レコーディング・プロセス−3  わくわく創作編

クリックすると元のサイズで表示します 7月23日「マスタリング」

最終段階のマスタリングという作業に入っています。配信がメインとなっている今、この作業はあまり必要でなくなっていますが、今回はCD制作なのでとても重要なプロセスです。

具体的には曲によって異なるボリュームや質感をCDというひとつのパッケージに収めて、バランスよく聴きやすくするための作業です。曲間もこのマスタリングで決めます。

※アルバムを聴いていて、音が小さくて聴き取れないからボリュームを上げたら、次の曲が大きな音でびっくり!ということがあると思います。これが音のダイナミックレンジ。小さな音から大きな音までの幅が広いということです。

そもそも、これでこれ聴くって無理がありすぎ。
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今回のマスタリング・エンジニアは、元ドラマーということもあり、私が気にしていた音を同じように感じて、かなりの時間を費やして作業して下さっています。

ダイナミックレンジが広い太鼓は、コンプレッサーというエフェクターを使ってダイナミックレンジを狭くします。けれど、エフェクターを掛けすぎると音の強弱=表現の豊かさが弱まってしまいます。ここが太鼓のアルバム作り、レコーディングの難しいところです。

※さらに専門的になりますが・・・。

ダイナミックレンジだけでなく、太鼓の音は倍音をたくさん含んでいます。「どん!」と叩いた後、太鼓の胴の中で「うい〜〜ん⤴い〜〜ん⤴」と消えていく余韻。太鼓の場合、響きと解釈されている成分かも。

専門的な倍音の説明ではありませんが、太鼓の音の特徴としてイメージしていただけたらと思います。テレビが終わった時のピー音にはないですし、今売り出し中の電子ドラムにもない成分です。

倍音は調律された楽音とは異なるため、多重録音の場合、扱いにくい成分と言えます。なので、デジタル録音の場合はカットされます。また、収録するスタジオも響きをなくした設計になっているところが多いため、今回、完全なソロ演奏はホールで収録しました。

ホールは響きがある分、倍音が際立って聴こえてきます。

クリックすると元のサイズで表示します 7月28日「マスタリング終了!」

通常は1〜2日で済むマスタリングですが、今回は音のこだわり×多忙なエンジニア=2週間以上掛かりました。

コンプレッサーを掛けた時に起こり得る事象がどうしても気になってしまい、それを解消するために時間を掛けました。

また、音楽の聴き方が多様化し、スマホからコンポ、本格的なオーディオ機器まで申し分ない音を提供することは至難の業。

それぞれの再生機器で納得して、聴いてもらえるラインをマスタリングで探し続けました。

今回、なんでCD???と片付けてほしくないイメージがあって、その音楽性と世界観に見合う方法を選んでアルバムを作りました。

アナログ・レコーディングに始まり、それをデジタル化して編集し、マスタリングするまでのプロセスは、今の音楽制作において最高のプロセスだったと思います。

曲を3分前後でまとめている時間軸もちゃんと持たせています(ここ、私らしさ出てます)。

まさにエンジニアの皆さんの職人技の塊みたいな音。音魂と言えるアルバムが工場に入りました。

主流となっている配信は曲ごとに販売されるため、アルバムのストーリー性や世界観が重要視されないとも言えます。音楽の在り方、アルバム作りの時代の変化が如実に表れていますね。

厳しい社会情勢が続く中、私達のように表現活動する者は、テーマや世界観をより大事に、しかも押しつけがましくならないように作品作りを大切にしていくこと。それを今回のレコーディングを通じて、とても強く感じました。

クリックすると元のサイズで表示します クラウドファンディング実施中(8月6日まで)

このアルバム制作にあたりクラウドファンディングを行っています。おかげさまで、7月28日現在で達成率は92%!
事前に商品をご購入して、ご支援いただくスタイルとなっております。森にちなんだグッズもご用意しておりますので、引き続き、皆さまのご支援よろしくお願いいたします。

ソロアルバム”Soloist”制作プロジェクト(専用サイト)



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