2016/1/31

こいつら100%英雄伝説  MOVIE

本日の映画は
ドウェイン・ジョンソンが主演の
「ヘラクレス」

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ない事に見慣れている所にあるものがちゃんとあるとちょっとビックリしますよね。
…特に頭皮にとか。


です。

同時期公開されたもう一つのヘラクレス映画と
続けて見ようと思ったのですが、
いくら「アクション」「ドラマ」「SF」のハ行の棚を探しても
見つからなかったので

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もう一つのヘラクレス映画。あ、サ行でしたか。

「まだまだ話題作」の棚に陳列されていた
本作のDVDだけを先に借りてきました。

マーベル・シネマティック・ユニバースや「300」の
栄光の陰に隠れてあまり表に出ていませんでしたが、
Wikipediaによると
この映画もアメコミ映画なんですね。

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これですね。「Hercules the Thracian Wars」と云います。

そう思うと他のギリシア神話を題材とした映画作品より
間口が広い感じがします。

なにより
高層ビルの屋上から躊躇なく飛び降りることができる
(参照「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」)
マンガみたいに強いドウェイン・ジョンソンが主演ですので
たとえ劇中主人公がどんなピンチに陥ろうとも
怖れることは何もありません。

見る前から大船に乗った気持ちで見ることができます。

なにしろこの映画、
これまでのギリシア神話の半神半人の英雄ヘラクレスが
散々手こずってきたかの有名な「十二の功業」
(この映画では「12の難業」)の話ではありません。

最初から危機に次ぐ危機が回避されているのです。

正確にはちらっと出てきているのですが、
100分弱しかない上映時間で
12もの戦いをいちいち紹介するわけにはいかないため
中でも絵になる
レルネのヒュドラの退治、
エリュマントスの猪の捕獲、

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「スィングガールズ」では女子高生が「トンマッコルへようこそ」でも一般男性が
捕獲できるものをギリシャの英雄が捕獲できないはずがありません。


そして、最も難関と思われるネメアの獅子の退治を
ピックアップし
ものの1分30秒でミッションコンプリートさせ
後の9つは口で説明されるだけです。

というのも


「12の難業」というのは
ヘラクレスの甥であるイオラオスによって
世間に広められた大袈裟な「伝説」であり
ヘラクレス本人は
主神ゼウスの子でもなんでもなく
血も涙もあるただの人間だったのです。

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今日の主役はあなたです。不動の安定感があります。

しかも、現在は流れ者の傭兵に身を堕し
5人の仲間たちと戦場から戦場を渡り歩いています。

ヘラクレスは名ばかりで神話の設定全否定。

ヘラクレスがただの人間ですので、
神もまた現代と同様、ただの信仰の対象でしかありません。
ケンタウロスやケルベロスと云った神話上の生物も出てきますが、
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」みたいなことになっています。

つまるところ、この映画は
「ギリシア神話を基にした二次創作」
なのです。

ここから先、広がっているのは
めくるめく「脳内補完と萌え(+筋肉)」の世界です。

ですから、5人の仲間の名前も気兼ねなく
ギリシア神話の登場人物から付けられています。

ヘラクレスの幼馴染で短刀の使い手
アウトリュコス(ルーファス・シーウェル)、

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お金に煩い経理兼広報担当。主人公の親友ポジションなのに目立たないのが悩み。

スキタイの出身で弓の使い手、紅一点の
アタランテ(イングリッド・ボルゾ・ベルダル)、

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矢を射るだけでなく弓を使い戦う姿が超カッコいい女戦士です。

国一番の預言者で槍の使い手
アムピアラオス(イアン・マクシェーン)、

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この時代の預言者にありがちな話で神託を受けても肝心なこと迄は判りません。

ヘラクレスから「最強の戦士」と呼ばれる
手斧の使い手テュデウス(アクセル・ヘニー)

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はいそうです。アクセル・ヘニーが出ているのでDVD借りてきました。

