2015/5/31

兄とは常に、弟の先を行ってなければならない。それが兄としての務め。  MOVIE

本日の映画は出演者から
ジャンル「洋画コメディ」と踏んで
棚を漁っていたところ
一向に見つからず目先を変えて
「洋画SF」の棚からようやく見つかった
「ロード・オブ・クエスト 〜ドラゴンとユニコーンの剣〜」

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です。

邦題には親切にも
「クエスト」とか「ドラゴン」とか「ユニコーン」と
いった単語が並んでおりますので
お判りのように「ファンタジー」です。

しかもストーリーの上っ面だけを追っていくのであれば
意外とまっとうな冒険ファンタジーとなっております。

ですので、TSUTAYAのスタッフが
「コメディ」ではなく「SF」に分類しても
おかしいことはないのですが

う〜ん…

DVDを再生するとやはり普通のファンタジーとは違うのです。

一応基本のストーリーはこうです。


昔々、モーン王国と云う国に2人の王子がおりました。

兄のファビアス王子は
王国きっての剣の使い手であり
顔立ちも良く、誰にでも分け隔てなく接する
心優しい青年であったため
国民からもたいへん慕われていました。

弟のサディアス王子は
幼い頃から優秀な兄の陰に隠れて
誰からも相手にされなかったため
自分勝手でなまけもの、でもうぬぼれだけは強い
歪んだ性格に育ってしまいました。

ある日のことサディアス王子は
珍しく王様の命令でドワーフの国に訪ねました。

ところが、訪問は大失敗。
ドワーフの王様を怒らせてしまい
お役目を果たすことはできませんでした。(1)

死刑になるところを
命からがら逃げ帰ってきたサディアス王子の
無様な姿に心底がっかりする王様。

その時、悪の魔術師リザーとの戦いに赴いていた
ファビアス王子がお供の騎士団と共に
帰還してきました。

王宮の人々は大喜びで
慈悲深く高貴なファビアス王子を迎え入れますが、
サディアス王子の方はちっとも面白くありません。

今回の戦いでファビアス王子は
リザーの手下である一つ目の巨人サイクロップスを倒し
その首を戦利品として持ち帰ってきました。

王様は勇敢な息子を褒め称えます。

ファビアス王子が国に持ち帰ったお土産は
そればかりではありませんでした。

リザーによって長年塔に幽閉されていた美女
ベラドンナ(ズーイー・デシャネル)を救け出し、
花嫁として王宮に連れ帰ったのでした。(2)

王様も美しく純粋なベラドンナを気に入り
翌日結婚式を挙げることになりました。

その夜、ファビアス王子は愛するサディアス王子に(3)
結婚式で「ベストマン」になってくれるよう頼みます。

「ベストマン」とは結婚式で新郎の一番に近くにいて
いろいろお世話をする男の人のことです。

普通は新郎の親友や兄弟が択ばれます。

全く気乗りのしないサディアス王子でしたが、
ファビアス王子も諦めません。
結局丸め込まれて引き受けることにしました。(4)

サディアス王子が「ベストマン」に択ばれたことを知った
騎士のボレモント(ダミアン・ルイス)は
納得がいきません。

ファビアス王子と生死を共にしてきた自分こそが
択ばれるべきだと内心思っていたのです。

結婚式当日、
ボレモントが仲間の騎士たちに愚痴を溢しているのを
盗み聞きしたサディアス王子は、
兄との約束を破って城の外に遊びに行ってしまいます。(5)

そんなこととは知らず
いつまで経っても現れない弟の到着を待つ
ファビアス王子でしたが、
王様の命令でサディアス王子不在のまま結婚式が始まります。

ところが、誓いのキスの直前に式場に乱入者が現れます。

現れたのは悪の魔術師リザーとその母親のマミーズでした。

リザーは魔法であっさりと騎士団を倒すと
ファビアス王子の目の前でベラドンナを浚い
そのまま姿を消してしまいました。(6)

遊び疲れたサディアス王子が城に戻ると、
城の中はめちゃくちゃ。

花嫁を奪われたファビアス王子は
ベラドンナを取り返すため騎士団と共に
再びリザーとの戦いの旅に出ることにします。

ついでに、王子としての自覚に欠けている
サディアス王子に自信を持たせるため
一緒に連れて行くと宣言します。

危険な旅など真っ平ごめんなサディアス王子でしたが、
王様までもが
「旅に出なければ国から追放する」
と、云いだしたので
仕方なく唯一の家来であるコートニーとともに
旅に加わることにしました。(7)

旅の一行はまず、旅の行く末を占ってもらうため
賢き魔法使いの元を訪れます。

賢き魔法使いは、2人の王子に
5日後の2つの月が重なる夜に
リザーがベラドンナとの間に
ドラゴンの子供を作ろうしていること、
不死身のリザーを倒すには迷宮の奥底に隠された
ユニコーンの角でできた剣が必要なことを
教えてくれました。
そして、迷宮への道案内となるコンパスを
ファビアス王子に授けました。(8)

