2015/7/4

人は自ら悪魔を創る  MOVIE

本日の映画は
「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」

クリックすると元のサイズで表示します
準備はいつでもOKよ。予告編も一切見ないで待ってたわ。

です。

「マーベル・シネマティック・ユニバース」と呼ばれる
アメコミ映画シリーズの最新作。

「マーベル・シネマティック・ユニバース」では
2008年の映画「アイアンマン」から
2012年の「アベンジャーズ」(第6作目)までを
「フェイズ1」と分類し、
それに続く「フェイズ2」の締めくくりが本作に当たります。

…え?「アントマン」が締めくくりなの?
本作じゃなくて?

…。
まあ、気を取り直して
その「フェイズ2」の第1作目にあたるのは
2013年に公開された「アイアンマン3」です。

「アイアンマン3」は主人公である
アイアンマンことトニー・スタークのこのような科白で
一旦幕と閉じております。

「純粋な理想や探究心から始まってものが
過ちへと変わる
名誉失墜
人は自ら悪魔を創る
約束どおりペッパーの治療法を見つけた
だが 進化を止める必要があるのか
科学は危険だと言う人々は
胸の中に破片がない連中だ
そして今 私もそうなる
こんなに眠ったのは何年かぶりだ
最後にひと言締めくくるなら
アイアンマン・スーツは
現実逃避でも趣味でもない繭だった
そして今
私は生まれ変わった
私の自宅やスーツを奪えても
これだけは奪えない
私はアイアンマン」

と云って
これまで作ったアイアンマンスーツを全て破棄し
さらには長年に心臓に巣食っていた
あの忌まわしきアークリアクターを取り外し
生まれ変わったトニー・スタークが
「やらかしちゃいました。」
というのが本作です。

クリックすると元のサイズで表示します
この教訓を聞き手の博士が寝ないで聞いてれば本作の騒動はなかったかも。

なにしろ冒頭からトニー・スタークは


ヒドラの残党バロン・フォン・ストラッカーが
良からぬことを実験中の東欧ソコヴィアの研究施設を
アベンジャーズの一員として
新たなアイアンマンスーツマーク43を身にまとい襲撃。

戦闘中、被害が市街地にまで及ぶと
アーマー集団「アイアン・レギオン」を発動させ
市民を護ります。
(が、市民からは石もて追われます。)


…おやあ?

「アイアンマン3」で
既成分のアーマーを全てクリスマスの花火代わりに
自爆させたのは一体なんだったの?

とあっけにとられているうちに
約一名の犠牲があったものの襲撃は見事成功。

ソコヴィアの研究施設から
ストラッカーに奪われた「ロキの杖」を取り戻した
トニー・スタークは
ソーがアスガルドに杖を持ち帰るまでの間
杖を研究する許可を得ます。

そこで思いついたのが
長年温めてきた「ウルトロン計画(平和維持計画)」の
実行でした。

生身の人間であるアベンジャーズに代わって
人工頭脳に世界平和の戦いを任せよう
というウルトロン計画。

そんな3日間と云う期限付きの机上の計画が
「マーベル・シネマティック・ユニバース」作品群において
上手くいくはずがありません。

これが「純粋な理想や探究心から始まってものが
過ちへと変わる」瞬間です。

しかし科学者にとってはまたとないチャンス。

本作における脱ぎ要員
ブルース・バナー博士(マーク・ラファロ)も
「アイアンマン3」上映時間2時間10分もかけて
科学がいかに危険なものかを諭されたはずが、
半分寝ながら話を聞いていたためか
最初こそ反対したものの結局トニーに押し切られ
「ウルトロン計画」に全面協力してしまいます。

