2015/2/18

パクさんと九人の仲間  MOVIE

本日の映画は
「『シュリ』をも超えた!
韓国映画史上動員記録No.1大ヒット作」
(公式サイトより)
と云う触れ込みの
「10人の泥棒たち」

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え?何かが違うって?気のせい気のせい。

です。

今回はYahooの無料動画サイト「Gyao!」で
視聴いたしましたが、
この作品は
あの
「レンタルはTSUTAYAだけ!」
でDVDリリースされており
しかもレンタル開始時に
「TSUTAYAが自信を持ってオススメします!
だから面白くなかったら全額Tポイントバック!!」
という相当ハードルを上げたキャンペーン迄
打ち出しているものですから自然に期待値が上がります。
(……Tポイントバックって。)

ということで
それ以外の情報は殆ど入れていなかったため
実際に映画を見るまではてっきり
「10人組の泥棒集団が華麗なチームプレイで盗みを働く」

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11しか見てませんがイメージ的にはこれに近い。

痛快娯楽アクション映画だと思っておりました。







確かに映画の始まりは期待した通りでした。

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オープニングクレジットも「ルパン三世」風でオシャレ。

アバンタイトルでは
リーダー、ポパイ(イ・ジョンジェ)の指示の元
4人組の泥棒グループのメンバーである
イェニコール(チョン・ジヒョン)が窃盗目的で
イソン美術館の二代目館長(シン・ハギュン)に近づき
ステディな仲になると
仲間であるガム(キム・ヘスク)を
自分の母親として紹介します。

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チョン・ジヒョンはお色気ありワイヤーアクションありパルクールありと大活躍。

そして、娘の結婚相手を査定に来た母親のご機嫌取りとして
イ館長にガムを金庫にまで案内するよう仕向け
その後、隣のビルで待機するポパイと
ザンパノ(キム・スヒョン)のサポートにより
首尾よく金庫から文化財の香炉を持ち出します。

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ただしこの時点で新人のザンパノがワイヤーを使いこなせず
骨盤を痛め作戦完了後には自力で立つことができなくなるイェニコール。


ところが、館内の防犯カメラには
イェニコール、ガムの素顔がしっかり映っており
更には現場から自転車で逃げ去るポパイの
後姿も街頭監視カメラで確認されたため
4人が集結したアジトにさっそく警察の手が回ります。

というか、おいおい判るのですが、
この映画、誰かが盗みを働くたびに
どういうわけか防犯カメラに証拠を残していく仕組みと
なっています。

…この人たち、学習能力がないのでしょうか?
(主にポパイ)

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人目につく警備会社の防犯カメラからは傘で隠れていますが、詰めが甘い。

ともあれ、
ポパイの機転から何とか事なきを得たものの
どうにも今一つ抜けている泥棒4人組。

イェニコールは仲間より自分の分け前が大事ないまどきの女の子、
ベテランのガムは今やアルコール中毒で酒浸り、
ザンパノはイェニコールにベタ惚れでまだまだ未熟。

そんな3人をまとめるポパイの元に
かつての仲間マカオ・パク(キム・ユンソク)から
新たな仕事の依頼が舞い込みます。

それは、香港のダイヤ商人ティファニーが
マカオにあるカジノの金庫に保管している
幻のダイヤモンド「太陽の涙」を盗み出し
闇商人のウェイ・ホン(キ・グクソ)に売りつける
と云う国境を越えた大仕事。

日本語が得意なガム以外外国語のできない
韓国チームだけでは心許ないため
マカオ・パクは
香港からチェン(サイモン・ヤム)が率いる泥棒チームにも
声を掛け即席の合同チームを作ります。

チェンの仲間は
韓国出身で中国語が堪能なアンドリュー(オ・ダルス)、
金庫破りのジュリー(アンジェリカ・リー)、
拳銃使いのジョニー(デレク・ツァン)
の3名。

それにポパイが新たに仲間に引き入れた
金庫破りのペプシ(キム・ヘス)が加わり
全員が香港で集結します。

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公式サイトに載っているとても判りやすい「相関図」。これほんと助かる。

ペプシという仮釈放中の美女はなにやら
マカオ・パクとの間に過去の因縁があるようで
マカオ・パクは彼女の参加にいい顔をしませんが、
ペプシの方は頑としてソウルに帰ろうとはしません。

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チームをまとめるマカオ・パク。一応主役?

