2015/1/24

「最強」という名の華をこの手にするまで オレの闘いは終わらない  MOVIE

本日の映画は

1994年から1999年にかけて
集英社「週刊少年ジャンプ」で連載された
人気漫画、和月伸宏「るろうに剣心 −明治剣客浪漫譚−」
の実写映画化第2弾
「るろうに剣心 京都大火編」

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です。

前作「るろうに剣心」が
2012年度興行成績邦画11位、興行収入30.1億と
予想外の大ヒットをかましたため
その人気に肖って続編は今邦画界で流行りの
前後2部構成となりました。
現在3作品ともDVDリリースを済ませており
見ようと思えばいつでもお手元で視聴できる状態にあります。

ですのでこれを見終わったところで
映画もレビューも
後編に当たる「るろうに剣心 伝説の最期編」へと続きます。

正直、わざわざ前後編に分けているくせに、
それぞれ139分、135分と見るのにもレビューを書くのにも
他の映画に比べ時間がかかるため
この映画できれば避けて通りたかったです。

でも、見ちゃいました。
既に公開時から様々な方がネット上でレビューされているので
今更、書くまでもないとは思いましたが、
ついでにレビューの方も書かせていただきます。

大友啓史監督以下の主要スタッフ
また、主演佐藤健をはじめとする主要キャストは
前作からそのまま引き継がれております。

ですので、当然この方も続投です。





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この人。斎藤一改め藤田五郎(江口洋介)。でも、本作では斎藤一で通します。

本作では冒頭から咥え煙草でのご登場です。

舞台は明治11年。
前作の舞台も明治11年でしたのでそう時間が経っていません。

内偵の情報を受け
夜半、警官隊を引き連れ兵庫県・摂津鉱山へと足を踏み入れる
元新撰組三番隊組長、現明治政府警官、斎藤一。

迎え撃つ敵により次々と警官隊が斬り殺されていく中
廃屋の奥へと進んだ斎藤一が目にしたものは
紅蓮の炎をバックに立ち尽くす全身に包帯を巻いた一人の男と
読経を唱える僧侶の集団、
そして、
捉えられ天井の梁から吊るされた警官たちの姿でした。

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斎藤一をお迎えするための演出はばっちりです。

なすすべなく
目の前で仲間の警官が炎の中に落とされていく様を
見せつけられた斎藤一は激昂し包帯男に刀を向けますが、
焼け落ちた櫓に阻まれまんまと逃げられてしまいます。

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必殺剣「牙突」の構えをしたところで捕り逃がしてしまう斎藤。

逃げた男の名前は志々雄真実(藤原竜也)。
これから明治政府のみならず日本中を脅かすことになる
一大兵団「志々雄一派」の指導者です。

指揮官と云う立場にありながら
そのような危険な人物を逃がしただけでなく
引き連れた警官隊をほぼ全滅させてしまった斎藤一。

これは斎藤一が無能だからではなく
斎藤一を演じているのは江口洋介だから
こういうことになってしまうのです。

心に熱いものを持っていながら
その猪突猛進ぶりからつい空回りしてしまう刑事を
演じさせればおそらくは日本一の俳優、江口洋介。

彼の場合、顔にくどさがなく
眉間に皴を寄せた表情はニヒルともとれなくもないため
熱血漢に見えないところが特徴です。

本作でもその揺るぎない江口洋介クオリティが
充分に発揮されています。

しかし、斎藤一の無能さは前作で予習済み。
別に驚くことではありません。

それに今回はその斎藤一を上回る人物が登場するのです。

そのまえに本作のストーリーを簡単に紹介。

遡ること江戸幕末。
影の人斬り役として活躍していた緋村抜刀斎(佐藤健)の後を
引き継いだ長州派維新志士、志々雄真実は
抜刀斎とは異なり、尋常でない野心を持ち
人を殺してもなんとも思わない功名心と支配欲を持つ人物でした。

そのため慶応4年(1868年)に起こった
鳥羽・伏見の戦いでの薩摩藩・長州藩勝利宣言直後、
彼を危険視した同じ維新派の連中の手によって
全身を滅多斬りされた上、火をかけられてしまいます。

