2016/3/9

スクール革命!  MOVIE

本日の映画は

「ウォント・バック・ダウン−ママたちの学校戦争−」

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面白い映画なのに邦題でちょっと損している感じがします。

です。

日本でも
はてな匿名ダイアリーに寄せられた
待機児童問題をダイレクトに訴えた
「保育園落ちた日本死ね!!!」なる投稿が
大きな反響を呼び、国会をも揺るがしておりますが、
本作もごく普通のシングルマザーである主人公が
愛する娘が通う公立小学校の仕組みを
根本から改革するため立ち上がります。

何の力も持たない保護者がたった一人で
教育システムを変えるには
手続きだけで途方もない時間がかかりますが、
主人公は待ってはいられません。

小学校の在学期間は6年と限られており
学校教育と云うのもが古今東西
発達や学年の段階に応じて指導されている以上
1日も時間を無駄にはできないのです。

不特定多数の生徒を相手にする公立小学校の授業では
生徒の一人や二人が躓くことがあっても
お構いないしでどんどん先に進んでいますので
一旦落ちこぼれることがあれば
盛り返すには相当頑張らなくてはなりません。

特に他の塾や家庭学習で補う余裕のなく
学校教育だけが頼りな家庭は大変です。







ピッツバーグで
昼は中古車ディーラーで事務員をし、
夜は酒場でバーテンダーをしている
ジェイミー(マギー・ギレンホール)と
一人娘のマリアの母子家庭もそんな家庭の一つです。

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学歴も資格もコネもありませんが、女手一つで娘を育てています。

仕事を掛け持ちしても生活が苦しいため
マリアは公立のアダムズ小学校に通っています。

しかし、読字障害があるマリアは
学校の授業になかなかついていけず
それでなくとも学校が楽しくありません。

原因は担任のデボラです。

デボラは基本生徒にものを教えようとかしません。
授業中も自身は教壇に坐ってままで
生徒には課題を与えるだけです。

マリアが黒板の文字を読むのに苦心していても
ただ見ているだけで手を貸そうともしません。

先生がそんな具合ですから
マリアのクラスメイトらも座席についているものの
友達とのお喋りに夢中だったり
睡眠を貪っていたり
虚空を見つめ続けていたりと
それぞれが好きなことだけをしており
まるで授業になっていません。

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黒板の文章を懸命に読もうとしていますが、教師を含め誰も真剣に聞いていません。

ジェイミーは遅刻しそうになったマリアを
教室にまで送り届けたことで
始めてその事実に気づかされ憤慨します。

デボラにやんわりと抗議しますが、
長年この教育方針を貫いて胡坐をかいていた
デボラには通じません。

そもそも教室の座席の配置からしておかしいのです。

日本人の小学校では、
生徒たちの座席と教卓が対面する配置が一般的ですが

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日本だとこう。

デボラの教室では違います。

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子供たちを正面ではなく横から眺める位置に教卓があります。

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図にするとこんな配置ですね。

アメリカの小学校では一般的な配置かもしれませんが、
これでは生徒全員に目が行き届きません。
生徒の目を見て話すこともできません。

学級崩壊ばかりかクラス内いじめまで
見てみぬふりをし、時には率先して参加しているような
デボラに深く失望したジェイミーは
アダムズ校長トンプソン(ヴィング・レイムズ)に
クラス替え、もしくは補習授業をしてもらえるよう
直談判しますが、規則を盾にこれまた聞き入れてもらえません。

学内でも主に問題のある生徒の指導を任されている
熟練の教師でありながら
在校年数に見合う高い給料だけもらっていれば
後はどうでもいいと考えのデボラは
同じ教師仲間からも嫌われています。

学習障害のある小学生の男の子コーディを抱えている
シングルマザーの教師ノーナ(ヴィオラ・デイヴィス)を筆頭に
心ある教師たちは、

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コーディは学校で遅れた分を自宅学習で補おうとしていますが、上手くいきません。

トンプソン校長の教育方針に
大いに不満を抱いていますが、
行動に移すほど恐れ知らずではありません。

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教師の中には小学校の現状を苦々しく思っている教師も少なくありません。

