2014/7/29

あいつ...頭高くない?どうする兄ちゃん?処す?処す?  MOVIE

「日本の夏、金鳥の夏。」
ということで8月も間近に控え
皆様いかがお過ごしでしょうか?

いきなりで大変申し訳ございませんが、
日本の8月と云えば「お盆」です。

お盆と云うと正月よりもむしろこの時期に
親戚一同が墓参のため本家に集まり
襖を取り払った即席作りの大広間で宴会を開くのが
世の習わしでした。

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(※写真はイメージです。)

現在、核家族化が進む中そういう風物詩も
徐々に衰退化していっていると思われましたが、
そんなことはありません。

親族の集まりで家長に当たる人物が
溜りに溜まった不満をうっかり皆の前で溢したせいで
周りがえらい迷惑を被る映画が
本日の映画

「タイタンの戦い」

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何度見ても「獲ったどー!」と叫んでいるようにしか見えないパッケージ。

です。

事の始まりは
ゼウスと云うギリシャのとっても偉い神様が
親族会議の場で

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神様たちのお盆はこんな感じです。

「最近、子供たち(=人間)がちっともわしに構ってくれん。
仕送りどころか連絡もしてこん。
こっちが電話しても着信拒否しよる。
おまけに何が気に入らんのか
ついこないだも黙って墓参りに来たかと思ったら、
罰当たりにも墓石をぶっ壊していきやがった!
今更反抗期か!!
ふざけんなクソが!!!
自分一人で大きくなったような顔して、
あいつら、ちゃんとわしの老後看る気あるんか!
親の面倒を見るのが子の勤めじゃないんか?!
ふざけんなクソが!!!
あああああああ、これから年金だけでどう暮らしていこうか…
わし、もうもう心配で心配で夜も眠れんわ。
もっと、親のわしを尊敬しろ、崇め奉れ!!クソども!!」
と、うっかり愚痴と云う名の本音をだだ漏らしたところ

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眩しすぎる神ゼウス(リーアム・ニーソン)。全知全能の神にしては思慮が足りない。

親戚一同のみなさんも
「本当ですよ。まったく今の子はあれだから…。」
と、次々賛同し、会場は愚痴合戦の場へと変貌。

そこへ兄であるのに本家を弟ゼウスに乗っ取られて
多少やさぐれている分家のハデスが顔を出し
「そんなんならわしらの大人(=神)の力を見せつけて
あいつら懲らしめたったらええねん。
ほしたら、あんのバカどもまたわしらを崇め奉ってくれるわ。
簡単簡単wwwww。」
などと、安請け合いするものだから

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冥界での苦労が全て生え際に出た冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)。

心持ち気弱になっていたゼウスもすっかりその気になって
子供たち(=人間)の躾けを
伯父であるハデスにお願いしたところ
ハデスがどんどん図に乗ってきて
愛犬である土佐犬(クラーケン)を子供(=人間)に
けしかけるなど体罰にまで発展したものだから
流石のゼウスもちょっとどん引き。

と云う日本のお盆によくある親戚同士の集まりから
始まる珍騒動を壮大なSFXで撮影したのがこの映画です。


これは決して比喩や誇張ではなく


実際に
傍若無人な振る舞いを繰り返すギリシア神話の神々に
「奪うだけの神などいらぬ」
などと反旗を翻したアルゴスの人間たちに対し
ほとほと愛想が尽きたゼウスが兄ハデスの協力を得て
征伐に乗り出すことになるのですが、
ここで一つ問題が。

アルゴスには
ゼウスが人間の女性に生ませた息子がいたのです。

歴史は繰り返すものでして
その昔、現アルゴス王であるケーペウスの前の王
アクリシオス王(ジェイソン・フレミング)もまた
神々に対して反乱を起こし、
それに怒ったゼウスは腹いせとして
アクリシオス王に姿を変えて妃ダナエーの寝所に潜り込み
自分の子供を身籠らせたことがありました。

全知全能の神にしてはかなりショボイ天罰ですが、
アクリシオス王にとっては効果覿面。

妻を寝取られたアクリシオス王は
子供が無事出産するのをじっと待って
妃とその赤ん坊を木箱に詰め荒れ狂う海に捨てることで
ゼウスに復讐します。

復讐の連鎖という奴です。

その際、ゼウスはアクリシオス王に雷を放つのですが、
だからと云って木箱を海に捨てるのを止めるわけでもなく
海に投げ出された妃は木箱の中でお亡くなりになってしまいます。

いい年した国王と神様が何やってんだか…。
犠牲となるのは常に女性と子供たちなのです。

ただし、赤ん坊のほうはたまたま
漁師スピローズ(ピート・ポスルスウェイト)に
拾い上げられ、息子をして大切に育てられます。

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捨て子ペルセウスはスピローズの深い愛情に包まれて育ちます。良かったね!

