2016/3/6

目で見よ耳で聞け  MOVIE

本日の映画は

「すみません、
アメリカンコメディの世界舐めていました。」
と、西に向かって土下座したい映画
「ピッチ・パーフェクト」

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です。

正しくは、アメリカ人の懐の深さを舐めておりました。

だって、
「全米の女子を熱狂の渦に巻き込んだ
ガールズムービー、遂に上陸!」

なんて宣伝しているものだから
てっきり、
爽やか青春ムービー」かと思ったら
意外にもがっつり「俺たち」系の
アメリカンコメディ映画じゃないですか、これ。


「俺たち」系の例。

いや、確かに、時代が時代なら
あの「天使にラブソングを」
「天使にラブソングを2」の後を継いで
金曜ロードショーで繰り返し地上波放送されても
不思議ではないほど誰が見ても楽しい映画ですよ。



…まあ、ただ1点を除けば。


ご覧になった方は
「ああ、あれのことね。」
と察しがつくと思います。




その1点とはゲロのことです。

げろ[名](スル)
嘔吐 (おうと) すること。また、嘔吐物。へど。「―を吐く」
(デジタル大辞泉より)


そう、アメリカンコメディでは
笑いを呼ぶちょっとした小道具として頻繁に使われている
吐瀉物、ゲロ。

この映画でも
ロビーで購入したポップコーンに手を伸ばしかけた頃に
突如スクリーンに登場します。

この試練を乗り越えることができれば
後は怖れることはありません。

と、云ってもアメリカ人がいくら大好きとはいえ
汚物ネタは、
何でもかんでも除菌・殺菌・抗菌な衛生国に
籍を置く我が日本国民にしてみれば
なかなか受け入れがたいネタと云えましょう。

公開時には何も知らず
米国で人気のガールズムービーを見に来たつもりで
不快感を示された女性客もいらっしゃったことでしょう。
さらにこれがデートでの鑑賞でしたら耐えられません。

どおりで配給会社が
日本での公開に3年も二の足を踏んでいたわけです。


映画の始まりは、
「今から1年前のこと」。

メル・ギブソンのパチモンのような風貌のジョンと
毒舌ゲイルのコンビが解説する
大学アカペラ選手権の会場では

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2人は地方予選から全国大会までずっと司会と解説を担当します。

審査員と女性に大人気の
男性アカペラグループ「トレブルメーカーズ」の

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女性に人気?…女性に人気?

発表の真っ最中。

優勝候補「トレブルメーカーズ」が
会場を大いに沸かせた後、登場するのは、
同じバーデン大学のアカペラグループ
「バーデン・ベラーズ」です。

ところが、メンバーが女性だけのため
低音が出せずアレンジがきかないベラーズのステージは、
選曲もダンスも衣装も古臭く
どうしても盛り上がりに欠け観客の反応も今一つ。

おまけにリードボーカルである
オーブリー(アンナ・キャンプ)が緊張のあまり
ステージ上で胃の中のものを戻してしまい
会場が大惨事となってしまいます。

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この模様は全国放送されています。

この時点でまだ「去年のお話」です。

ゲロに耐性があると思われるアメリカの観客にとっては
これで「つかみはOK」です。

まあ、こちらといたしましては
実際にこのDVDを見るまでの
この映画のイメージは日本では映画に先行する形でヒットした
このPV↓でしたので
ゲロとのギャップに戸惑いつつ


これ。

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劇中でも1分ほど使われています。

とりあえず、このゲロシーンを知ってしまった以上
他人には下手におススメせず、
この映画は自分一人で楽しむことにいたします。

と、心に決めたところで
それから1年、大学キャンパス内はすっかり新歓ムード。

全国大会で大失態を犯したもののサークルは継続中。
今年も全国大会を目指します!

