2016/1/24

われわれの勝利だ! 海もわれわれ人間のものだ!   MOVIE

舞台は80年代前半、
石油ブームに沸くノルウェー。

その発端となったのが1960年代に発見された
イギリス、ノルウェー、デンマーク、ドイツ、オランダの
各経済水域にまたがる北海油田です。

主権地域の約4分の1を有するノルウェーは
海底500メートルに
自国の最も近い港に石油を運ぶための
パイプラインを開通する大掛かりなプロジェクトに
取り掛かります。

このような場合、金の匂いを嗅ぎ付けて
首を突っ込んでくる国があります。

そうアメリカ合衆国です。

このパイプライン敷設が意外に厄介なしろものでして
溶接するには人間が手作業で行わなければなりません。

そのため徐々に水圧を挙げるテスト潜水が
地元ノルウェーチームと
安全な潜水技術を提供することで
割り込んできた経験豊富なアメリカチームの
合同で行われることとなりますが、

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当時のニュース映像。

ノルウェーとしては
なんとしても主導権を握りたいところ。

そんなノルウェー政府の思惑に
一人のプロダイバーが巻き込れることになるのが
本日の映画「パイオニア」

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これも「based on true story」です。

です。

amazonの解説によりますと
「衝撃の史実に基づく、緊迫の深海スリラー!」
なんだそうです。

史実でスリラーって……。
(スリラーの意味は「映画、小説などで観客や読者に
スリルを感じさせることを狙った作品。」)





主人公はこの人



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あらあらすっかり素敵なヘアースタイルになられて。

「ラストナイツ」で出逢ったから
目が離さなくなったアクセル・ヘニーです。

今はすっかりスキンヘッドになられたようですが、

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最新作「オデッセイ」のインタビュー映像から。上目使いが可愛いですね。

この頃くらいの薄さ加減が個人的には大好物です。

世界にKAWAii(かわいい)文化をを推し進める
日本において
ワンランク上の「可愛さ」を売りに
乗り込んできた北欧諸国。
そのノルウェー出身の俳優だけに
今回劇中で身につけている肌着代わりのタックトップが柄物、
それも模様違いで持っているだなんて
あんた、私を萌え殺す気ですか?

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(頭皮体毛と比較すると)意外とまつげばっさばさなんですね。

そんなアクセル・ヘニーが今回演じるのは
ノルウェーのプロダイバー。

名前はペッターと云います。

同じようにプロのダイバーである
兄のクヌートと
別枠で雇われたヨルゲン、
その他アメリカ出身のダイバーたちと
数週間寝食を共にし模擬潜水艇での訓練を
無事成功させいよいよ本番へ。

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本当は存在しないカモメが見えたりして全然「無事」ではなかったのですが…。

国中の期待を背に先陣を切って潜水した
クヌートとペッター兄弟。

ところが、
ペッターが機械操作中に一時的に失神してしまい
作業のタイミングにずれが出たことで気圧が洩れ
爆破に巻き込まれたクヌートが事故死してしまいます。

この仕事を最後に妻子のため危険なダイバーを引退し
ダイビング監督に転職しようとしていた矢先の悲劇でした。

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結婚し一家の大黒柱な兄と大人になってもお兄ちゃんっ子な弟。

何故、最も精神が研ぎ澄まされ集中していたはずの作業中に
よりにもよって失神してしまったのか?

その原因を探るためペッターは行動を開始します。

まずは、作業時ベル(潜水鐘=人員輸送カプセル)に残り
呼吸ガスの吸気弁を操作していたヨルゲンを問い詰めるペッター。

その最中にヨルゲンは発作を起こし
以前から癲癇の持病があったことが判ります。

そのため事故の責任はヨルゲン一人が背負うことに。

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裏で何かの陰謀が渦巻いています。

一見解決したように思われましたが、
事故現場を録画しているはずの
ビデオテープが紛失していることや
ダイバーの体調を管理する医療チームが
ヨルゲンの持病を知っていながら潜水させたことに
疑問を感じ、捜査を続けたところ
仲間であるアメリカ人ダイバーから襲われ
住処にしているボートも何者かに荒らされもう散々です。

やがて、亡くなったクヌートが
潜水に使われる呼吸ガスのサンプルを盗むよう
依頼されていたことが判り
ペッカーの疑念がますます深まるばかり。

どうやらアメリカからの計画に参加している
ロナルド・マクダーモット博士が混合した
呼吸ガスに秘密があるようです。

そこでペッターは呼吸ガスのサンプルを採取するため
最終検証ダイブに参加することを表明します。

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物語の発端になっている割にはどんどん影が薄くなるお兄ちゃん。

ところが、ガスのサンプルを巡り
殺される者、外国へ追いやられる者などが現れ
ペッターも命を狙われることに…。

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この爆破に巻き込まれ殺されそうになるシーンの美しいこと!

もはや誰が味方で誰が敵かすらも判りません。

その末にペッターが掴んだ事の真相と黒幕の正体は?



ということで
ほぼ出ずっぱりのアクセル・ヘニーの演技と
禿げあがった頭皮に
鍛え上げられた身体を愛でるだけでなく

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海底での仕事のためか脱ぎシーン(男性限定)が多くあります。

ノルウェーがいかにして北欧諸国でも
ダントツにお金持ちな国となったかが順を追って判り
とってもためになります。

また、兄の死の真相を解き明かしていくあたりは
「スリラー」と云うよりは「ミステリー」でもあり
「サスペンス」要素もしっかりあって
オプションで余り知られていない潜水技術についても
詳しく学べるというなかなかお得感のある映画です。


なんだかいろいろてんこ盛り過ぎて
……これ本当に実話なんですか?


まあ、ラスト、全ての謎が解き明かされても
スカッとならないあたりが
「実話を基にしている」からと云えなくもありません。

生死の危機にさらされながら
ようやく真相に辿りついたところで国家に対して
何の力も持たない一個人が一矢報いるわけがないのです。

それでなくとも独身で家庭を持つ予定もなく
「結婚しなくてもお兄ちゃんがいるからいい。」
なんて劇中で発言しているくらいですから
彼女はおろか兄以外は腹を割って話せる友人すらいない
となるとそれはもう
ほぼ「フォックスキャッチャー」における
チェニング・テイタムですからね、この主人公。

加えて頭も禿げ上がって背も低いとなると
到底勝ち目なんてありません。

残念ながら長いものに巻かれるしかない主人公。

小動物的なアクセル・ヘニーに打ってつけの
配役と云えましょう。

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模擬潜水艇で訓練に挑むペッターの姿なんて「実験動物」にしか見えません。

主人公が懐柔されたことで
「1981年6月ノルウェー議会は
パイプラインの設置計画を承認。
石油を本土に輸送しノルウェーは世界一豊かな国とな」
ります。

しかし、その栄光の陰で
「2004年、設置の開発と工事で神経を損傷したと
ダイバーたちが国を訴えたが、敗訴。
2011年、欧州人権裁判所に上訴した」
と云う文章が続きこの映画は終わります。


主人公たちダイバーが身体を張って
危険なダイブに挑んだおかげで
ノルウェーはロシアを除く欧州最大の原油生産国・輸出国となり
2014年時点で
原油(石油)生産量は世界第14位
天然ガス生産量世界第7位となったのです。



ね、勉強になるでしょ?



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いい男成分が足りない人のためにウェス・ベントリーも用意されています。

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