2015/9/23

男たるもの紳士たれ  MOVIE

本日の映画は
「キングスマン」

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です。

もう、もうさあ、予告編の段階で
こんな↓心動かされるスパイガジェットを見せられたら
そりゃ劇場に行くしかないでしょ。

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マシュー・ヴォーン監督の小道具へのこだわりがスクリーンからにじみ出ています。

しかもキャストが
コリン・ファース
マーク・ストロング
マイケル・ケイン
サミュエル・L・ジャクソン
ですよ。

舞台はイギリスですよ。ロンドンですよ。

さらにはこんなカッコいい義足も出ているんですよ!

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ドクター中松が特許申請していそうな義足。

行くに決まっているじゃないですか!



それなのに実際にシネコンを訪れたのは
公開から10日後でした。
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義足の殺し屋は映画ではこんな美女が演じています。

理由は、この辺↓にあります。

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「ワイルド・スピードスカイミッション」のメインビジュアルのパクリではありません。

どういうわけか
若い方のキャストに食指が動かなかったのです。
特にゲイリー・“エグジー”・アンウィン役の
タロン・エガートン。
彼はいったい何なんでしょう。
(…ええ、判ってます。主演ですね。)

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顔の輪郭がコリン・ファースに似ていることからの起用かしら?

予告編を見た時からそこはかとなく思ってはいたのですが、
ぶっちゃけそのジャケットはイケているのでしょうか?
また、そのキャップも似合っているのですか?
さらにはヘアースタイルもどうなんでしょ?

全部まとめるとどうしても
このファッションセンスは世間的にはOKなの?
と、思ってしまうのです。

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ごめん。「もっさい」という方言しか思い浮かびません。

ちなみに上の画像で着ている黄色いジャケットは
ジェレミー・スコットと云う
アディダスの公式ショップのもので
ネットで買うと350ドルくらいします。
ポロシャツはフレッドペリーと云うブランドのもので
85ドル。

決して「しまむら」や「ユニクロ」、「GU」のような
ファストファッションなしろものではないのです。
それなりにお金もかかっているのです。
でも、私のセンスが古いのか、そうは見えません。

そんなもっさいヤングマン、エグジーも
様々な試練を潜り抜け
「キングスマン」の世界へと一歩ずつ足を踏みいれていきます。
先導するのは生粋のジェントルマン
コードネーム「ガラハット」こと
ハリー・ハート(コリン・ファース)です。

イギリスでも底辺にあたる労働者階級出身の
エグジーに紳士としてのマナーを施し
ついでにサヴィル・ロウの高級テーラーで
三つ揃えまで(おそらくは自腹で)仕立ててくれます。

ところが、
「マイ・フェア・レディ」完了後のエグジー君、
今度は「洋服の青山」や「AOKI」などの
紳士服チェーンのチラシの外人モデルのようになってしまい
これもまた…どうなんでしょ?

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「2着目は1000円」感が半端ありません。

オリジナルとなる
生粋のイギリス紳士ハリーと比べると違いは一目瞭然です。

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完璧な着こなしです。スーツを身につけるため生まれたようにしか見えません。

と、散々愚痴を溢してしまいましたが、
タロン・エガートンを始め候補生役を演じた
ソフィ・クックソン、
エドワード・ホルクロフト、
ニコラス・バンクス
といった若いキャストはここから
演技や顔つきなどどんどん変わっていくのでしょうね。

ここから大きく羽ばたいてほしい
と云うのが正直な気持ちです。

さて、この映画にはいろいろなレビューで
既に書き尽くされていると思いますので
今回の記事では普段載せている
「粗筋」を大幅にカットして
思うところだけをざっと述べていきます。

本作は大きく分けると
「主人公がスパイ組織『キングスマン』の選考試験を受ける」

「『キングスマン』が悪の野望を阻止する」
という2つのストーリーで構成されています。

それだけでこの映画では割と何に対してもおおまかに
AとBの2つの要素が用意されているような感じがしました。

例えば
A「敵サイドとしてのアメリカ」

B「主人公サイドとしてのブリティッシュ」

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悪役のヴァレンタインは
「アフリカ系アメリカン」、
「ハリウッド映画監督」で「IT長者」、
「エコロジーが大好き」で
頭には「ニューエラ・キャップ」を常備した
「自分の手を汚すのは吐くほど嫌い」な
「今ハリウッドで一番忙しいサミュエル・L・ジャクソン」
という最先端の「アメリカ」をそのまま体現している人物です。


A「上流階級の紳士であるキングスマン」

B「労働者階級のエグジー」

A「亡くなった父親に代わって教育するハリー」

B「母の再婚相手で暴力しか振るわないディーン」

A「紳士としての生き方を教えるガラハット」

B「スパイとしての生き方を教えるマーリン」

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この2人が並んでいると「裏切りのサーカス」を思い出してしまう…。