迷宮へ向かうことになった一行でしたが、
その途中で偶然コートニーが
家来の1人ジュリー(トビー・ジョーンズ)が
リザーに王子たちの様子を報告している現場を見てしまいます。

家来の裏切りに心を痛めるファビアス王子。

しかも裏切っていたのはジュリーだけではありませんでした。

ジュリーの裏切りが明るみになった途端
ボレモント以下騎士団全員から襲われる
2人の王子とコートニー。(9)

いったいどうしたことでしょう。
まさか騎士団全員が裏切り者とは驚きです。

何とか逃げ切ることができましたが、
森の奥に住む原住民の王マーティーティーに捕まってしまい
闘技場に放り込まれて原住民たちの見世物となってしまいます。(10)

襲いかかるマーティーティーの不思議な魔術に
手も足も出ない2人の王子。

そこに助っ人が現れます。

彼女の名前はイザベル(ナタリー・ポートマン)。

イザベルは100年前、同じように2つの月が重なる夜に
魔術師の野望を打ち砕いた黄金の騎士団の子孫に当たり
復讐のためリザーの命を狙っていました。

イザベルの活躍でマーティーティーの手から
逃れることができた一同。

同じ目的を持ちながら
はじめは王子たちに協力的ではなかったイザベルですが、(11)
ファビアス王子が追ってきたボレモントたちに捕まり
リザーの元へと連れ攫われたため(12)
サディアス王子と共にまずは
ユニコーンの角でできた剣を手に入れることにします。

洞窟ではミノタウロスに襲われ、危ない目に遭いましたが、
何とかユニコーンの角でできた剣の元に辿り着くことができた
サディアス王子。

ここがこの映画の面白いところで
普通のファンタジーなら台座に突き刺さった剣は
「真の勇者しか」抜けないのがお約束のはず。

ところが、どうしようもないダメ王子である
サディアス王子でも
簡単に台座から抜きとることができるのです。

ただし、剣は誰でも台座から抜いて
お持ち帰ることができるのですが、
自分勝手で弱虫なままのサディアス王子では
正しく使うことができないのです。

サディアス王子は剣の護り手から
このまま兄を見捨てて自分が王位を継ぐか
それとも兄を救いだし共にリザーの野望を打ち砕くか
選択を迫られます。

そして、洞窟を出たサディアス王子の手には
ユニコーンの角でできた剣が…。

ついでにミノタウロスで試し切りです。(13)

剣を手に入れた3人には急ぎ
ファビアス王子とベラドンナの救出に向かいます。

彼らは無事リザーの野望を打ち砕くことができるでしょうか?


という一見すると、ジュブナイルにありがちな
冒険に満ちた心温まるファンタジー。

しかし、残念なことに
スモーキング・ハイ」の
デヴィッド・ゴードン・グリーンを
監督に迎え
主人公の弟王子サディアスを
ダニー・マクブライド(1976年生)、

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これがもうとんでもないクズ王子でして…。

兄王子のファビアスを
ジェームズ・フランコ(1978年生)

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いつ見ても顔がにやけているジェームズ・フランコ。

が演じている時点で
映画の対象年齢は13歳以上に引き上げられてしまいました。

この映画、
いったいどのあたりの観客層を対象としているんでしょうか?

本来ファンタジー映画の主たる客層である
子供やファミリー向けにしては下ネタがきつすぎますし
建前上はファンタジーとなっている映画に
まともな社会人(特に男性)がわざわざ見に来るとは思えません。

なにしろ
文章では「全年齢対象」でも
映像になった途端、
上記のストーリーの
(1)から(13)はこのようなことになってしまうのです。

(1)
サディアス王子は父王に命じられた
ドワーフ王から署名を貰う使命を果たす前に
ドワーフ王の第二王妃のナニに
自分のナニの先っぽを入れてしまいました。

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そらこうなりますわな。

(2)
ベラドンナは幼い頃にリビーにさらわれて
ろくな教育を受けず育ったため
フォークの使い方も知りません。

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食べ方が汚いです。口に合わないと公衆の面前でも吐き出します。

(3)
兄王子は弟王子をこのくらい愛しています。

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帰国の折にはわき目も振らず弟の元に駆け付けました。

(4)
サディアス王子が「ベストマン」を引き受けたのは
もちろん兄のためでなく
「ベストマン」と花嫁の付添人は
無条件でセックスできる風習がある(たぶん嘘だけど)
と教えられたからです。

