2015/1/25

心太と書いてところてんと読む。  MOVIE

本日の映画は

実写版「るろうに剣心」3部作の最後となる
「るろうに剣心 伝説の最期編」

クリックすると元のサイズで表示します
前作の主役四乃森蒼紫様。

です。

映画は続き物となっており
このレビューも前作のネタバレから始まります。

申し訳ございません。

前振りはそうそうに切り上げることにして
感想その他は「続きを読む」以降に続きます。
ご了承ください。

それでは「前回のつづき」をどうぞ。





志々雄真実(藤原竜也)に人質として捉えられた割には
人質と云う役割を果たす前に
志々雄真実の参謀役である佐渡島方治(滝藤賢一)によって
主人公緋村剣心(佐藤健)は見ている前で
巨大船「煉獄」の甲板から荒れ狂う夜の海に
あっさりと突き落とされた本作のヒロイン神谷薫(武井咲)。

クリックすると元のサイズで表示します
彼女がヒロインじゃない理由。それは…。

「必ず生きて!」と云うどこかで聞いたような言葉とともに
海に消えた彼女を追って海に飛び込んだ剣心は
意識不明で海岸に打ち上げられたところを
通りすがりの謎の人物(福山雅治)にお持ち帰りされてしまいます。


という場面で幕を閉じた
前作「るろうに剣心 京都大火編」。

かつて「志士」と呼ばれた幕末の生き残りが
明治維新の尻拭いに明け暮れる本シリーズですが、
それだけでは「少年漫画」としては華がなく
男性ファンの心を掴めないと思ったのか
彼らを見守る可憐な乙女たちが存在しております。

そんな乙女たちの代表格となるメインヒロイン、
それが剣心を慕う神谷薫と云うこととなっています。

しかし、それはあくまで建前の上での話。

神谷活心流の師範であり「剣術小町」と呼ばれる
神谷薫はいわば今風の「戦うヒロイン」。
「京都大火編」においても京都を襲った志々雄一派と
自ら進んで果敢に戦います。

その一方でその心優しく気丈な性格は
剣心の心のよりどころとなっており
本来ならもっとクローズアップされても良い存在なのですが、
本作では人質要員という役割すら満足に果たせず
ほぼ役立たずのまま終わってしまいます。

海に投げ出された後、剣心同様海岸に打ち上げられ
意識不明のまま地元の病院に収容された薫。

連絡を受けた相楽左之助(青木崇高)と
舎弟の明神弥彦(大八木凱斗)が駆けつけても
一向に目を覚まそうとはしません。

そして、2人が目を離したほんの隙に
今度は病室から姿を消してしまいます。

周りの心配をよそにようやく見つかった薫は
海辺を一人ふらふらと歩いており
捜しに来た2人に何の根拠もなく
「剣心が来てくれた。」と、告げるのでした。

そのスピリチュアルめいた言葉だけで
行方不明中の剣心の無事を
確信した左之助と弥彦は素直に喜びます。

皆に剣心の生死を伝えると云う重要な役割を終え
安堵したのでしょう。
以降、薫は剣心のピンチのたびに
その場に居合わせて泣き叫ぶだけの存在となってしまいます。




メインヒロインの扱いにしてはあまりに希薄です。

何故こうも薫殿が蔑ろにされているかと云うと
答えは簡単。
この映画には別にれっきとしたヒロインがいるからです。

何人もの男たちから(女たちにも)愛され
常に目を掛けられているメインヒロイン。

それは、
主人公である緋村剣心その人です。

クリックすると元のサイズで表示します
おろ?

なにしろ、彼のモテっぷりときたら
本作のどの乙女たちも足元にも及ばないのです。

とにかく、
「修羅」と云う名のストーカーと化した
四乃森蒼紫(伊勢谷友介)様を先頭に
この赤毛で女顔の小柄な青年に思いを寄せる人物は
後を絶ちません。

宿敵志々雄真実(藤原竜也)は
明治政府打倒と云う壮大な目的をもちながら
一市民となった剣心を殺したいほど気にかけていますし
「十本刀」も剣心の動向を意識しまくっています。

さらに、剣心の剣術の師匠となる
比古清十郎(福山雅治)なんぞは
久しく交流を絶っていたにも関わらず
剣心が意識を失っているところに駆けつけると

クリックすると元のサイズで表示します
ありえない偶然で剣心を救出した比古清十郎。ああ、この人もストーカーか…。

そのまま人里離れた自分のねぐらに拉致監禁し
目覚めた剣心が
「飛天御剣流奥義を伝授してほしい。」
と頼んできたのをいいことに
迷える剣心に
「お前には欠けているものがある。」
と云い放つと、
その答えをなかなか教えないことで
志々雄討伐に焦る剣心を少しでも長く
自分の手元に置こうとするのです。

クリックすると元のサイズで表示します
この師匠ときたら修行にかこつけて一向に剣心を離してくれません。

まあ、剣心の方も気を失っている間
師匠と初めて出逢ったころの夢を見ていたなどと
可愛らしいことを云って
比古清十郎を炊きつけるものですから、
そりゃあ離せなくなりますよね。はははは。

そのため、映画は一向に前に進まず
比古清十郎による特訓シーンを45分も見せられるのです!!