そこで、言葉も碌に通じない韓国香港混合の
総勢10名のチームとなったわけですが
(この「言葉が通じない」という制限も
この映画ではうまく機能しています。)

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表面上は友好的でも一人一人が虎視眈々と自分の利益だけを狙ってます。

チーム内に妙齢の美女が3人もいて
金庫破りも2人(ポパイを含めると3人)いて
末っ子的な存在の若者が韓国、香港両チームに
それぞれ1名いて……

…チームワームが要のケイパーものとはいえ
いくら何でも10人は多すぎるわ!!
と、思っていたら
作り手もマカオ・パクもそう思っていたらしく
中盤で4人ほどごっそりと削られます。

そして、そこから一気に物語はキナ臭くなっていくのです。

改めて予告編を復習してみますと
この映画がただのケイパーものでないことは
さわり程度に語られております。



ケイパーものだったのは中盤までのこと。

配給会社は
「10人の野心と3つの愛が狂わせる」
と、キャッチコピーされていますが、
どちらかと云うと
「10人の野心と3つの復讐が狂わせる」
と云う展開に…。

それも3つともマカオ・パクによる復讐となります。

そう、マカオ・パクは「太陽の涙」強奪以外に
自らの復讐を果たすためこの計画を立てたのです。

1つは4年前に裏切ったポパイ(とペプシ)への復讐
1つは父親を見殺しにしたチェンへの復讐
1つは父親を殺したウェイ・ホンへの復讐です。

マカオ・パクの真の目的が明らかになるや
前半地道に築き上げた強奪計画は一瞬にして瓦解し、
巻き添えを食ってマカオ警察に逮捕される者
撃ち合いで殺される者が多数出てくる始末。

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日本語でしかお互いの気持ちを伝えれないこの2人には最後まで生きてほしかった。

後半にマカオ・パクが見せる壁伝いのアクションシーンは
それはもう鳥肌もので
ここだけでも何度も繰り返し見たいと思うのですが、
それでも観客であるこちらまで手痛く裏切られた気分は
拭いきれません。

チョン・ジヒョンが悪賢くコミカル的な美女役を熟し
その存在感を見せつけてくるので
本作を見る前に想像した通りのライトアクションかな?
と思って見ていると、
その奥底には韓国特有の恨(ハン)が影を潜めて蠢いており
まったく韓国映画、侮りがたし。

夏を前にカラッと晴れておけば良いものを
湿度が高くじめじめした梅雨のあるような極東の国々は
これだから油断できません。

そのため、ただのアクション映画に収まらず
面白いことは面白いし
韓国の歴代興行成績を塗り替えたのも判るのですが、
いろいろ詰め込みすぎている気がしないでも…。

折角、韓国、香港、マレーシアから実力派俳優、女優を
集めてきたのですから
それぞれに見せ場は用意しなくてはいけませんし
いろいろ現場が大変なのは想像できます。

香港チームを中盤でバッサリ切ってしまう潔さ
痛み入ります。

そんな人減らしに成功した後半も
マカオ、香港、釜山、そして香港と舞台の移動が激しく
香港、韓国警察も合同で捜査に乗り出し
ストーリーを追いかけるだけでもう大変!

ストーリーの方も
中盤以降はどシリアス路線で決めたいなら
そのままそれで通してくれ!!と叫びたくなるほど
アクションなの?サスペンスなの?コメディなの?という
ジャンルてんこ盛り。

チョン・ジヒョンの随所に見られる
コメディリリーフ振りや
シン・ハギュンの梨園の御曹司を思い起こさせる
懲りないお坊ちゃま顔の再登場にニヤリとしたくても、
キム・ユンソクの感情の読めない無表情が邪魔をして
いかんせん笑えないのです。

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いっそのことイェニコールを主役にしたスピンオフ作品が見たいです。

マカオ・パクとペプシの煮え切らないラブストーリーも
今一つ入り込めません。

そのため見終わった後は
どうも素直に「この映画、面白かった!!」と云えないのです。

マカオ・パクの不良中年の恨み節と
イェニコールのキュートで小悪魔的な存在
との相性が悪いというか…。

納豆をアイスクリームに混ぜてトルコアイスにしたら
美味しいとかもしれないけど
納豆?…みたいなものでしょうか。


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