2016/1/19

こんにちは!私があの有名な天下を獲る織田信長です!  MOVIE

あるサイトが歴史好きを自称する歴女のみなさんに
アンケートを取ったところ
付き合いたい戦国武将第1位となったのは
「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」担当の織田信長
だったそうです。

織田信長と云えば
「天下布武」と尤もらしいスローガンを掲げながら
やっていることは
ところ構わず戦いを仕掛けては「世界征服」を企む
仮面ライダーにおけるショッカー首領のような人物。

それが証拠に「第六天魔王」という御大層な綽名で呼ばれ
弟殺しを始め、
比叡山焼き討ちの際には
僧俗・児童・智者・上人の別を問わずことごとく首を刎ね、
長島攻めでは
男女二万人を取り籠んで四方より火をかけて焼殺、
嘘かまことか
姉川の戦いで敗れた浅井久政・長政及び朝倉義景の髑髏に
漆を塗ったものを盃として馬廻衆との宴に披露し、
謀反を起こした荒木村重の一族郎党の婦女子122人を
磔、鉄砲、槍・長刀などで処刑、
極悪非道悪行三昧のエピソードは数えきれません。

それなのに500年の時が流れた現在においてもなお
日本国民に深く愛される織田信長。

「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり。」
などと歌い踊った22年後、
47歳(と11か月28日)で亡くなるあたりも
後世の人々にとってギュッと心を鷲掴む何かがあるのでしょう。

そのため、織田信長は
同じく戦国の世を生きた豊臣秀吉、徳川家康とともに
数多くの小説、漫画、ドラマ、ゲームに
ひっぱりだことなっています。

愛されすぎて時には女性として描かれてしまうのも
織田信長が国民的アイドルである所以です。

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この女子衆は全員織田信長です。

そんな織田信長が、
実は平成の世からタイムスリップしてきた
普通の男子高校生だったら?
という人気漫画を実写映画化したのが、
本日の映画「信長協奏曲」

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「ノブナガコンチェルト」と読みます。

です。

そういう荒唐無稽な設定の漫画を
わざわざ生の俳優を使って実写映画化しているわけですから
史実問答無用
時代考証問答無用
時代背景問答無用
そして、人物の年齢問答無用であろうと、
いちいちツッコミを入れては野暮と云うものです。

ですから、戦雲吹き荒れる乱世に
巨大ウェディングケーキや
大粒の真珠がついた結婚指輪が出てきても
ノープロブレム!

そこは割り切って見ましょう。

そもそも本作は



フジテレビ開局55周年記念プロジェクト企画として
2014年夏にまずはテレビアニメとして深夜に放送され
それに遅れること3か月後
フジテレビ系の「月9」枠でドラマ化、
その時点で2016年1月に映画版が全国公開されることが
決定済みという経緯を経ているのです。


フジテレビドラマの映画化なので予告編も毎度お馴染みのこの言葉で〆ます。

満を持しての映画公開です。

時代劇よりトレンディ
ラブストーリーよりドラマティック
「楽しくなければテレビじゃない」
というフジテレビ魂は未だ健在なのです。

しかし、これは相当な危険な賭けとも云えます。
なにしろドラマが成功するか失敗に終わるか判らない時点で
映画化が決定しているわけですから
下手すれば
「銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜」
のようになりかねません。

しかも映画と云うものは完成に時間がかかるもので
ドラマ終了から映画公開までにまる1年かかっているのです。

ドラマを毎回楽しみに見てきたファンでも
その間興味を保ち続けるのはなかなか難しいことと思います。
(ちなみにドラマの平均視聴率は12.5%)

ドラマの第1話で特に理由なく
天文18年(1549年)にタイムスリップした
現代の高校生サブロー(小栗旬)が
顔、声、体格など瓜二つの
当時15歳の織田信長に偶然出会ったことから
ひ弱な本物に成り代わり
「織田信長」として生きていくこととなり

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ドラマの第1話では15歳だった織田信長も時が32年ほど流れ

桶狭間の戦い、稲葉山城の戦い、姉川の戦いを経て
(ドラマ版は一切見ていないのでこれらは当て推量)

天正4年(1576年)に天下布武の拠点となる
安土城を築城しようやく腰を落ち着けたところから
映画は始まります。

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47歳なりました。一見変わっていないようですが年齢が肌に出ています。

