2015/8/10

あの人は悪魔 私をとりこにする  MOVIE

本日の映画は
「悪魔の存在を証明した男」

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と云う映画です。

「降霊術、催眠術、黒魔術…あらゆる手段を尽くして、
悪魔の存在を証明する新感覚エビデンス・スリラー」
(エビデンス evidence=「証拠、根拠、証言」)
と云う触れ込みですが、
勿論ドキュメンタリーではなく
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999年)以降
無尽蔵に作られたモキュメンタリーホラー映画の一つです。

それにしても
「エビデンス・スリラー」という単語を見て
「ああ、証拠のことね」なんてピンとくる人は
どれだけ日本にいるのでしょうか?
これが「サバイバル・アクション・スリラー」とか
「サスペンス・スリラー」とかならまだしも。

他にも
「ホーム・インベージョン・ホラー」と云われていますが、
インベーションって何なのよもう!(答え:侵入)

とまあ、想像以上に細かいジャンル分けが増幅中(らしい)
ホラー界ですが、
「フォースカインド」の
スコット・ニーマイヤー製作総指揮というのが
この映画の最大の売り
監督のデヴィット・イァングにとっては
これが初めての監督作品であり
主演のシェーン・ジョンソンにとっても
始めての主演作品と思われます。

とりあえず、日本では
インパクトのある邦題で勝負をかけています。
(原題は「マイケル・キング(主人公の名前)の証明」)

というわけで思惑通り
タイトルに惹かれて借りてきたのですが、
ホラー映画を殆ど見ない私にとっても
格別に目新しいものはなく、かといって
心底震え上がるほど怖いわけでもなく
「ああ、監督頑張っているなあ。
主演も頑張っているなあ。」
と、親戚のおばちゃんのような目で視聴させていただきました。
すまんのう、許してたもれ 。


ストーリーはと云いますと

最愛の妻を交通事故で亡くし、
失意のどん底に放り込まれた
マイケル・キング(シェーン・ジョンソン)。
妻の死の原因が
生前占い師から間違ったアドバイスをされたせいと思い込んだ
マイケルは次第にオカルティックなものを否定するようになり
遂には「悪魔の証明」に行き着きます。

ここで云う「悪魔の証明(=不存在の証明)」とは、
積極的事実の証明に対する消極的事実の証明の難解さを
説いた比喩表現のことです。

例えば「悪魔の存在を証明」することは
難しいことではありません。
何故かと云いますと、
悪魔を実際に連れてくる、
または悪魔実在の物的証拠を提示すればよいのです。

ところが、「悪魔が実在しないことの証明」となると
そう簡単にはいきません。
「ないもの」を「ないよ」と主張しても
「見つかっていないだけかもよ?」
と、直ちに反論されてしまうからです。


判りやすく説明した映像がこれです。真に受けると頭がこんがらがります。

「不存在」を証明するためには、
全ての場所を網羅して「不存在」を確認しなければなりません。

この「場所」が無限となると
証明はほとんど不可能となります。

しかし、平常心をすっかり欠いていたマイケルは
ありとあらゆる降霊術を片っ端から試することで
悪魔など実在しない証明ができると思い込みます。

この世にある全ての降霊術が紛い物となれば、
必然的に「=悪魔不在=俺勝利」となると考えたのです。

そのためには誰が見てが見ても判る証拠品が必要です。
友人と一緒に怪しげな人物を訪ねてはその様子を
ビデオカメラに収めるマイケル。

ところが、降臨実験や取材を進めるうちに、
耳障りなノイズに悩まされるようになっていきます。

皮肉なことにマイケルの身体は
悪魔に憑りつかれていたのです。


…まあ、映画のストーリー上そうなりますわな。
この手のホラーにありがちの「ミイラ取りがミイラになる」です。

ということで
出先で妻と一人娘をホームビデオで撮りながら
「しあわせだなあ。僕は君といる時が一番しあわせなんだ。
僕は死ぬまで君をはなさないぞ。いいだろう。」
と、常日頃から周囲にのたまっていた主人公が
突然妻を喪ったことから
仕事も手につかずただひたすらふさぎ込んだ末
育児までも放棄し、娘の世話はあっさり義理の妹に任せると、
一銭のお金にもならないのに
カメラマン役を引き受けてくれた友人ジョーダンとともに
悪魔関連の取材のためあちらこちらと飛び回ったあげく
まんまと悪魔に身体を乗っ取られ
大事な娘を自分の手で殺しそうになるという
お話です。

