2015/11/29

公私混同どころの騒ぎじゃない、ひいては国の安全に関わることだ!  MOVIE

ということで今年の年末年始で
一番公開を待ちに待っていた「007 スペクター」です。

余計な前情報が目に入る前に
先行上映で見てきました。

感想といたしましては、ずばり「集大成」。
ご覧になった方なら10人中98人がそう思うはず
と、確信できる勢いで
「集大成」となっております。

ですので、
ダニエル・クレイグ版007シリーズの総まとめとして見ても
シリーズ23作分のオマージュとして見ても
楽しめ、ファンも大満足なのは判ります。

判るのですが、
現時点でここまで回収してしまったら
正直後が辛いわ…。

これを俗に「いい最終回だった」と云うのですね。

シリーズ半世紀において並ならぬ爪痕を残した
サム・メンデス監督、狡いです。

こんなの見せられたら
万が一本作で007シリーズ(特にダニエル・クレイグ版)が
完全終了しても私、何ら困りません。

一応エンドロールにはおなじみの
「JAMES BOND WILL RETURN」
の文章も出てきます。

その次回作をダニエル・クレイグが続投するにしろ

【参考資料:http://eiga.com/news/20151005/5

新ボンドに代わるにしろ
ほんとどうするんですか!?

…一般公開前なのでここではネタバレにつながる
ストーリーの紹介は致しませんが、
本作もまた




前作の「スカイフォール」にひきつづき
ボンド個人の過去にまつわる因縁話となっております。

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前作ではボンドの実家で大暴れしました。個人情報だだもれ。

それはそれで面白いことは面白いし
これまでにないボンド像を楽しめることは楽しめるのですが、
こういうシリーズもの
50年も主演や監督を引き継ぎ引継ぎ続いてきた
1話完結もののシリーズもので
主人公の過去を掘り下げる話は
私はあまり見なくないなあ…
というのが本音だったりします。
(シリーズ自体半分までしか見ていないので
他にも過去を描いた作品があるかもしれませんが)

それも「カジノロワイヤル」から「スカイフォール」まで
それらしき伏線などなかったと思われるのに
(私が気が付かないだけ?)
いきなり登場したスペクターな人(クリストフ・ヴァルツ)が
実はこれまでのボンドを苦しめてきた事件は
全部ほかならぬ私が裏で糸を引いていたんだよ〜
とドヤ顔で主張されてもなあ…。

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スペクターな人ことエルンスト・スタヴロ・ブロフェルド。名前が覚えられない。

「相棒13」のダークナイトか!!
まあ、それっきり見ていない「相棒14」と違って
次回作が公開されれば絶対欠かさず見ますけどね。

今回新作を撮るに当たって、折角ですし
これまでの前3話をそれらしくつなげて見ました〜テヘペロ
という取ってつけた感がしないでもないです。

この4部作的な作りは、シリーズが進むにつれ、
1作目に登場した母親と叔父、
シリーズ半ばで結婚した妻の存在がないがしろにされている
「ミッション:インポッシブル」を意識してのことかしら?

シリーズが進むにつれて
それまでの過去やプライベートが無かったことにされていく
イーサン・ハントと
シリーズが進むにつれて個人情報や過去が明るみになっていく
ジェームズ・ボンド。

見事に対となっています。


………だから何?

ここからは完全にネタバレとなりますが、
今回のスペクターな人は
全世界を牛耳ると云う大それた計画を実行し
それに見合う組織を率いる技量と才能を持ちながら
その一方で少年時代に2年ほど一緒に暮らしただけのボンドに
数十年も執拗に固執し
その執着の度合の割には、
ボンドが007を就任した9年前ぐらいから
突如彼のことを思い出し
以降こそこそとした嫌がらせを行っていたようです。

世界制服と超個人的な復讐を
両天秤にかけているせいか
大それた悪党なのか小物なのか判りません。

とりあえず本作においては
逆光を背負い溜めに溜めてボンドの前に姿を現し
嬉々として過去の事件との関与を暴露します。

う…わぁぁ……。ちょっと勘弁してくださいよ。

今さらそんな真相を聞かされたところで
ボンドでなくとも
チベットスナギツネみたいな表情になってしまいますよね。

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映画を見ている私もこんな表情になっていたと思います。

そんな子供じみた嫌がらせを得意げに披露するもんだから
本来ラスボスに当たるスペクターな人に対して
ボンドの方は通常運転のまま(=まともな大人の対応)です。

いえ、むしろ、スペクター基地爆破の際
スペクターな人の生死を確認しないなど
いつも以上に扱いが雑です。

まあ、傍から見てもスペクターな人の逆恨みですしね。

逆恨みの上にあろうことか
完全に片思いだったことを思い知らせれてしまうスペクターな人。

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数十年ぶりの再会ということでボンドに微笑みかけたら「あんた誰?」みたいな顔で見返されました。

確執の理由がもう少し真面か
嫌がらせがボンドがダブルオーセクションに入る遥か以前から
始まっていれば、
もしくは(版権の問題上無理な話ですが)
「カジノロワイヤル」からうっすらでもいいから
「スペクター」らしき組織の存在を匂わせておけば
話は別だったかもしれません。

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いいえ、探してませんでした。それどころか故Mの遺品を見るまで忘れてました。

上画像↑のスペクターな人の精一杯なツンデレ科白が
当のボンドの胸に全く響かないくらいですから
部外者である私にスペクターの人の怨み辛みが
共感できないのも仕方ありません。

まあ、共感できないと云えば
いつものように
すぐにボンドガールとくっついては
「辞める辞める詐欺」をブチかますボンドにも

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予告編でも「辞める辞める詐欺」。これで何度目?

結局なんだかんだ云っても
ボンドとくっつく今回のボンドガールにも

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ボンドも大概無表情ですが、
それに負けず劣らず無表情な今回のボンドガール(レア・セドゥ)。


そして、ボンドに対してどうしようもなく甘甘で
オタク設定の割には、
着こなしがパリコレモデルにしか見えない
Q(ベン・ウィショー)にも

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女の子坐りで椅子に腰かけボンドを迎えるQ。
レア・セドゥも劇中で同じ座り方をしているけど彼の方が断然可愛い。


登場人物に共感が持てないのも辛いところです。

映画の評価って意外と
「登場人物に共感できてなんぼ」
みたいなところあるのにこれはちょっと…。

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武器を開発し、車もカスタマイズできてパソコンも自由自在に扱える
ハイスペックの持ち主で容姿も良いってどう共感しろと?
もう少しミス・マネーペニーにも役割分担してほしいです。


登場人物に寄り添うことはできませんが、
そこはそれ、今年最後を締めるにふさわしい映画です。

これから見る方にも掛け値なしでお奨めしたいところですが、
鑑賞前に「カジノロワイヤル」以降の
ダニエル・クレイグ版007シリーズは
全作見て予習をしておくべきでしょう。

というより、前3作見ないで挑んでは
本作が勿体ないです。

ついでにBBC製作のテレビドラマ
「SHERLOCK」に目を通しておくと
さらに楽しめるかもしれません。

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この人の出演に関しては日本の予告編ではいっさい触れられていませんでした。

やりたい放題経費使い放題の007とQを見ていたら
日本のしがない一事務員でしかない私でも
そりゃ、「00」部署をぶっ潰したくもなるわ。

C(マックス・デンビー)の言い分も尤もです。

ともあれ今回は吹替え版(山路和弘さん素敵でした)
でしか見ておりませんので
字幕版で見てから改めて感想が書けたら…
と思っております。

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