そして、ヘラクレスの甥の
イオラオス(リース・リッチー)。

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腕はからっきしですが、口が上手い宣伝担当。

どんな戦いもチームプレイで乗り越えてきた
最高最強の仲間です。

「12の難業」なんてものは
傭兵としての商品価値を上げ効率よく仕事を得るための
戦略的マーケティングに過ぎません。

ただし、ドウェイン・ジョンソンが
キャスティングされるくらいです。
ここでのヘラクレスも人間は人間ですが、
「ただの人間」なわけがありません。

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後にこのヘラの石像を素手で押し倒します。それもたった一人で。

ヘラクレスと仲間の簡単な紹介エピソードから映画は始まり、
それがひととおり終わるといよいよ本編です。

酒場で束の間の休息を楽しんでいたヘラクレス一行は、
お忍びで現れたコテュス王(ジョン・ハート)の娘
ユージニア(レベッカ・ファーガソン)から
報酬として体重分の金を支払う代わりに
幻術を使うレーソス(トビアス・ザンテルマン)が
率いる反乱軍からトラキア国を救うよう依頼されます。

多額の報酬に経理担当のアウトリュコスが
食いついたためトラキア国を訪れる一行。

幼い王子や年老いた王からは快く迎え入れられたものの
農民などの寄せ集めでできているトラキア兵では
強大な反乱軍には到底太刀打ちできません。

そこでまずヘラクレスが始めたのは
トラキア軍の強化でした。
根底から兵士たちを鍛えなおすことにしたのです。

要するに「七人の侍」ですね。

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ヘラクレス一人の戦いではなくチーム戦の面白さを描いています。

ところが、伝説の英雄ヘラクレスの参入で
気が大きくなったコテュス王が先走ったたため
初戦は敗退。

その失敗を生かして
自分たちの戦術をトラキア兵に徹底的に叩き込む
ヘラクレスとその仲間たちでしたが、
まさかそれが徒になろうとは
その時のヘラクレスは思ってもいませんでした。

ということでトラキア内部に渦巻く恐るべき陰謀に
ヘラクレスとその仲間たちが巻き込まれていく
この映画。

同じ題材を扱った映画がもう一本同時期に公開されたせいか
はたまた、ここ数年出演作は飽和状態になっている
ドル箱スター、ドウェイン・ジョンソンが主演だからなのか
製作費、公開規模の割には
あまり話題とならなかった記憶があるのですが、
思いの外面白かったです。

登場人物の誰もかれもがキャラクターがはっきり立っているのが
見ていて気持ち良く
敵味方それぞれ得意とする武器が異なるのも
特撮戦隊もののようで楽しいです。

露出度が高い衣装でセクハラも簡単にやってのけるのに
あまり性的なものを感じさせないアタランテも
一旦は仲間の元から一人だけ去っておきながら
大方の予想通り仲間のピンチにいけしゃあしゃあと
戻ってくるアウトリュコスも
落語「粗忽長屋」のオチを思い出せるモノローグで
映画を閉めてくれるアムピアラオスも大好きですが、
やはり特筆すべきはテュデウス。

アクセル・ヘニー目当てで
このDVDを借りてきた私にとっては
この映画、なにかのご褒美ですか?

アクセル・ヘニーの一挙一動に萌えすぎて
ほんと殺す気ですか?

アクセル・ヘニーが演じるテュデウスは
子供の頃、戦で住民が全滅したテーベという地で
ただ一人生き残ったと云う過去をもっています。

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だからなのかこんな髭面になっても仲間から「子供」扱いをされています。

この時心に深い傷を負ったため
ヘラクレスの仲間に加わった時は「獣」と変わらず、
成人した今でも人の話していることは理解できても
自ら意味ある言葉を発することはありません。
(これが最後に最大の効果を上げます。)

夜は夜で当時の悪夢を見ては暴れるので
眠るときには鎖でチャリオットにつながれています。

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寝汗でモヒカンがへにゃと地肌に張り付いているのがステキです。

それを見守るヘラクレスもまた同じ理由で
毎夜悪夢に悩まされており
このへん、実に美味しい設定です。


…もうこれだけで萌えていいですよね?

さらにヘラクレスは盟友であるアウトリュコスに
いずれ傭兵稼業から足を洗いチームが解散する時には
テュデウスを引き取るつもりでいることを
打ち明けています。

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食べ方が汚いことにさえ萌えてしまう。

それもかなり映画の序盤で。




あああ、今そんなこと口にしたらあかん!!!

