2015/1/8

… 以上、反論は聞かない。  MOVIE

本日の映画は

本年最初の劇場映画、そして試写会となる

「映画 ST 赤と白の捜査ファイル」

クリックすると元のサイズで表示します
自ら「人気」ドラマと書く日テレの自信はどこから?

です。

2014年4月に単発のSPドラマとして登場し
同年7月〜9月に日テレ系で「水曜ドラマ」として
放送された人気(?)テレビドラマ(平均視聴率11.3%)が
満を持して劇場映画となりました!!(*)

という流れなんですが、
それにしては映画になるには早すぎるような…。
たしか、ドラマ版最終回前後に映画化が発表されたのでは
なかったでしょうか?

それもそのはず今回の映画版は
ドラマ版と並行して撮影されていたのです。

主演が主演で他のキャストも映画なみに豪華だったので
日テレも勝負に出たのでしょう。

監督はテレビドラマ版の第1〜4話、第9話を演出した
佐藤東弥監督。
代表作は「ガッチャマン」!!

そして、ストーリーの要を握る
脚本家にはテレビドラマ版で5話分を執筆した
渡辺雄介脚本。
代表作はやはり「ガッチャマン」!!

……。

これはテレビドラマ版を1話も見ていない私でも
期待ができますね(棒読み)。




原作は「警察小説なら俺に任せろ」な今野敏氏の
数あるシリーズ小説の中の一編
「ST警視庁科学特捜班」シリーズと云うことになっています。

今野敏氏の小説は読売新聞夕刊に掲載されていた
「ペトロ」を毎日小出しに読んでいた程度でしたが、
それも途中から投げ出した記憶しかありません。

イメージとしては
もっと重厚な作品を書かれる作家かと思っておりました。

いやあ、それがまさかこんな作品だったとは…。
(主演が藤原竜也と岡田将生で重厚なわけがないか)

基本設定は
現代犯罪の多様性に対応するために
警視庁科学捜査研究所に新設された
サイエンティフィック・タスクフォース(科学特捜班)、
通称「ST」のメンバーによるチーム捜査ものであり
そのSTの名目上リーダー「キャップ」こと百合根友久と
実質的のリーダー「リーダー」こと赤城左門による
バディものとなっております。

クリックすると元のサイズで表示します
赤ら顔と白皙のコンビだから「赤と白の捜査ファイル」なのかと思っていました。

もうこの設定だけでもドラマというよりアニメです。
テレビ東京系かTOKYO MXで
深夜にひっそり放送されている方がしっくりきます。

丸顔童顔デカ顔の藤原竜也と
去年主演した3本の映画のうち2本が高校生役だった
天パがチャームポイント、顔がやたらきれいな岡田将生では
キャスティングの時点で
重厚な刑事ドラマになろうはずがありません。

聞くところによると原作の赤城左門は
「彫の深い顔立ちで無精ひげを生やしているが、
不潔というわけではなく、むしろ男の色気を感じさせるとのこと」
だそうなので、
むしろ阿部寛が適役なのでは…と思わないでもありません。

ただ、阿部寛では年齢が高くなってしまうため
若い視聴者を取り入れるためにもこの2人が主演となり
小学生でも安心して見れる仕様となりました。
(おまけに最後まで見ると判りますが、この映画
主要人物は誰一人殺されて(反転)いないのです。)

…かどうかはこちらの勝手な妄想なので真実は判りませんが、
ドラマ版第1話のサブタイトルなんて
「オレ様刑事と弱気な警部が難事件をズバリ解決!
最高の相棒刑事ドラマ誕生」
ですからね。
名探偵コナンの冒頭ナレーションか!

そんなドラマですから
STのメンバーの個性的かつ特殊能力の持ち主ばかり。

プロファイリングのエキスパート青山翔(志田未来)。
ボクっ娘キャラ。

人並外れた聴力を持つ物理のエキスパート結城翠(芦名星)。
お色気担当。

人並外れた嗅覚を持つ科学のエキスパート黒崎勇治(窪田正孝)。
アクション担当。

黒崎勇治の格闘技並び科学の師匠山吹才蔵(三宅弘城)。
コスプレ担当。

クリックすると元のサイズで表示します
なんでアニメじゃないんでしょう?

ご丁寧にも全員の名前に色が入っております。
これがまた視聴対象年齢を大きく引き下げている
原因のようです。
これは私の偏見かもしれませんが、
メンバーカラーできゃあきゃあ云うのを許されているのって
女子供とアイドルファンぐらいじゃないですか。

さらに最年長山吹才蔵41歳は別として
百合根友久26歳、赤城左門31歳、青山翔24歳、
結城翠27歳、黒崎勇治29歳
と、刑事ものとしては平均年齢が非常に低いため
ますますアニメっぽく見えてしまいます。

そのようなアニメ的要素は脇のキャラクターにまで
きちんといき届いております。

こういった新設の部署に対しては
古参の捜査課が何かと警戒を強めたり
ライバル心を燃やしたりするのもですが、
その警視庁刑事部捜査第一課で指揮を執っているのが
姉御肌の松戸紫織理事官(瀬戸朝香)と
エリートメガネな部下池田草介(林遣都)という
これまた絵に描いたようなコンビなのです。