この赤ん坊がこの映画の主人公
ペルセウス(サム・ワーシントン)です。

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実直な感じはするものの今一つ華がない主人公。丸刈りだからか?

その間、実父であるゼウスは何もしません。
不老不死の呪いがかかった美女
イオ(ジェマ・アータートン)に息子の様子を見守るよう
命じると後は一切手を出しません。
認知もしなければ養育費も出しませんでした。

観客の皆様も
己の性欲の赴くまま事に及ぶも後のことは知らんぷりな
ゼウスにさぞやがっかりしたことでしょう。

しかし、ギリシャ神話の神なんてだいたいこんなものです。
やたら肉欲(だけ)が強く人間味溢れているのが
ギリシャの神様の特徴です。

この映画によると
不老不死の呪いを受けたイオも

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奥の女性がイオです。

目に入ったものは何でも石にするメデューサも
1つしかない目を共有するグライアイの3人の魔女も
神様からのナンパを断ったために
このような人ならざる身体に変えられてしまったとのこと。

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女性がセックスを拒んだだけでこんなキズモノにするとはとんだ神様どもです。

そんなストーカーより怖ろしいギリシャの神々。
いくら「神を崇めろ」と云っても無理でしょう。
人間に忌み嫌われてもそりゃ自業自得です。

スピローズ夫婦の愛情の元すくすくと成長したペルセウスは、
神との決別を示すためゼウス像を破壊したアルゴス兵と
ハデスが放ったフリアエ(復讐の女神)との戦いの
巻き添えをくって育ての両親と可愛い妹マルマラを
一度に失ってしまいます。

当然のことながら復讐に燃えるペルセウス。

この場合の復讐の相手は
神に対して無謀な喧嘩を吹っかけたアルゴス兵ではなく
人間を力で抑え込もうとする神々の方です。

ですから、伯父にあたるハデスから
自分が「ゼウスの息子」と聞かされても
聞く耳を持ちません。

俺の父親はスピローズただ一人!!
目指すは打倒ハデス!!
ついでにハデスの愛息クラーケンもぶっ殺す!!

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ハデスの息子クラーケン。

そうなると、ゼウスの方も気が気ではありません。

これまで育児放棄してきた息子ですが、息子は息子。
(と云っても神々の伝令使ヘルメースから教えてもらうまで
すっかり息子の存在を忘れていました。)

ペルセウスが自分のことを神として父として
崇めていないのが癇に障りますが、
これ以上無視するわけにもいきません。

それとなく、
クラーケンとの戦いに赴くペルセウスの元に
オリンポス山で作られた聖剣や翼のある馬ペガサスを
送り込むのですが、丁重に断られてしまいます。

それでも、諦めることなく人間界に降り立ち
ペルセウスの前に姿を見せるゼウス。

とりあえずペルセウスに
「人間やめて神になろう!!」
と、勧誘してみたもののその場でお断りされてしまいます。

けんもほろろな息子の態度に落胆しつつも
それでも陰ながら応援するゼウスの姿に
流石のペルセウスも少しだけ心動かしたのか
金貨1枚だけは受け取ってもらえました。

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それでも何かしてやりたいのが親心です。

なんだかんだいろいろ親子の確執はあったけれども
最後にはペルセウスの嫁まで
自ら用意できてすっかりご満悦のゼウス。

でも、この戦いの元凶はゼウスにあるんですけどね。

ペルセウスに対して手を貸している割には
アルゴスへの報復の意を覆さないため
ある意味ハデス以上にラスボスに当たるのがゼウス。
なのに美味しいところは全部持っていきたいし
実際全部持っていくのもゼウスです。

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それで上手いことと云ってまとめたつもりか、ゼウス。

一体全体に何がしたいんだ、この神様は?

だいたい、親族会議に集まっていた他の神様も
何でゼウスとハデスの好き勝手にさせているのか?

本編だけでは、アルゴス王国滅亡計画は
ゼウスとハデスの2人だけで進められているようにしか
見えません。

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今回神々に攻撃に遭うのはなんとこの入り江の一角だけです。

そのアルゴス王国滅亡計画も
王女アンドロメダ(アレクサ・ダヴァロス)を
クラーケンの生贄にすればただちに撤回する
と、ハデスが勝手に約束しちゃうし
なんだかショボすぎです。

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神も羨む絶世の美女アンドロメダ……なんですけど侍女の方が可愛くない?