ようやく訪れた束の間の平和な時間。

しかし、それを満喫する間もなく
サブローは同じく平成の世から戦国時代に
タイムスリップしていた松永弾正久秀(古田新太)から
自分がまもなく死ぬことを知らされます。

高校時代、日本史をろくに勉強していなかった
サブローは戦国時代に来てから先
行き当たりばったりで行ってきたことが
全て歴史の教科書通りであったことを
ここにきて初めて知ったのでした。

しかし、せっかく松永弾正に
日本史の教科書を見せてもらいながら
いつどこで誰にどういう理由で信長が殺されるか
と云う肝心なことに目を通さなかったため
サブローはしばし
いつ訪れるか判らない死に怯える事になります。

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ここまでネタバレしてもらって「信長の死後」しか目に入っていないサブロー。

その裏では、幼い頃、織田信長率いる軍勢に
自分の住む村を滅ぼされ母親を惨殺されたことから
復讐の鬼を化した羽柴秀吉(山田孝之)と
サブローに全てを託した後、
明智家の養子となり頭巾で顔を隠した姿で
織田家に仕えはじめた真の織田信長、
明智光秀(小栗旬)が
サブローの命を狙い何やら暗躍中です。

のんきなサブローの方は
天王寺の戦いで苦戦するミッちゃんこと光秀のため
自らの命も省みず援軍を率いて助けに行ったりして
サルくんこと秀吉のどす黒い企みに
一向に気がついておりません。

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ミッちゃんのためなら足を種子島で撃たれようが肩を矢で射ぬかれようが平気です。
…んなバカな。


そして、物語はいよいよクライマックスである
紅蓮の炎燃え盛る「本能寺の変」へ。

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この状態で延々話し合う信長と光秀。何悠長なことしとんねんと何度思ったことか。

織田信長史上最大の見せどころです。
このために最終回は映画に取っておいたのですね、判ります。

サブローは、
ミッちゃんは、
サルくんはどうなるのか?!
歴史は変えられるのか?!

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「敵は本能寺にあり!」ってお前(=秀吉)が云うんかい!!

と、盛り上がりを見せたところで
試写会で一人頭51円(ペア招待なので)見た私が
とやかく云うのは大変烏滸がましいので
敢えてこれ以上のネタバレや苦言は避けさせていただきます。

ご覧になれば一目瞭然のことと思いますが、
非常にツッコミし甲斐のある映画です。

隣の座席に並んで座っていた
高校生らしきカップルの彼女の方が
上映中10分おきにストレッチをして
なにやら気を紛らわせていた事が気になりますが、
この原作でこのキャストでテレビドラマ流れの映画化では
どう頑張ってもこんな出来よ?

アイデアの面白さだけで企画が通って
「じゃあ映画化よろしく。」なんて云われて作られた割には
スタッフもキャストも頑張っていると思いますよ。

例え開局55周年記念プロジェクト開始時点の2014年には
飛ぶ鳥を落とす勢いだった主演の小栗旬、
結婚発表前で人気最高潮の向井理、
個性派俳優まっしぐらの山田孝之、
Kis−My−Ft2藤ヶ谷太輔が
2016年現在では
それほど客を呼べる俳優でなくなっている上に

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かわいいよ、かわいいよ徳川家康(濱田岳)!

歴史の勉強になにひとつ役に立たないストーリーなので
現役バリバリの女子高生が退屈してしまうのも
致し方ありません。

おうちに帰ってyoutubeで
エグスプロージョンの踊る授業シリーズ「本能寺の変」を
視聴した方がよっぽど勉強になりますからね。

一緒に試写会を見た母が
「(この映画)まるでマンガだわ。」
と云う成程ご尤もな感想を漏らしていましたが、
ご明察です、母上。

でも、序盤の肖像画作成中の信長を囲んで
和気藹々している織田家臣勢のシーンは
私的にはかなり楽しかったので見て損はありませんでした。

無理にお薦めは、お薦めはいたしませんが…。





暴を禁じ、戦をやめ、大を保ち、功を定め、
民を安んじ、衆を和し、財を豊かにする
の七徳の武をもって天下を治めるという意味。
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