クリックすると元のサイズで表示します
林遣都と窪田正孝の区別がつかない。

本作は、かように主要な登場人物の設定・造形からして
あまりにリアリティに掛け
お話の方も1mmも頭を使うこともなく
それゆえ、例えつじつまが合わなくとも
そして、犯罪計画や推理に落とし穴や粗があっても
「ツッコミを入れるところまでがこの映画の楽しみ方」
として楽しく見ることができる映画です。

クリックすると元のサイズで表示します
「反論は聞かない」と決め台詞と共に去ろうとしてドアに強打するこのシーン好き。

それらを踏まえた上で
今回の映画版のストーリーに参りましょう。

窃盗犯護送中の護送車が交差点で
一般車両と正面衝突するという事故が発生します。

ST所属の赤城左門は現場の状況から
ハッカーによる犯罪と推理。

容疑者として
鏑木徹(ユースケ・サンタマリア)と云う男が
捜査線上に浮かび上がますが、
赤城が鏑木のアパートに乗り込んだ時には
鏑木は既に手に施しようのない焼死体となっていました。

クリックすると元のサイズで表示します
君を守りたいその想いで敢えて火を消さないという選択。

放火を伴う容疑者殺害。

松戸理事官と池田刑事を前に
お得意の推理を働かせる赤城でしたが、
辿りついた真相は赤城本人が犯人と云うものでした。

その後吹っ切れたかのように
自ら進んで逮捕される赤城。

「赤城さんが犯罪を犯すわけがない!!」
と、声を荒げるSTリーダー百合根でしたが、
どういうわけかSTのメンバーでさえ
百合根の話に耳を傾けてくれません。

赤城の逮捕によってSTは即日解散。

3日後に異動を控えた百合根にとって
STのメンバーと一緒にいられる大事な時間を
奪われたも同然。ショックを隠し切れません。

そこで百合根は捜査課の監視の下赤城を救うため、
そして、真相を明らかにするため単独行動に出るのですが、
そんな百合根の苦悩を知ってか知らずか
赤城は「鏑木は許しがたいことをした。」
と云う言葉を残して留置所から脱走してしまいます。


その後、後を追ってきた百合根と赤城の
逃避行が始まるのですが、
「僕は赤城さんを助けたいんですよ!」
という百合根と
決して本心を明かそうとしない赤城との
中学生のようなやりとりに恥ずか死ぬ思いをさせられます。

ほんと勘弁してくれ。

クリックすると元のサイズで表示します
テレビドラマ版を通して親友となったこの2人がラブラブするのを楽しむ映画です。

赤城の百合根に対する思いをそのままに歌詞にしたかのような
ファンキー加藤が歌う主題歌「太陽」が流れる
エンドロールににやにやした女子も多いんじゃないでしょうか?

テレビドラマ版を見ていない私が云うのもなんですが、
この歌詞を
テレビドラマを経て映画の最後の最後に流したいためだけの
主題歌起用だったようにしか思われません。

クリックすると元のサイズで表示します
通はこちらの2人の関係の方に萌えていそうですが…。

ぎゃあああ、恥ずか死ぬ!!!

なにしろなかなか本音を明かさない赤城が
新しい職場に向かう百合根に
肌身離さず身につけていたガッキー君のキーホルダーを

クリックすると元のサイズで表示します
超科学的解釈による2.5次元的人体筋肉模型「ガッキー君」

餞別として渡し、
去っていくその背中に向かって百合根が
「キモくないじゃん。」と云ったところで
「♪君を守りたい その想いで 僕は今日も生きて行ける〜♪」
ですよ。

海外ロケもなく豪華なオープンセットも作ることなく
ゲスト出演にもさほど力が入っておらず
これだったら
TVSPドラマ→水曜ドラマ→最終回2時間SP
で充分なような気がしますが、
このドラマの締めくくりとして主題歌「太陽」を
スクリーンでドルビーサラウンド7.1で
流したい!!
と云う製作者側の心意気はどんと受けとめたいと思います。

これはおそらく製作者側も意識して作っていますね。

主人公2人が「僕俺」コンビなところと云い
ユースケ・サンタマリアの役が
「鏑木徹」と云う名前だったり
なんだかなあ、もう。(すみません、妄想が暴走してます。)

描きたいのは「事件とその解決」ではないので
この映画で起こる事件も捜査も
「雑」と云うよりも雑味がなくクリアなまでにお粗末。

鏑木が開発した
感染したコンピューターから全てのデータを引き出せる
「フギン」と云うコンピューターウィルスも
その感染方法並びにワクチンソフトである「ムギン」の販売方法も
あまりに偏差値が低すぎてやっぱり恥ずか死ぬ。

「フギン」「ムギン」と云うネーミングだけでも恥ずか死ぬ。

なんというか百合根と赤城の
もどかしくてやきもきする友情を描きたいためだけに
作った二次創作のような映画です。

事件も推理もどうでもいいのです、
熱血百合根とツンデレ赤城が熱き友情で結ばれていさえすれば。

バディものってそういうものでしょ?
萌えてなんぼのもんでしょ?

ただ、萌えるにはキャストが藤原竜也と岡田将生というのが
私的にはちょっと…。

それでも、個人的には
「犯人の目的が判りました。犯人の目的は…」
「金銭です!(ババーン!)」
と至極真っ当な動機を
ここぞとばかりにドヤ顔で云うところが好きです。

やっぱり恥ずか死ねるけど。


(*)同じ局同じ時間枠の
前番組「花咲舞が黙ってない」平均視聴率16.0%
後番組「きょうは会社休みます。」平均視聴率16.0%
この2作は私も見ていました。
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