なにしろ、校長のバックには組合があり
組合を敵に回せば、失職は免れません。

口では不平不満を並べてはみても
現実では教師も食べていかねばならず
嫌々でも学校の方針に従うしかありません。

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とは云え中には自分なりのやり方で勉強の楽しさを教えている教師もいます。

それでも少しでも子供の現状を変えたい
ジェイミーとノーナは
地区で最も子供の教育に力を入れている
ローザ・パークス小学校への転入を試みますが、
同じ悩みを持つ家庭は予想以上に多く
その割には受入枠があまりに少なかったため
あえなく落選。

しかし、ローザ・パークスの校長の言葉に
感銘を受けたジェイミーは娘のため
自力でアダムズ小学校そのものを変えていく決意をします。

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林先生が云うところの「いつやるか? 今でしょ! 」です。

しかし、いざ立ちあがってみると
学校改革のためには、
賛同者の署名を集め、400枚に渡る提案書を作成し
第1火曜(1月と4月は第2火曜)に
教育委員会の審問日の予約を取らなくてはなりません。

となると期日は後2か月。
手続きだけて最短3、4年はかかりますが、
娘のためにそんな時間はありません。
3年も待っていたら改革する前に小学校を卒業してしまいます。

それでは何のための改革か判りません。

まずはできることからと
保護者400人と教師18人の署名を
集めるため奔走するジェイミー。

学校に不満を抱いている保護者の署名はともかく

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保護者一人一人と逢って地道に活動を広めていきます。

生活が懸かっている教師の署名は
限りなく見込みが薄。

それでもジェイミーはくじけません。

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学校と組合に楯突こうものなら即馘になりかねません。

同じ悩みを抱えるノーラの説得に成功すると、
落ちこぼれの数でこの地域の刑務所の部屋数が決まる
と揶揄されているアダムズ校で
ただ一人画期的な教育を行っている男性教師
マイケル(オスカー・アイザック)に声をかけます。

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若く美しい生徒の母親に声をかけられほいほいついてきたイケメン小学教師。

感触は上々

と思われたのですが、

改革側教師の集会に顔を出してくれたり
プライベートでマリアの面倒を見てくれたりと
ジェイミーとは急激に親密になった割には
マイケルは自分の立場を崩そうとはせず
なかなか署名をしてくれません。

なんやかんや云いながら先延ばしにしてくるのです。

それもそのはず。

マイケルとしては
現体制の中でも独自に編み出した指導方針で
子供たちの学習意欲を高め、
それなりの結果を出しているのですから
ジェイミーに賛同する理由がありません。

独り身の気楽さからか
ノーラのように親たちが抱える問題を
自分の問題として同一視することもありません。

それでなくともかつての恩師が組合に助けられた体験から
教職を選んだマイケルにとって
組合を敵に回すなど考えられないことなのです。

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組合の肩を持ち続けるマイケル。でも、ジェイミーのために夕食は用意します。

マイケルの懐柔に手を拱いている間にも
たえず学校側や組合から
ここまでするか思うほどえげつない妨害を受ける
ジェイミーとノーラ。

徐々に賛同者も増えてきますが、
何度も打ち砕けそうな目にあいます。

それでも、「子供たちのため」という思いが
彼女たちに力を与えます。

なんとか最後の難関だったマイケルの署名も取りつけ
後は、決議を待つだけ。

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組合のやり方にマイケルも考えを改めます。

結果は映画を見ていなくても想像がつくと思います。
だって、実話をもとにしているとは云え
ハッピーエンドでなければわざわざ映画にしますか?

ここまでジェイミーとノーラが
そして彼女たちの賛同者ができたのは
彼女たちが当事者であって喫緊の問題だったから。

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ジェイミー自身も読字障害のため落ちこぼれた一人でした。

「保育園落ちた日本死ね!!!」が
言葉が悪いと眉をしかめた人も多かった半面
国を動かしたのも投稿者が当事者であって喫緊の問題だったから。

変えたいと思う人が立ち上がらなkれば
何も変わりません。

まずは行動あるのみ
ということです。


と、云ってもそれが難しいのですが…。

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