俺、自慢。かつぎ桶太鼓編−その1  太鼓

シリーズも最終回(笑)かつぎ桶太鼓!

決してメジャーな太鼓シーンではありませんが、郷土芸能とは異なる’70年代から始まった太鼓の世界で颯爽と登場したのが、かつぎ桶太鼓といっても過言ではないでしょう。

元々は東北の太鼓。軽い杉の木を竹で編んだ「たが」で組み合わせた胴。それに馬皮をあて、麻縄で締めたのが一般的なかつぎ桶太鼓。

そのかつぎ桶と私の出会い。

‘80年代初め、鼓童の音楽監督だった山口幹文氏が、「三宅」太鼓以外にこれといってまだ演目のない新人の私にかつぎ桶をやってみないかと勧める。

「え〜やん、一緒にやろや〜。ガハハハ!」と「三宅」の看板プレーヤーだった富田和明氏が横で笑う。

クールな関東人とバリ関西人のやりとり。個人的には海外ツアーよりもインパクト大だった(笑)

そして、ちょうどその頃、韓国のキムドクス氏率いる「サムルノリ」が各界のミュージシャンたちを魅了し、国内外でパフォーマンスを展開していた。

今でも忘れない芝・増上寺での衝撃!

叩いて、唄って、踊って。

変拍子を自在に操り、予測できないスリリングな展開。そして、強烈なグルーヴ。

ただただ圧倒された。そして、影響を受けた。当然だよね。

でも、彼らが叩くチャンゴとかつぎ桶はコンセプトが違う。チャンゴの皮は犬と牛。バチも違う。

真似たところで意味がないし、そもそも真似ることを許せなかった私。

チャンゴと比べて滑舌の悪いかつぎ桶。良く言えば甘い音色。

もがく。

そんな時に事件は起きた。そのサムルノリとの共演だ。

フィナーレでサムルノリのグルーヴは全快!このままではいかん!ということで、若手のリーダー・斎藤栄一氏がまさかのまさか。

かつぎ桶を叩きながら、サムルノリのキムドクスの前で例の両面打ちを勢いでやっちまった。

飛んで火に入る夏の虫。結果、失笑され撃沈。とほほ。

「これじゃあ、運動だよね。(かつぎ桶に限らず)音楽にしたい。」

私の心に真っ赤な火が灯った。

そして、着眼点を変えて、俺のかつぎ桶と向き合うことになる。

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photo: Kazunori Hashimoto

つづく



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