S. S. D. プロセス-3 同時代性と乗り遅れ  Silently She Dances

ムンムンとする日々ですが、乾さんの振付パートも佳境に入り、さらにヒートアップ!

お二人とも呆れるほどスゴイ(左:前田新奈、右:乾直樹)

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さて、創作の合間を縫って、私も舞台を観に行っています。名古屋ではH・アール・カオス。

芸術監督の大島さんとダンサーの白河さんとは、布袋寅泰氏の東大寺ライブ以来!えっ?(笑)

先日はNoismを観てきました。その芸術監督、金森穣さんがプログラムに書かれていたコメントをご紹介します。

「社会的問題提起のできる舞踊芸術集団になるということ。現代において非常にアクチュアルな問題について考察し、その問いとしての作品を専門的身体によって実演する。それこそが劇場専属舞踊団の社会的存在意義である。」

このメッセージにとても共感しました。まさに今、自分が取り組んでいる作品とそのプロセスそのものだったので。

彼にお会いしたことはありませんが、ヨーロッパでダンサーとして活躍した彼は世界で何が起きているか、ダンスという身体表現を通じて、常に考えているのだと思います。

彼には同時代性を感じましたし、私自身は世界を旅し続けることで同時代性を体感してきました。

いろいろな価値観に出会い、圧倒され、喜びを共有し、感情をぶつけることさえありました。

けれど、それだけだったらヨコ移動しているだけ。タテの軸がなければ、同時代性はただの偶然で終わってしまったと思います。

タテの軸。

自分の生き方や日本における太鼓と人の関係を妄想すること。

さすがに考察とは書けなかった・・・。ごめんなさい。

今までもそうでしたが、いよいよ時代が厳しくなってきた今、タテヨコをとらえながら作るという行為に入ったことを実感しています。

先のアメリカでのワークショップで感じたことがあります。

いろいろな民族が集まり、太鼓を叩いている。立派な太鼓を揃えているグループもあれば、手作りの太鼓で練習しているグループもある。

現場に乗り込んでしばらく、日本とは異なり、まちまちのコンディションの太鼓(中には太鼓とは言えない代物も)で何ができるのか。

アンサンブル以前に基本練習すら成立しないのではと思った瞬間もありました。

でも、じっくりと音を出していくうちに、少しずつイケてる音を見つけて、リズムを作り、その場にある太鼓でアンサンブルを組み立て、自分のメッセージも届けることができました。

人だけでなく、太鼓もいろいろ。多様性に溢れていました。

日本の太鼓はこうです!ではなく、その多様性にぶち込まれながら、自分のスキルとメッセージを手繰り寄せてくる感じ。

鍛えられました(笑)

この感覚って、鼓童在籍時に初めてアフリカへ行った時と似ていました。

アフリカの大地では、白足袋どころか褌(ふんどし)すら絞められません。地面や床は破傷風の温床ですから。

その時に思ったのです。

「どれだけ、(日本の)私らのパフォーマンスは条件が整っていないとできないのだろう」と。

アメリカの話に戻ります。

太鼓は買えないから、自分たちでワイン樽を工夫して太鼓を作ってしまう人たち。その情熱。

確かに日本でも海外でも太鼓を購入することは大変なことです。

それでも、ひるむことのない太鼓への情熱。今、このような太鼓グループが世界中に存在しています。

日本もプロアマ問わず、たくさんの団体が存在しています。

随分と勇ましいことを言っている太鼓グループもいますが、どうなんでしょう!?

バチすら削れず、男性女性、子供とそれぞれに見合ったバチも分からず、目の前の指導者に従うだけの現場。

足元をすくわれないかしら。

今、世界で起きていること。

日本だけが浮世離れしているように思います。そこで生まれている音。作られる舞台。

余程、タテ軸とヨコ軸をとらえて取り組まないと、世界の流れに乗り遅れてしまうのではないでしょうか。

幻の国。ニッポンcha-cha-cha!

「Silently She Dances‐静かなるダンス」あらすじ公表中。チケットも好評発売中!

http://leoeto.com/news/

今日はハードなブログでした。足湯でリラ〜ックス(吉祥寺スタジオ・アルファ・ベガ)

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