2度も「あらすじ」めいたことを書くこともなかったのですが、
つい反復してしまいました。

そのくらい感想の切り口が見えていません。

映画序盤、マイケルは妻サマンサの死因が
「タロットカード占いの館」の女占い師ビバリーの元に
客を装って乗り込みます。

理由はビバリーがサマンサに対して
かねてより計画していた家族旅行に行かなければ
女優になれると進言したためです。

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ええっ?そんなこと云われても…。

どうやらまだ手が離せない幼い娘(と大型犬)を抱えながら
自分の夢を優先しそのために(夫も娘も楽しみにしていた)旅行を
あっさり反古してしまったようです、サマンサ。

冒頭で出てくるホームビデオで
マイケルがしつこいまでに「俺は家族さえいれば幸せ」
と、アピールしていたのはこのためだったのかもしれません。

おそらくそんなサマンサの我が儘が
腹に据えかねていたのではないでしょうか?

ということでこの時点でちょっと
「なんだ、そりゃ?」
と気持ちになりますが、先に進みます。

とりあえず当たり散らす相手が必要だったマイケルは
云いたいことを云いたいだけ
ぶちまけて鬱憤を晴らそうとします。

しかし、サマンサは女優とは関係なく
家族との公園でのレジャー中に事故死したので
ビバリーにしてみればとんだ云いがかりです。

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いや、旅行先でも同じ理由で亡くなっていたかもよ?

こんなクレーマーをまともに相手にしていたら
商売あがったりです。

しかもマイケルが本当に恨んでいるのは、
ビバリーと云うより彼女に啓示を与えた
「大いなる存在」でしたので、
云い争ったところで双方これ以上はどうしようもできません。

以降、「大いなる存在」=悪魔が実在するのか
その証明に家族はもとより
友人まで巻き込んで躍起になるマイケル。

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日本なら真っ先にデーモン閣下を取材していたことでしょう。

足手まといな子供の面倒は義理の妹に押し付け
危険な目に遭ってもなんのその我が道を貫きます。

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怪しげな儀式への参加、死体の歯を腹部に縫合もなんのそのでレッツトライ。

苦労の甲斐あって悪魔憑きに成功。

まあ、憑りつかないことには
この映画、世に蔓延る様々な「降霊術」を紹介しただけで
終わってしまいますからね。

悪魔の方もその辺の事情を察し気を利かして
マイケルに憑かないわけにもいかないのでしょう。

ところが、その悪魔が
「不協和音を伴い、蟻を操り、子供を奪い、
憑依した相手が発狂するまで延々嫌がらせをする」悪魔
だったからさあ大変。

憑りつくや「お前を破滅させる」だの
「娘を殺す」だと云いだしました。

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憑りついたのはビデオで自撮りすることが大好きな悪魔だったのです。

悪魔の不在を証明したかっただけで
そんなつもりじゃなかったのに…
と、泣きを入れても時すでに遅し。

慌ててこれまで取材した相手に助けを求めますが、
「え?あんな降霊術嘘に決まってるじゃないですか。」
と、全く相手にされません。

仕方なく自分で文献を参考に除霊しようとしますが、
悪魔からも全く相手にされません。

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頭を抱えてどうしようもできません。これを自己責任と云います。

自殺しようと睡眠薬をオーバードースしても
悪魔が勝手に吐きだしてしまい朝目が覚めると
身体に変な傷跡(なんてレベルじゃない!)が…。

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なんとなく「恐怖新聞」を思い出してしまいました。

大変えぐいことになっていますが
もはや「痛み」を感じないマイケルは
余裕でその辺の糸と針で縫っちゃいます。

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せめてものご愛嬌。

こんな感じで後半は
悪魔に蝕まれていくマイケルの姿がひたすら
こぎれいな映像で描かれていきます。

ラストに流れるホームビデオで
妻の死因が明かされますが、

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本当に「占い」関係ない!!

う〜ん。

 
 



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