下がらない。肝機能も弱っているから・・・
ただ、呼吸のゼィゼィは軽くなってきた
しきりに お腹と胸の苦痛を訴えて 起きあがろうとしていたが少しずつ楽になってきた?
今回は脳ではなく肺だから座ることは構わないだろうと座らせたりさすったりしながら ようやく外が白々してきた頃
ようやく熱も下がりだした
良かったぁ〜〜
でも、喉が乾くのか お茶ほしい〜〜と訴えられたが
ゴメンネ・・・駄目なんだよと言うしかない私。
それでもなんとか呼吸もかなり楽そうになってきて、9時頃になるとかなり静かになってきた。
眠くても座りたい 座るけど眠い・・・その繰り返しで私は体を支えつつ要求にできるだけ応じてあげた。
それしかできないから・・・
10時頃・・・やっとDrが来た。
私はICUから外にでて足を伸ばしていたが
Drはガラスごしでも良く聞こえる大声で母親に話しかけていた。
『あのねぇ 熱が高いから薬を使わないと治らないし、ちょっとここから入れましょうね!』と
母はしきりにかぶりを振り、帰りたい〜〜と半べそ顔
でも、これをしないと治らないし、帰れませんよ〜と
耳元で話している。
確かにそうだ。抗生物質を投与しなければまた高熱が戻る。
炎症反応がなくなるまで続けなければ意味がない。
ようやくうなずき、点滴が追加された。
その後は、昨夜の事がウソのように少しまとまって寝られるようになった。
この頃やっと私も椅子に座り 休憩をとることが出来た。
すでに11時・・・母も何も食べられない状態
もちろん飲み物も飲めないから薬も飲んでない。
幸いに血圧は安定していたが多分、点滴による薬疹は避けられないだろうな
昼前、やっと姉と交代
母も二人部屋に移動することができた。
父親も顔を見に来た。心配そうに・・・
私は後のことはまかせて家に帰ってきた。
今夜も深夜付き添いに来ないといけないしね。
こんな時、旦那や娘が家に居てくれて助かったよ。
私は何もしないで休むことが出来たから。
ありがとう・・・・