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これは非道い。志々雄真実が成仏できないのも尤もです。

全身を焼かれながらも一命を取り留めた志々雄は、
同じく新政府に恨みを抱く人々を集め
特攻部隊「十本刀」を軸とした精強な兵隊と
大型甲鉄艦「煉獄」などの強力な兵器を有する
一大組織を創り上げると、
「弱肉強食」を掲げ「明治政府打倒、日本征服」と云う目的のもと
力による革命を開始します。

事態を重く見た警視総監大久保利通(宮沢和史)は
今は「緋村剣心」と名を改め、
町道場で仲間たちと平和に暮らしている
緋村抜刀斎に志々雄一派の始末を依頼します。

剣心の仲間である
町道場を切り盛りする神谷薫(武井咲)も
明治政府を毛嫌いしている相楽左之助(青木崇高)も
大久保の申し出に猛反対。
剣心が返事を出しそびれているうちに
志々雄が放った刺客瀬田宗次郎(神木隆之介)によって
大久保が暗殺されてしまい、
瀬田宗次郎の後を追った剣心は志々雄と始めて
対峙することになります。

しかし、「不殺(ころさず)の誓い」をたてた今の剣心では
志々雄どころか瀬田宗次郎にも歯が立たず
惨敗を期してしまいます。

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これまで苦楽を共にしてきた逆刃刀も叩き折られてしまいます。

斎藤一同様まんまと志々雄一派を取り逃がしてしまう剣心。

このままでは誰も志々雄真実の野望を止めることはできない
と、感じた剣心は仲間の反対を押し切って
志々雄が待つ京都に一人向かいます。


ということで、今度の剣心は
前後篇合わせて4時間半かけて京都と東京を舞台に
原作においても最大の敵となる
志々雄真実とその配下「十本刀」と戦います。

と、云いたいところですが、

そう簡単には物語は進まず、
志々雄との決着を急ぐ剣心の前に
「十本刀」以外にも立ちはだかる者が現れます。

それが、斉藤一を押しのけて本作から登場する
四乃森蒼紫(伊勢谷友介)様です。

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ある目的を果たすため周りが見えていない非常に迷惑な人です。

志々雄一派と剣心との戦いだけであれば
おそらくこの映画前後篇にすることもなく
1本に収まったかも…
と思わせる程の重度のKY(空気読めない)さを武器に
剣心の戦いに割り込んでくる本作最大の問題児です。

原作では、「キャラクター人気投票」で
常に第4位以内をキープしている人気キャラクターで
作品中屈指の美形ですから
映画化の際どうしても外せないのは仕方ないにしても

この人、本当に必要ですか?

いや、確かに見た目カッコいいよ?
演じているのが伊勢谷友介ですし
キャスティングは申し分ないと思います。

四乃森蒼紫様は
江戸城において警護を務めた御庭番衆最後の御頭でしたが、
大政奉還の後、要職を約束された自分以外の御庭番衆が
口封じのため処刑されてしまいます。

その時から死んでいった仲間たちへの手向けとして
「幕末最強」の称号を捧げるために「修羅」に堕ち
世間の評判では「最強」と呼ばれている
「人斬り抜刀斎」を倒すことだけを
生きる目的としている四乃森蒼紫様。

仕えた組織に裏切られた点では志々雄真実と
同類と云っても良いのですが、
蒼紫様の場合は、安定した将来を捨ててまで
処刑寸前の部下たちを救いに行ったのに
結局一人も助けられなかったという
「え?お頭、何しに来たの?」な
とんでもなく間抜けた過去を背負っています。

こんな失態、そりゃ「修羅」にも堕ちるわ。うんうん。

部下を失い自分だけがいけしゃあしゃあと生き残る
と云う点では冒頭の斎藤一とも被っています。

以上、
経歴に関しては他の登場人物とどこかが微妙に被っており
オリジナリティの薄い人物です。

亡くなった部下たちが死の間際口々に
「我ら御庭番衆が最強なり!!
歴史に我らの名前を…。」
などと、云い遺したため
その言葉を額面通りに受け取った蒼紫様は
明治維新後行方知れずとなっていた
幕末最強の剣士、緋村抜刀斎に目を付けます。

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修羅となる蒼紫様ですが、この件に関して緋村抜刀斎はほぼ無関係。