ということで、
在校生がオーブリーと彼女の親友である
クロエ(ブリタニー・スノウ)の2人だけとなった
バーデン・ベラーズにも次々と新入生が入部してきます。

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オーブリーのこの衣装がまた古臭く彼女のお堅いキャラにマッチしています。

将来の夢がDJのベッカ(アナ・ケンドリック)、
ムードメーカーのファット・エイミー(レベル・ウィルソン)、

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どうして女子集団に太った子がいるとほんわかと心が安らぐのでしょう?

恋に奔放なステイシー(アレクシス・ナップ)、
レズビアンのシンシア(エスター・ディーン)、
サイコパスっぽいリリー(ハナ・メイ・リー)。

個性派ぞろいの新メンバーを迎え
全国選手権優勝をめざし練習に励む日々が続きます。

しかし、
地方予選を勝ち進むに連れて
伝統を重んじるあまり融通が利かないオーブリーと

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伝統とは云え毎年同じ曲、同じ構成で挑戦するのはある意味凄い。

今風のアレンジを提案するベッカとの間に
亀裂が生じてしまい一気に危機に陥るバーデン・ベラーズ。

はたして彼女たちは
トレブルメーカーズの連中を見返し念願の全国優勝ができるのか?
そして、ベッカと
「トレブルメーカーズ」の新入部員
ジェシー(スカイラー・アスティン)との恋の行方は?


と云う内容ですが、
バーデン・ベラーズのステージに夢中になり
油断したところでまたもやゲロ攻撃を仕掛けてくるのが
この映画の恐ろしいところです。

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今度はゲロの上で「雪の天使」です。

私がチャーリー・モルデガイなら
貰いゲロしているところです。

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コメディの時はグウィネス・パルトローだって普通に吐きます。

こちらとしては
最高にハッピーなガールズムービーを見ているつもりなのに
鑑賞中、一瞬たりとも気が抜けません。
(ただし、アメコメ慣れしている映画ファンの方は
そろそろ来ると予想されていたのではないでしょうか?)

後々、
こんな↓素敵なアカペラステージが待っているというのに
二度に渡ってアメリカンコメディならではの
地雷が潜んでいようとは…心が折れかけてしまいます。


このステージは何十回もヘビーローテーションで見ることができます。

まあ、始まりが始まりだけに
バーデン・ベラーズのファイナルステージは
あのジョンとゲイルも大熱狂となるくらい

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ノリノリでもはや仕事を放棄しています。

ゲロも
ベッカのいけ好かないルームメイトのことも
男子大学生たちが狭いジャグジーに
ぎゅう詰めになっている誰得(もはや死語ですか?)な映像も

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十把一絡げなトレブルメーカーズの方々。

記憶の彼方へと追いやって
「ああ、素敵な映画を見せてくれてありがとう!
ありがとう、U.S.A.!」
という気持ちにさせてくれますが。

オーブリーに代わってリーダーとなったベッカだけでなく
ちゃんとメンバー一人一人に見せ場が用意されているのも
素晴らしいです。

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One for all,all for one.なのはアカペラの世界でも同じこと。
トレブルメーカーズのバンパー君にとってはそうではありませんでしたが。


レンタルDVDには
「新作案内」に新作でもないのに
劇中、ベッカがジェシーに薦められて見ることになる
1985年の映画「ブレックファスト・クラブ」の予告編が
収録されているのも気が利いていますね。

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これで「ブレックファスト・クラブ」で見る人が増えるといいね!

それを踏まえた上での
「ブレックファスト・クラブ」の主題歌
シンプル・マインズの
Don’t You (Forget about Me)を
ステージ上でベッカが歌いだし
それがどういうことを意味するか気が付いた時の
ジェシーの表情の変化が凄く好きです。

何回見ても何十回見ても顔がにやけてしまいます。

ジェシー役のスカイラー・アスティンの
2枚目とも3枚目ともつかない微妙な容貌も
実に味があるんですよね。

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いい男。いい男には違いないんだけど、なんかそこはかとなく惜しい。

音楽映画としても
ラブロマンスにしても
これだけ素敵な映画なのに下手に(特にお食事中に)
お薦めできないのが本当に残念です。

ほんと、金曜ロードショーで放送されないかしら?













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