A「セレブを気取る男子候補生」

B「偏見を持たない女子候補生」

A「チップを埋め込まれる富裕層」

B「無料SIMカードに群がる庶民」

A「新人エージェントエグジー」

B「古参エージェントハリー」

と云った感じ。

この対比構造がはっきりしているため
それぞれの立場が見ていて判りやすく
129分という上映時間はまったく退屈しません。
随所にたっぷりとした見どころが用意されているので
サクサクと見れてしまいます。


このシーンでもダラダラ流すだけでなく視点が変わるので単調になりません。

一見「おバカ映画」のようですが、
細部まで考えて作られていると思います。

まあ、悪役のヴァレンタインが立てる
犯罪計画と目的があまりに荒唐無稽すぎるので
「おバカ映画」に見えても仕方ありません。

ヴァレンタインが仕込んだ
SIMカード(一体何枚用意したの?)と
VIPの頭に埋め込まれるチップの効力には
映像的な効果もばっちりで
常識的な人なら眉をしかめること請け合い。

グロテスクにしようと思えばいくらでもできるところを
極力描写が抑えられているのでR15指定で済んでいますが、
ダメな人はこのあたりの映像もお話も受け付けないかも…。

普段「人を殺してはいけない」と口では云っても
実際は、
「死んだほうが良い人」と「そうではない人」を
持っているのが人間です。

例えば、殺人行為を否定しながらも
「凶悪な事件を起こした容疑者は皆死刑にしてしまえ」
と思っておられる方も多いはず。

この映画の場合、監督が「死に値する」と考える
「差別主義者」や「富裕層」が面白いように殺されていきます。

それに対して罪悪感などまるで感じない人もおれば
監督の意図に反して
強い不快感を覚える方がいらっしゃっても
不思議ではありません。

ここをどうとらえるかで
この映画に対する評価は大きく分かれそうですね。

それにしても搾取すべき労働者階級を一掃して
富裕層だけ生き残ってどうするの?
さらに計画成功後、必然的に出る大量の死体は
どう処理するつもりだったのでしょう。

もっとも私も含めて本当にお金のない人間は
未だガラケーなんですど。
SIMカードなんて手にしたことはおろか
見たこともないんですけど。

イギリスってそんなにスマホ率高いのでしょうか?

こんな計画、デメリット面から
小学生だって思いつかないことでしょう。
そういう意味では凄いです、マシュー・ボーン監督。

また、ガラハットが抵抗なくあっさり殺されてしまったり
それと時同じくしてJBの存在が消えてしまうので
後半は作り込みが足りていないように思えるかもしれません。

が、むしろこれは
「はは〜ん、これは続編に繋ぎたいんですね、監督。」
と、すんなり飲みこめました。

実際、日本公開直後に続編決定報道が…。
(しかも今度は日本が舞台だよ!
でも、絶対ニンジャは出さないでよね!)

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ガラハット以上にJBの途中退場に面食らったわ。

コリン・ファース再登場の可能性も高いと云うことで
ガラハットの退場はやはり続編の布石でしたね。

この続編や3部作流行りの中
ここまで愛情込めて作っておいて
続編に繋げない手はありませんものね。

だいたい
コードネーム「ランスロット」選考試験開始以降、
エグジーをはじめとする10人の候補生と観客は
「キングスマン」幹部に騙されっぱなしなのです。

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ざっと見ただけで誰が最後まで残るか予想できます。

最初の試験で水死したはずの女性候補生は生きており、
スカイダイビングでの試験における
「一人だけパラシュートが開かない」
という前提も全くのでたらめであり、
拉致され縛り付けられた線路には床に仕掛けがあり、
最後の試験でのパートナー犬を射殺する銃に
実弾が込められたいなかったことからも
(要するに試験では犬も含め誰も命を落とさないようにできている)

ガラハットがあのまま死んだとは
到底思えませんよね。


もう騙されませんよ。
というか、あそこまでマーリンに種明かしをしてもらった上で
またやも騙されるエグジーって…。

ハリーが殺されるまでの映像を
既に試験に落ちているエグジーに見せたのも
たまたま呼び出したからではなく
実は「追試」とかじゃないでしょうね?
(もちろん、続編に出演するハリーが
「実は生きていたガラハット」とは断定できませんが、
現在「キングスマン」では
「アーサー」の座席がまるっと空いているのです!)

ラストまでの流れからすると
本作は
「エグジー青年のスパイへの道 前篇 〜デビューまで〜」
みたいなものですから
早いところ、後編を公開してもらって
できれば2本続けて劇場のスクリーンで見たいものです。

そして、今度こそ
コリン・ファースとマーク・ストロングのコンビでの
大人の諜報活動を見させてください。

いや、本当正直なところ映画自体がどうでも良くて
私、このしれっとしたマーリンが好きなんですよね。

ここ数年の中ではベスト・オブ・ストロング
じゃないですか。

なのでできればハリーが「アーサー」に昇進して
マーリンが彼をサポートするところが見たいんです。
 
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こんな若僧とではなく。


と云う事でよろしくお願いいたします。

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