かくして蒼紫様の愚かしくも苦汁に満ちた
十余年が始まります。

緋村抜刀斎からしてみれば
自分のあずかり知らないところで
そんな生きる目的を見出されてもいい迷惑です。

しかも人を斬る剣と抜刀斎の名を捨てた剣心は今や腑抜け同然。
対「志々雄一派」戦でも惨敗か辛勝しかできておらず
宿敵志々雄真実とは未だ対戦すらさせてもらえないのです。

そんな剣心と戦ってもなあ…。

とにかく蒼紫様は登場シーンから
気の毒なくらい顔がいいだけのダメ男。

抜刀斎の行方を追いつづけ早十余年、
ようやく東京の神谷道場付近に行き当たり、
たまたま京都に向かった剣心に置いていかれ
不貞腐れていた相楽左之助に出逢います。

そこで「この辺に緋村抜刀斎はいないか」と尋ねるついでに
左之助を背負い投げで投げ飛ばしたと思うと
全力でフルボッコにする蒼紫様。

何故?!

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これが蒼紫様流、人の尋ね方。

蒼紫様はただ人の消息を尋ねるだけで
尋ねた相手を顔中血まみれになるまで殴ってしまうのです。

さらに左之助を探しに来た高荷恵(蒼井優)が
左之助にとどめを刺そうとする蒼紫様を止めただけで
別に剣心の知り合いとも左之助の知り合いも云っていないのに
「抜刀斎はど〜こ〜だ〜。」
と、いきなり恵の首を締め上げてくるではないですか。

相手はか弱い女性だぞ!

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通りすがりに殴り合いを止めただけなのに「殺す」と脅される恵嬢。

これじゃ
ただの危ない人だ!!!!

こんな尋ね方をされたら
答えられるものも答えたくなくなっても仕方ありません。

「この人ヤバイ!」と云う感じしかしませんもの。

最初の登場シーンから以降
「あなた(緋村抜刀斎)しか見えない」
と馬車馬状態の蒼紫様。

「修羅」とか格好の良い言葉で誤魔化しているけど
これはダメでしょう。

一方、神谷道場の仲間がそんな目に遭っているとは
露知らず京都に向かった剣心は道中知り合った
巻町操(土屋太鳳)と云う少女の紹介で
偶然にも明治維新後京都で葵屋という旅館を営んでいる
翁(田中泯)が率いる御庭番衆の生き残りと
行動を共にすることになります。

蒼紫様の抜刀斎に対する尋常ならぬ執着を知っている翁は
「十本刀」の沢下条張(三浦涼介)にさえ
身も心もズタボロにならないと勝てなかった剣心を見兼ねて
自ら頭領だった蒼紫様の前に立ちふさがります。

そんな折、志々雄一派は池田屋事件からヒントを得た
京都大火を実行。
斎藤一ら警官隊と合流した剣心と葵屋の元御庭番衆は
「志々雄一派」との戦いに向います。

片や、蒼紫様は翁の決死の説得にも耳を貸さず
そればかりか
今なお変わらず蒼紫様を慕っている操の目の前で
齢70になろうと思われる翁を膾切りにしてしまいます。

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この蒼紫様の姿には死んだ仲間たちも草葉の陰で泣いていると思います。

そして、多くの警官隊や元お庭番衆が京都を護るため奔走し
自ら傷つくことも怖れず、多大な犠牲を払ってまで
志々雄一派の計画を阻止した後、
見計らったかのようにのこのこ現場に現れ

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本作のメインイベント「京都大火」の戦いが終わっての登場です。

辺り一面の惨状に目もくれず
「抜刀斎はど〜こ〜だ〜!!」
と二刀流で刀を構え決めポーズで叫ぶ姿は

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と私の頭の中の藤原竜也もこう申しております。

しかし、ここまでで映画の上映時間は
138分中126分も費やしており
蒼紫様の次なる登場は
後篇「るろうに剣心 伝説の最期編」を
待たなくてはならないのでした。

続く。



ちなみに翁以外の葵屋の御庭番衆もこの元頭の行動は
あまりに目に余ると思ったようで
「こんなことであなたに迷惑はかけられません。」
と「るろうに剣心 伝説の最期編」にて剣心に謝罪しています。

本当にもう蒼紫様てば…。
 

 


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