2014/11/10

三人模様の絶体絶命  MOVIE

本日のDVDは
以前「ミツコ感覚」を薦めてくれた友人からの
オススメ映画
「胸騒ぎの恋人」

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です。

借りてきてから
監督が「私はロランス」のグザヴィエ・ドラン監督と
判りました。

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こんな感じのショットが本作にも使われているので同じ監督と判ります。

ドラン監督というと
新作「トム・アット・ザ・ファーム」が
現在全国順次公開中の
映画の見方が多様化された昨今においては
監督の名前だけで客が呼べる希少な映画監督の一人。

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このまだ少年らしさが残っている美青年が監督です。

う〜ん、書けるほどの感想が出てくるでしょうか?

というのも
ドラン監督作品は他の映像作品と比べても
映像センスを見て楽しむ映画です。

ずばり、百聞は一見にしかず。

そのような映画は
私にこの映画を薦めてくださった友人のように
余計なことはいっさい口にせず
「これ私のオススメなの。見て見て。」
と、紹介するだけで十分のような気がするのです。




ストーリーは至って簡単。
ただし、うごめく感情は極めて複雑。

ストレートのマリー(モニカ・ショクリ)
ゲイのフランシス(グザヴィエ・ドラン)は
性別も年齢も違うけれども
いつも一緒の大の仲良し。

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このような男女が背中を向けているシーンがあればそれはドラン作品。

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この短いシーンだけ見ても「こりゃ映画女子の心を鷲掴むわ」と納得。

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タイトルの出し方もハッとするほどオシャレ。

2人はいつものように一緒に出掛けた
あるパーティ会場で
ニコラ(ニールス・シュナイダー)と云う
巻き毛の美青年と知り合います。

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物憂げなスローモーションもドラン作品の特徴の1つ。

すぐに仲良くなる3人でしたが、
マリーもフランシスも内心ニコラに強く惹かれつつも
口では「タイプじゃない。」と牽制しあいます。

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背中を美しく撮らせたら右に出るものがいないドラン監督。

勿論親友どうしの2人にとっては
そんなことは隠しごとでもなんでもなく
お互いの気持ちはバレバレなのですが、
秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず。

そんな2人の気持ちを知ってか知らずか
ニコラの方も2人に対しては分け隔てなく接してきます。

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デートの誘う時もマリーとフランシス両方に声を掛ける天然系小悪魔男子ニコラ。

わざわざ手紙を出して2人をカフェに誘いながら
いきなり森の中でかくれんぼをしよう
なんて云いだす無邪気なニコラに2人の心はメロメロ。

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しかもニコラは鬼になると見つけたフランシスを押し倒し馬乗りになるのです。

積極的なアプローチを始めるマリーに対し
ニコラが自分に気があるのかどうかが
今一つつかめないため強気に出れないフランシスでしたが、

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失恋するたびに洗面所の壁に印をつけるような繊細な子なのです。

自分のいないところで
マリーとニコラが仲良くしているといい気持ちがしません。

それはマリーにとっても同じこと。

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3人の時は同衾するほど仲好いのですが、抜け駆けは許せません。

曖昧なニコラの態度にすっかり翻弄させられ
遂には些細なことがきっかけで2人はニコラの前で
つかみ合いのケンカをしてしまいます。

2人の様子に何かを察したニコラは
彼らから距離をおき
会う時もこれまでのように2人一緒ではなく
個別に逢うようになります。

そんな状態に耐え切れなくなった2人は
それぞれに別にニコラに告白しますが、見事に撃沈。

2人の前からニコラは消えてしまいます。

それから1年。
相変わらず2人でつるんで行動しているマリーとフランシス。

一時はどうしようもなく落ち込んだものの
泣いて好転するわけではありません。

薄情な男より気の合う友人同士、
仲直りも早いのです。

たまたま参加したパーティ会場でニコラと再会しますが、
話かけるニコラを拒絶する2人。

その視線の先にはハンサムな青年の姿が…。
過去の片思いなど構っている場合ではないのです。

 
そんな感じで同じ青年に恋をした男女の失恋話を
淡々と描いているだけなのに
独特の色彩感覚、独特の映像表現が
見る者に何らかの刺激を与えざるを得ない作品
となっております。

映画的な技法ではオーソドックスな
スローモーション、
ズームアップを多用しているのに
他の誰にも似ていません。

映像だけでなく、俳優としてのグザヴィエ・ドラン
そして、共演のモニカ・ショクリも
演技もそれはそれは凄まじく
カナダの若者を描いた作品だけに
劇中、パーティシーンが3度ほどあるのですが、
あれだけ大勢の人間が集まっている
パーティ会場においても
異様なまでの存在感を放っています。

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2人から押し寄せてくる威圧感にはただならぬものがあります。

特にマリーの25歳とは思えないほどの貫禄は何なんでしょう。
この2人に睨まれて堕ちない男も女もいないのでは?

マリーもフランシスも特定の恋人はいないけれども
気軽のセックスできる相手はちゃんとキープしてあるのも
納得です。

こういうオープンな恋愛観もアメリカでなく
カナダと云われるとすっと腑に落ちるから不思議です。
やはり公用語にフランス語が入るからでしょうか?

このオシャレ感はフランス語にしか出せないのでは?
と、極東のアジア人に軽い失望を味あわせるほど。

もし何かの折に
「どんな映画好きなの?」
と訊かれた時、この映画の名前を答えておけば
女子力の高い女と見られること間違いなしです。

フランス映画ではなくちょっと外して
カナダ映画と云うのもポイント高し。

ただし、訊いた相手が
それなりに映画を見ている女性の場合に限ります。

映画好きの男性が訊き手の場合は
身構えられてしまうかもしれませんので
ご使用の際にはくれぐれもご注意ください。

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どんな映画か訊かれたら無難に「背中が語る映画」とでも答えておきましょう。
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