クリックすると元のサイズで表示します
博士もそんな甘言に乗るんじゃありません。

で、計画した本人たちが
作戦成功とソーの送別を兼ねた「打ち上げ」と云うには
セレブ過ぎるパーリィナイツを楽しんでいる頃、
歩く人工知能ウルトロン(ジェームズ・スペイダー)が
勝手に産声をあげ、
まだ満足に立てないような生まれたての小鹿の身体で
途中からパーティに殴り込みをかけると
「平和のための人類滅亡」宣言をかますという結果に…。

クリックすると元のサイズで表示します
寄せ集めの機材で作った身体なんで立っているのもやっとです。

驚いたのは何も知らされていなかった
アベンジャーズの仲間たち。
特にキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)の
ショックは只ならぬものでした。

振り返ってみれば
一人除くと昔からの友人はみんな鬼籍に入っていますし、
その一人もなんか自分のこと覚えていないみたいですし、
仲間と思っていたS.H.I.E.L.D.の半数以上はヒドラでしたし、
そんななんだかんだなごたごたが解決した
「ウィンター・ソルジャー」後の本作では、
ちょっと仲間も言葉づかいを窘めただけで
後々までからかいのたねになるし、
一応アベンジャーズのリーダーなのに
未だマリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)は
スタークの方をリーダーを思っていた事実が明らかになるわ、
スタークがウルトロン計画に手を出すきっかけが
なんか幻覚の中でキャプテンに責められたせいになったり、
他の連中と違ってこの「打ち上げ」が終わった後に帰る家はなく
はっきり云って自宅=職場ですし、
彼女持ちのスタークやソー(クリス・ヘムズワース)らと一緒に
「彼女自慢」して友好を深めることもできないし、
仲間のバカ騒ぎにつきあって
ムジョルニアを持ち上げたら少し動いただけで
ソーが凄い形相で睨んでくるし、
最後の最後の見せ場では決め台詞の途中で切られるし、
エンディングロールでの名前の出る順番が
「マーク・ラファロ」より後ですし、
もう散々です。

BIG3って何だよ、ハルクより格下かよ、ってなもんです。

普通なら
「もうやってらんないよ。
トニー一人で尻拭いしろよ。」
と云いたいところですが、
性格が性格だけに任務を投げ出せない可哀相なキャップ。

そんなキャプテン・アメリカの心痛を
知ってか知らずか
これだけのことをしでかして
尚も我が道をゆくトニー・スターク。

そりゃ対立にもなるわ。

今回の「エイジ・オブ・ウルトロン」での
トニー・スタークの犯した過ちは
「アイアンマン3」でのアルドリッチ・キリアンのものとよく似ています。
「ウルトロン」は創造主とも云えるスタークの秘めた願い
(=平和の為のアベンジャーズ滅亡)を叶えんと
作ったアーマー軍団「アイアン・レギオン」は
アルドリッチ・キリアンがウィルス「エクストリミス」を投与し
作り出したテロリスト軍団のようです。
科学を過信した上でのトニーの失態を食い止めるのが
「ウルトロン」の改良版であるヴィジョンであるのも、
「アイアンマン3」で最終的に
アルドリッチ・キリアンの野望を打ち砕いたのが、
アイアンマンではなく「エクストリミス」を投与された
ポッツだったも似ています。


ということで
「アイアンマン3」で得た教訓は一体なんだったのか?
「アイアンマン3」で宇宙人襲来への恐怖を
克服したのではなかったのか?
「アイアンマン3」での最後の独白を今こそ思い出せ!
そして、反芻しろ!
と問いただしたい気持ちをぐっと抑えての
「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」は
そのままキャプテン・アメリカとアイアンマンとの確執を
微妙なバランスで残しつつ
次回作「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー」
に持ち越されるのでした。

正直、「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー」
を見るのが怖い。怖いわ。

これ以上、キャップを傷つけないで!!!





それにしてもソーは随分変わりましたね。
あの「マイティ・ソー(1作目)」でのやんちゃ坊主は
どこに逝ってしまったのでしょう。
流石実質最年長者。


クリックすると元のサイズで表示します
…うん。そうだね。

0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