そんなゼウスとハデスのバカ兄弟に
問題をまるまる押し付けたい他の神々の気持ちも
判らぬではありませんが、
元々は神々の糧となる「人間たちの信仰心」の復活が
この計画の最たる目的。

他の神々もこの「人間たちの信仰心」のお零れを
預からなければならないのに
傍観ですか?見て見ないふりですか?
と思っていたら、何てことはなく
編集上カットされていたようです。

DVD特典の未公開映像を見るとそれが判ります。

本編では顔出し程度で誰が何という神様か判らなかった
ゼウス家の親族会議でしたが、
未公開映像では、他の神様も
それぞれ立派なセリフを貰っています。

中でも大活躍しているのが
アポロ(ルーク・エヴァンズ)です。

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ゼウスが不在の時はちゃっかり王座に坐ったりするおちゃめな面も…。

なかなかの好青年なのに出演シーンが
お幅にカットされたのが残念です。

ルイ・レテリエ監督のバカー!

DVD特典の未公開映像の半分は
アポロでできていると云っても過言ではなく、
つまりは大幅に出演シーンをカットされたと云うことになります。

オリュンポス十二神の一人であり、ゼウスの息子。
詩歌や音楽などの芸能・芸術の神であるため
あまり戦いに積極的はありません。

そのためハデスの企みをいち早く察し、
父親ゼウスにも諫言しますが、
肝心のゼウスが聞く耳持たずなのでどうしようもありません。

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一番信用のできない親戚の言葉に耳を傾けてしまう家長。

だからと云ってただ手をこまねいているような
アポロではありません。

異母兄弟にあたるペルセウスに対しても思うところが
あるようで、父に内緒で父同様下界まで逢いに行きます。

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そして父同様ペルセウスに金貨を1枚授けます。

「兄弟もの」が好きな私には
思わぬ拾い物だった未公開映像。

どうせならゼウスよりアポロとペルセウスの絡みを
増やしてほしかったです。

ところで、今回このDVDを借りてきたのは
なにもこんなギリシャ神話における神々の親族間紛争を
見たかったのではなく
偏にマッツ・ミケルセンが出演しているからに相違ありません。

一応メインキャストだけでも相当な数の俳優を揃えている
作品だけに出番もそうなかろうと高をくくっていて
DVDを再生してみたものの
ゼウスのあまりの思慮のなさに
見ているうちにそんなことは頭から抜け落ち
その内出てきた
王女アンドロメダ(アレクサ・ダヴァロス)の傍に就き
何かと口を出し手を出ししてくる兵士が
ちょっとうざいなあと思って見ていたら

その兵士(ドラゴ隊長)がマッツ・ミケルセンでした。

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姫の隣に立つ三つ編み兵士がそれです。

スクリーンに大写しになるまで気が付かなかったのは
女王カシオペア(ポリー・ウォーカー)の
只ならぬ巨乳(衣装のせい?)に
目を奪われていたのがいけなかったのかも。

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本編では語られなかった女王の末路は未公開映像でご覧ください。

最初は、半神であるペルセウスをいたぶっていたので
これは、嫌われ役か…と思いきや、
クラーケンを倒す旅にペルセウスを同行させてからは
いつもの血反吐吐くほど男前なマッツ・ミケルセンに。

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ここまで大写しになるまで気が付きませんでした。テヘペロ。

漁師として育ったペルセウスに
剣での戦い方を教え、

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出ているシーン全てを名場面にしてしまうマッツ・ミケルセン。

ゼウスの息子として受け継いだ神の力を意地でも使わない
ペルセウスを諌める一方で最後の最後まで一緒に戦います。

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ペルセウスが半神としての運命を受け売れなかったため本当にみんな死にます。

ええ、本編でお亡くなりになります。
続編出演の道はここで断たれました。

フラグが立っていたので亡くなるとは思っていましたが、
いざその瞬間に立ち会ってみると
「…これは、続編の『タイタンの逆襲』見ないな。」
と確信しました。(三部作だそうです。)

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この後いい笑顔になります。

まあ、生足で戦う姿を堪能できましたので
これはこれでもうお腹いっぱいです。

しかも、続編ではペルセウスが




髪、伸ばしていました。

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なんだか若い頃のアントニオ・バンデラスみたい。

しかも、くるくるパーマって…。


髪と云えば
いくら頭が禿げ上がっているとはいえ
レイフ・ファインズの方がリーアム・ニーソンより
10歳年下であるため
全体的に妙な違和感を遺しつつ
これはほんと「タイタンの逆襲」は見ることないかも…。

 

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