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流石お兄さん、愛する弟が何に釣られるか熟知しています。

(5)
結婚式には出席せず、コートニーと共に大麻を吸って
羊のお尻を追っかけていました。

(6)
リザーが幼かったベラドンナを塔に幽閉していたのは
100年に1度2つの月が交わる「食」の夜に
童貞の魔術師が処女と交わると
ドラゴンが生まれると云う伝説があるからです。

ですので、リザーは童貞です。しかもかなりこじらせています。
ベラドンナも無垢の割にはかなり処女をこじらせています。

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♪あなたのために守り通した女の操今さら人に 捧げられないわ

(7)
サディアス王子に与えられているただ一人の従者コートニー。
サディアス王子からは「ペニスのような髪型」と蔑まれていますが、
なにがあろうと王子の味方です。
従者になる前は性奴隷だったという設定は
この映画ならでは。

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意外な過去が思わぬところで役立ちます。

洞窟でミノタウロスに襲われた時は、
女性のイザベルではなく
彼が「あんあん」云わされることになります。

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と云ってもこれのことではありません。

(8)
賢き魔法使いへの訪問は何かと見返りが必要で
挨拶には「ディープキス」

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無邪気だったファビアス王子は子供のことからこんなこともされていました。

お帰りの際には「手コキ」
を求められます。

(9)
ボレモントがファビアス王子を裏切った原因は
ベストマンに択ばれなかったというのが建前で
本当は男性としてファビアス王子を愛していたからでした。

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うすうすはそうじゃないかと思っていました。

報われない愛に自ら終止符を打ちたかったのですね。

(10)
森の奥に住む凶悪な原住民と云う設定なので
ここで急激に(男女合わせて)トップレス率が増加します。

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あまりありがたみのないおっぱいがずらり

(11)
サディアス王子がイザベルに気があることを察した
ファビアス王子は気を効かせて2人っきりにさせるのですが、
彼女とセックスすることしか考えてないサディアス王子は
イザベルが殺された兄弟の話や戦士としてのあり方を話しているのに
そんな話は全く聞かずストレートに口説きます。

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話を聞かない男はまずモテません。

(12)
こんな格好で天井から吊り下げられ鞭打たれました。
しかもお尻のちょうど真下に
先端が尖った石の杭が置かれています。

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…内股?

このまま下に降ろされるとえらいところから
串刺しになりますが、それは狙ってのこと?

一応この拷問のシーンは若干抑えたようです。
ここまでやったのなら
007 カジノ・ロワイヤル」ぐらい
やるところまでやれば良いのに……
と、却ってちょっと消化不良になります。

(13)
兄がサイクロップスの首を持ちかえったように
ミノタウロスの角が欲しかったサディアス王子でしたが、
ユニコーンの剣を以てしても切り取れなかったので
代わりにペニスを切り落とし首からぶら下げました。
これで最終決戦に挑みます。

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終盤、サディアス王子はずっとこれを首から下げて戦います。


と云った具合に
下ネタ、切り株映像をふんだんに絡めて
話が進んでまいります。

特にダニー・マクブライド演じるサディアス王子は
えげつさを全開。
とにかく、兄へのコンプレックスの塊で
スケベで虚栄心ばかりが高く良いところがまるでありません。

本来この手の冒険譚は、コンプレックスを抱え
何をやらせてもまともにできない主人公が
様々な試練に立ち向かうことで
人間的に成長する様を描くものなのですが、
この映画では1時間過ぎでも
サディアス王子にその片鱗が見えず
どうしたものかと心配になりました。

そこはそれ、1時間18分を過ぎたあたりで
流石のゲス王子も王子としての自覚に目覚めるのですが、
その過程を大幅に削ってしまったため
「Before」「After」に何があったのか判らず
いきなり人が変わってしまったサディアス王子の勇姿を
ぽかんと眺めてしまうことに…。

と云っても人間そんなに簡単に変われるわけがありません。

リザーの手からベラドンナを奪い返した2人の王子は
共に故郷のルーン王国に戻りますが、
サディアス王子には
イザベルに掛けられた呪いを解くという
新たな冒険が待っていたのです。

その呪いとは

貞操帯。

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貞操帯とは「女性の貞操を保たせるための、鍵のついた金属製の器具」。

イザベルと一刻も早く交合いたい
サディアス王子は帰国後早々休む間もなく
取るものも取りあえず旅にでかけるのでした。

という
最初から最後まで下ネタで通した
大人のファンタジーですが、
この映画のジェームズ・フランコは
私がこれまで見てきた映画の中で
もっともかっこ可愛いジェームズ・フランコが
てんこ盛りでしたので
それだけでDVDを借りてきた良かったです。

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一瞬キアヌ・リーブスかと思った。


まあ、ジェームズ・フランコはこのファビアス王子役で
第32回ゴールデンラズベリー賞最低助演男優賞に
ノミネートされたそうですが…。
 
 
 
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