135分中の45分と云えば全体の3分の1!
そのくらいの時間を費やしても
この比古清十郎パートは重要なのです。

何故なら、この時点で
比古清十郎は剣心をはるかに凌ぐ剣豪として描かれており
その結果、剣心は「最強」の座から転げ落ちてしまい
彼を付け狙う蒼紫様や志々雄真実がいかに見当違いをしているか
判るようになっているからです。

身体の小さな剣心では飛天御剣流は使う度に
自らの肉体を損傷させるという衝撃の事実も明かされます。
つまりは完璧に使いこなせる強靭な肉体を持つ
比古清十郎こそが最強。

しかし、蒼紫様の目にも志々雄一派の目にも
剣心こそが「最強」と映っているのです。

クリックすると元のサイズで表示します
逆刃刀・真打を以てしても棒切れ一本で戦う師匠に勝てない弟子。

「恋は盲目」とは良く云ったものです。

さて、剣心と比古清十郎が濃密な(修行)時間を過ごしている間、
志々雄との会見に臨んだ
亡き大久保利通の後任者、伊藤博文(小澤征悦)が
志々雄一派の脅しに屈し
行方不明の剣心を探し、民衆の目の前で晒し首にする
という約束を結んでしまったことを知った
一警官である斎藤一(江口洋介)は怒り心頭。

クリックすると元のサイズで表示します
見捨てられた剣心のため上司である政府高官に食って掛かる斎藤一。

瓦版で剣心が指名手配されたことを知った左之助も
憤る気持ちは斎藤一と同じです。

クリックすると元のサイズで表示します
男どもが剣心にとち狂っているためか幼い弥彦が一番真面に見えます。

何も剣心のことで一喜一憂するのは
師匠やライバルばかりではないのです。

かくのごとく男たちに愛されまくっている主人公緋村剣心。

修行の結果奥義を取得し生まれ変わったNEW剣心は
志々雄真実が待つ東京に向かう途中
またしても蒼紫様からの横恋慕が入ったもの
それを難なく退け

クリックすると元のサイズで表示します
一足遅く剣心が覚醒してしまったため全く相手にならない蒼紫様。

神谷道場に戻ります。

そこで待ち構えた警官隊に逮捕され
東京湾岸で処刑されることとなりますが、
そこはそれ伊藤博文とは裏でちゃっかり交渉済みです。

後の内閣総理大臣(明治18年就任)さえ
可愛い顔で手玉に取ってしまう
そんな剣心を「ヒロイン」と呼ばずしてなんと呼ぼうか。
もはや「ヒロイン」などと云う生半可なものではなく
全男性キャラにとっての「マイ プリンセス」。

そして、迎えた最終決戦、
ようやく志々雄真実と剣心は刀を交わすことになります。

ところが、以前惨敗を期した瀬田宗次郎(神木隆之介)を
あっさり退けたNEW剣心ですら
志々雄真実の人間離れした剣術と身体能力には
終始押されっぱなし。

どうにも勝ち目がありません。

しかし、皆々様方御心配召されるな!!
姫に騎士は付き物。

危機に瀕した姫の元に
相楽左之助
斎藤一
四乃森蒼紫
の3人の騎士が駆けつけます。

クリックすると元のサイズで表示します
剣心は俺たちが護る!!

とは云え、4人がかりでもなかなか
倒せない志々雄真実。

「最強」と云われ続けた剣心が
まるで馬鹿みたい事になっています。

まあ、最終的には剣心が勝つんですけどね。

というのも志々雄真実は全身火傷による発汗機能の死滅が原因で
体温調節ができなくなっており
そのため15分しか戦えないというハンディを背負っていたのです。

15分後、限界時間を越えて戦闘した結果、
人体自然発火現象を起こす志々雄真実。

おかげで剣心は「不殺(ころさず)の誓い」を破ることなく
勝利を収めたのでした。めでたしめでたし。

まあ、そこに至るまで
剣心以外の警官その他が「志々雄一派」を
殺しまくっているのは見なかったことに…。

とにかく騎士の役目は穢れなき姫のお手を
いかに汚さないようにするかにかかっているのですから
めでたしめでたし。

え?でも、これって剣心が自力で
勝利したことにはならないんじゃ…。




そんな映画ですが、殺陣シーンはどれをとっても
世界に誇れるほど素晴らしく
後にドニー・イェン最新作「スペシャルID 特殊身分」での
アピールポイントとして使用されております。

クリックすると元のサイズで表示します
るろうに剣心の映画化にあたりアクション監督に谷垣健治氏を起用したことが

クリックすると元のサイズで表示します
売りの一つだったのにいつの間にか本末転倒しています。


アクション監督の谷垣健治氏は「京都大火編」が
お気に入りとのことですが、
本作のアクションシーン(特に後半)も大変素晴らしいので
それを見るだけでも十分おつりがくるのではないでしょうか?

0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