知っている人は知っている。
けれど、知らない人はたくさんいる。
もったいぶったマクラをおいてみたものの、たいしたものじゃあない。
関越道・練馬インターにある、バイク専用料金所のことだ。
ここには、料金所群の左端にバイク1台がようやく通れるほどのとても狭い通路があり、専用の料金所ブースが用意されているのだ。
土日と祝祭日しか開いていないのがタマにキズだが、利用頻度を考えればいたしかたない。
だけど、混雑がひどくなる休日にバイク専用ブースがオープンしているメリットはとても大きい。
料金所渋滞のクルマの列を、がんばってスリ抜けする甲斐もあるってもんだ。
渋滞の列に並ばなくてもいいというメリットも大きいけれど、後続のクルマに気をつかわなくて済むという点も見逃せないものがある。
世の中には気の短いドライバーも多く(それまでの渋滞で苛立っているせいもあるのだろうが)、どうしても料金支払いに時間のかかるバイクに対して、クラクションを鳴らされたり、その後本線上で悪質な追い越しをされたりすることもあるそうだ。
私も以前は後続車を気づかって、お釣りや領収書などを握りしめたままブースを出て、本線上の端に駐車してから財布にしまっていたものだが、世の中には料金所に入る前に釣り銭のないようにオカネを準備してブースに入る人もいるらしい。
そこまで気をつかうのも行きすぎだと感じることも事実だが、バイク専用ブースを使うならそういった心配も必要ない。
ところで、今の私は後続車に対してそういった気配りはほとんどしていない。
支払いに現金を使わずETCカード(もちろん無線通行ではなく手渡し)を使っていたり、外す手間のないグローブを使ったりすることで料金支払いにかかる時間が短縮されて結果的には後続車への気づかいになっているが、それはたんに私自身の面倒を減らすためにしているにすぎない。
料金所でバイクを停止させ、ギアをニュートラルに入れ、ウエストバッグに入った財布からETCカードと通行券を取り出して収受員に渡す、ETCカードと領収証を財布にしまいウエストバッグに戻す。
これら一連の作業はすべてブース内で済ませ、ブースを出る。
雨天時はどうしても時間がかかってしまうが、それでもやはりすべての作業をブース内で済ませることにしている(まあ、出発前に後続車に対して左手をあげて一礼をするけれども)。
そんなワケで、今日は関越道を端から端まで完走してきたのだが、練馬が近づくにつれて案の定渋滞がひどくなり、必死にスリ抜けを繰り返して、バイク専用ブースに入った。
ブースへの通路へ入る直前、クルマの列に並んでいた2台のバイクがいたのだが、私の後をついてきた。
料金所で停まった際に話してみると、この料金所の存在を知らなかったという。
さて、こんな便利なものがどうして関越道にしかないんだろう。
すべてのインターに設置してほしいとはいわないけれど、東名や中央、東北などの終点や混雑の多いインターには設置してもいいはずだ。
なんてことをいったところで、ETC推進に躍起のJHがそんなことをするハズもないんだけど、つくづくどうしてココだけなのか…気になって夜も眠れない。
まあウソだけど。
せめて、「バイク専用料金所がある」ことの告知や案内くらい、もっとちゃんとしてほしいとおもうのだ。
というわけで、せめてここだけでも大きく知らせたい。
関越道・練馬料金所には
バイク専用レーンがある!
- 料金所に近づき道路幅が広がったあたりから左側を走っていると小さな(もっと大きくしやがれ)案内板があるので見落とさないように
- 利用できるのは土日祝日のみ
- 道幅が狭いので注意

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