2014/11/15

ふたりはモンスター Max Heart  MOVIE

本日の映画は
韓国映画「超能力者」を
日本でリメイクした作品

「MONSTERZ モンスターズ」

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です。

日本の映画を韓国でリメイクしたものは多いのですが、
(その半数が東野圭吾作品のような気がします)
逆は珍しいのではないでしょうか?

リメイクだけに
韓国版で明確にされてなかったいくつかの謎が
丁寧に説明されています。

韓国版が科白でくどくどと説明せず観客に考える余地を
残しておいた部分にも踏み込んでいるのは
流石日本映画です。

とは云うもののアバンタイトルをはじめとして
大まかなところはほぼ韓国版に
かなり忠実に作られています。

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雨の中何かの追われるように先を急ぐ足の悪い目隠しの子供と
その母親のシーンから映画は始まります。


主人公の母親役に
日本一不幸が似合う女優木村多江を起用しているところが
流石です。

もっとも異なるのがラスト。
これは、違っています。
あと、舞台が日本なので
韓国がお得意とする派手なカーチェイスシーンは
ありません。

どちらが良いかは見る人のお好み次第と云ったところでしょうか?

リメイクですもの。
改変されたシーンがいくつかあって当たり前。

まずはざっとストーリーのお浚いを。

 
 




眼差しで他人を意のままに操ることのできる男(藤原竜也)が
生まれて始めて能力の利かない田中終一(山田孝之)と
出逢ったことから、極度のパニック状態に陥り
たいした根拠もなく自分が生きるためには
何が何でも田中終一を殺さねばならない
と思い込んでしまい、
周り(と警察)を巻き込むような攻撃に出る

というのが本作のおおまかなストーリーです。

何故能力が効かない相手を無視するのではなく
殺そうとするのかはオリジナル版は語られず、
それゆえ評価を下げてしまった感じもありますが、
本作が後出作品(リメイク)だけに
一応の説明はなされています。
ただ観客を説得できるほどの理由ではないので
割愛いたします。

リメイク版では時系列もオリジナルと変えているため
2人の出逢いは韓国版よりも少し早く訪れ
田中終一と2人の友人ジュン(落合モトキ)と晃(太賀)
が勤めているのは
廃車工場ではなく引越会社となっています。

フリーマーケット開催中の公園で
能力を使い人々の動きを停めては
いたずらをして遊んでいた男(藤原竜也)は
公園近くのマンション下で引越し作業に
勤しむ田中終一だけがどういうことか能力を受けず
自由に体を動かせることを知り愕然となります。

しかし、
そんなことは田中終一にとって知ったことはないので
仲間とととも引越し作業を続け
カメラも男(藤原竜也)を公園に残し、
引越業者の後を追いかけます。

そこで登場するのがこの人。

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奥の人物に注目。

私にとってはこの人物の存在こそが
リメイク版における最も歓迎すべき変更点
と云っても過言ではありません。

彼に役名などありません。
なにしろ主人公の男(藤原竜也)にすら
名前がないのですから、
ここだけにしか出ない脇役に名前などあろうはずがありません。

演じているのは
映画「桜姫」で強烈なインパクトを残した
平山祐介氏です。

この方、

大学卒業後、コンピューター関連会社に就職。
その後モデルになるために退職し単身で渡仏。
1995年にパリ・コレクションデビューを果たし
ジョルジオ・アルマーニ、プラダ、ロメオ・ジリ
といった数々のブランドの海外コレクションを経験した後
フランス映画「SAMOURAIS」で俳優デビュー


という経歴の持ち主。

一見して信じがたいことですが、
世界的なファッションモデル兼俳優
ということになります。

「桜姫」ではそのような煌びやかな経歴は
片鱗も見えなかったのですが、
日本でも「ユニクロ」のCMで活躍し


「ユニクロ」だけにCMもスタイリッシュ。

現在は「洋服の青山」のカジュアルランド
「CALAJA」のチラシモデルを勤めておられます。


折り込みチラシの為やや格が落ちたような気がします。

結構凄い人なのに
一旦映画に出ると、「笑い担当」みたいになってしまうのが
なんとも悲しいところです。

本作でも、冒頭ちらっと出てくるだけですが、
そのファーストインプレッションたるや絶大。

モデルとして培われた肉体美を惜しみなく披露し
強烈な色香を放ています。

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フレームアウトしていますが。パンツは着用しています。

自分の引越だというのには業者に丸投げして
ベランダでウェイトトレーニングに励むや
あまりの色気に引越業者の手が完全に止まっています。

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荷を解くより撮影に忙しい引越業者。

なのに傍から見ると、ギャグにしか見ないのは何故。

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これでもれっきとしたファッションモデルです。

これでは、主人公として影が薄くなってしまう
と危惧したのか、負けじと山田孝之さんも脱いでいます。

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たぶんつられて脱いでしまったのでは…。

藤原竜也さんも序盤で脱いでいましたが、
それは、
「超能力を使うことでその代償に
身体の一部が壊死するという設定」を
目で見て判るよう説明したかったからという
ちゃんとした理由があるのですが、
山田孝之さんのは単なるサービスです。

男の片足が膝から下がないという設定は
オリジナル版にもありましたが、
こちらは特にその理由は描かれていません。

往々にしてオリジナル版は説明が足りなく
観客は推して知るべしと云ったところがあります。

そこでリメイク版では、
能力を使うことで肉体が壊死するという設定を
新たに加え物語に深みを与えたようです。

しかし、家族もなく職もなく貯金もない状態で
生き抜くため日常的に能力を使っていたにもかかわらず
10年前から欠損していた足以外
特にどこも体に変化がなかった男が
田中終一と出逢った途端右指を数本失ってしまうのは
いくらなんでも製作者側のご都合主義ではないでしょうか?

どうもリメイク版は
オリジナル版での説明不足の部分を独自の解釈で補おうとして
変に蛇足だったりつじつまが合わなかったりと
失敗しているところが
ちょいちょい見られるような気がするのです。

これはあくまで「気」ですが。

後、韓国版と大きく違っていたのは
公開前のキャンペーンです。

覚えておられるでしょうか?

公式サイト上で大々的に繰り広げられた
「MONSTERZ モンスターズ」勝つのはどっち?禁断のバトル予想
という企画を。

主演である藤原竜也さんと山田孝之さんに
あっちむいてホイ
黒ひげ危機一髪
瞬き禁止
けん玉
リフティング
パターゴルフ
早口言葉
ジェンガ
早口言葉(リベンジマッチ)
計8回勝負させ勝者予想させる企画があったのです。

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企画に参加している中田監督のノリの悪さが全てを物語っています。

こういういろもの企画に力を入れる映画は
却って映画ファンの足を劇場から遠のかせるような気も
しないではありませんが、
実際のところ、この映画ヒットしたのでしょうか?

私個人といたしましては、
オリジナル版との比較もあり
それなりに面白く見れたというものの
山田孝之さんはまんま
「驚異的な回復力で死なない男」
にしか見えないため
オリジナル版ぐらい
ちょっと見
「え?この人なんでこんな丈夫なの?」
と、心配になるような配役の方が良かったのではないか
と思わずにはいられません。

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山田孝之なら人々を操ってこんなおかしな恰好をさせても不思議でありません。

また、いまや、
「新世界の神になる」ような役なら俺に任せろ
な藤原竜也さんですが、
いい加減そろそろ違う役どころも見てみたいので
配役逆でも良かったのではないかと
思っている次第なのであります。

 
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