映画の序盤で語られる
「こうなったらいいなあという未来」は
たいてい「こっぴどく裏切られ実現しない未来」
となるものなのです。
俗にいう死亡フラグです。

ただでさえ6人が並んだ時、彼だけが、テュデウスだけが
その外見の弱々しさからか、
背の低さからか
はたまたやたらきょどきょどしているせいか
ラストまで生き残らないであろう嫌な予感がするのです。

一人戦士ではなくお調子者のイオラオスでえさえ
なんやかんや生き延びそうなのに
なんで今ここでわざわざダメ押しするかなあ?

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自らの死を予言したアムピアラオスさえ私には死の影が見えません。

とにかく存在感は他の6人と変わらないのに
影が薄いのです。

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たまに見せる笑顔がさらに「幸薄さ」を強めます。

そして、案の定
ラストシーンには彼の姿だけありません。

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いつの間にか仲間が一人増えている?と思ったらレーソスでした。

…うん。判ってた。
後の全員、生き残るって。

でも、そんなところも含めて
この映画のアクセル・ヘニーも私にはご褒美でした。

さらに一押しのテュデウスは別として
もう一人萌え語りたいのはこの方。
アテネの王様
エウリュステウス王(ジョセフ・ファインズ)です。

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本作きってのベストキャスティング。

エウリュステウス王は
以前ヘラクレスと仲間が仕えていた主君でしたが、
国民の人気がヘラクレスに集まることに嫉妬し
ヘラクレスの妻子をケルベロス(と云う名の3匹の猛犬)に
襲わせ殺害し、その罪を彼になすりつけた
云わばこの映画のラスボスです。

ですが、
見るからに裏で何か仕出かしそうなにやけ顔、
小鳥を愛でるなよなよした女性的なしぐさから
まったくラスボス感が感じられず
別枠で重鎮ジョン・ハートが悪役として用意されているため
取ってつけたような存在となっています。

コテュス王の協力でヘラクレスを罠にかけ
地下牢に拘束できたことに気を良くし
ヘラクレスの愛する妻子を殺すことに到った経緯を
本人の前でぽろぽろと告白しちゃうところの
小物感ときたら

もうぞくぞくしますね。

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金や地位でヘラクレスを買収できなかったとはっきり語っているのに

その後、復讐の鬼と化したヘラクレスに追い詰められ
どう云い逃れるかと思いきや
よりによって金で話を付けようとしてくるとは
ほんと、期待を外さない方です。

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いや、そもそも金で動かない相手だったからこんな事態になったんでしょ?

バカなの?
本当に国を治める立場の人なの?
こんな人が王でアテネ大丈夫?

でも、このだめんず振りがパーフェクト。

地下牢に捕えられたヘラクレスを殺すために
猛犬ケルベロスをけしかける時も

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え?ドウェイン・ジョンソン相手に3匹とか、舐めてんの?

んなわけないだろう!
脇が甘すぎるわ!

と、思わずツッコミかけましたが、
考えてみれば3匹しか飼っていなかったのでしょう。
コテュス王に
「3匹もいれば充分だろう」
なんて知った口きかれた時には
「うっせ、じじい。」
と、内心舌打ちしていたに違いありません。

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映画の宣伝を兼ねたインタビュー時にもまだ髪が縦ロールのファインズ!

さあ、どうです。
この中盤と終盤に申し訳程度に出てきても
インパクト大なエウリュステウス王も含め
アテネ時代のヘラクレスとゆかいな仲間たちの活躍を
もっともっと見てみたくなりませんか?
私はなりました。

と思っていたらその辺は抜かりなく
エンディングクレジットでやってくれました。

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ネメアの獅子の退治も実は集団戦でした。

映画の出だしでイオラオスによって語られた
ヘラクレスの「12の難業」が
実際どのように行われたかを簡単なアニメで
2分で説明。

最後までとことん脇に追いやられている
「12の難業」です。

2分じゃ到底足りません。

叶う事なら
このキャスティングによる「12の難業」を
Netflixあたりでオリジナルドラマ化(全12話)で
放送していただきたいものです。
そうしたら、即、加入契約登録するんですけどね…。





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