2014/6/4

11月のレジスタンス  MOVIE

突然ですが、
うろ覚えでヨーロッパ地図(下図)を描いてみました。

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いかがでしょうか?

「意外や意外
思いのほかヨーロッパヨーロッパしているのでは?」
と自負しておりましたところ

よくよく見ると

あれ?デンマークがない!!

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正解デンマーク。

なんでいきなりこんな地図を描こうとしたかと云うと
そもそもデンマークって場所どこだっけ?と思い
ためしに地図を描いてみたところ
私の頭のなかにデンマークは存在していなかったようです。

というわけで、本日の映画は
第二次世界大戦時のナチスドイツの占領下にあった
デンマークを描いた

「誰がため」

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と云う映画です。

もちろん、そんな史実もこの映画を見るまで
いっさい知りませんでした。


舞台はデンマーク、コペンハーゲン。

1940年4月9日
ナチス・ドイツによって宣戦されたデンマークでは
国王クリスチャン10世が亡命せず
わずか一日のうちに降伏を選んだため
あっという間にドイツの占領下に置かれたそうです。

以来、街を占拠する
ゲシュタポ国防軍、同防諜部ナチス親衛隊。

この映画は、
それから4年後の1944年5月
ドイツ軍に抗い地下抵抗組織<ホルガ・ダンスケ>で
レジスタンス活動に身を投じる、
二人の男(フラメン&シトロン)の活躍を描いた
【Based on a true story】
となっております。

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2人が使用する車はシトロンの名前の由来ともなったシトロエン。

「街に蔓延るナチ野郎どもを
イギリスの支援を受けて
俺たちフラメン&シトロンが成敗するぜ!!」

こう書くと、誠に威勢が良いのですが、
なにせデンマークの映画、しかも実話物ですから
ここまで愉快な映画ではありません。

例えるなら11月に降る雨のような映画です。

あ、はい、例えになっていないのは判っています。
例えが下手すぎて申し訳ございません。

ちなみにこの映画は11月に入る前に終わってしまうので
本日の記事タイトルの
「11月のレジスタンス」は完全に嘘っぱちです。

しかしながら、春から秋にかけての物語なのに
なんでああも寒々しいのか?

これがデンマークの気候なのか?
(コペンハーゲンでは最も暑い7月でさえ
平均最高気温は20℃、平均最低気温は13℃です。)

フラメンもシトロンもコードネームですが、
作中(というか字幕では)、どちらも本名でしか呼び合わないため
どちらがフラメンでどちらがシトロンかは
DVDを一度見ただけでは判りませんでした。

23歳のフラメン(意味は「炎」)こと
ベント・ファウアスコウ=ヴィーズを演じるは
「THE北欧男子」なトゥーレ・リントハート。

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ハーイ、Flammen & Citronenの赤毛の方、ベントです。

私の思う「北欧男子」は
「とにかく色白。皮膚が薄い。
そして、眉がない。あるけどない。」です。
これは譲れません。

まだ23歳ですから、ご両親はご健在。
息子を一人前扱いはしてくれず
本人もまだまだ恋でもしていたいお年頃です。

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下宿先の大家夫妻にも息子のように可愛がられてます。

しかし、こんなご時世に生きているためか
年齢よりも大人びており、
実質フラメン&シトロンのコンビでは
彼の方が主導権を握っています。

レジスタンス活動においても
殺害を実行するのは専らベントの方です。

一方、33歳のシトロン(レモン)こと
ヨーン・ホーウン・スミズを演じるのは
今や北欧と云えばこの人名優マッツ・ミケルセン。

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ども!Flammen & Citronenの人を殺せない方ヨーンです。

嘔吐するほどナチスの侵攻を嫌い
家族を犠牲にしてまで活動に勤しんでいますが、
活動中、ベントが敵に撃たれ負傷するまでは
自分で銃を握り人を殺したことはありません。
殺人に関しては、これまでほぼベント任せでやってきました。
銃の代わりに活動に用いる
シトロエンのステアリングを握っているのが彼の役割です。

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本作のマッツ・ミケルセン、顔の発汗量が半端ありません。車内では常に汗だく。

2人の主な仕事は
活動グループのリーダ格である
ヴィンター(ピーター・ミュウギン)から
暗殺の指令を受けてそれを実行するだけです。

ある日のこと、
2人はいつものようにヴィンターからの指示で
防諜部のスパであるホルスト・E・ギルバート、
その相棒のヘルマン・ザイボルト、
秘書のエリザベス・ロレンセンの
暗殺を請け負います。

それは簡単な仕事のはずでした。

しかし、ヴィンターの命令に背いて
標的であるホルストと直接会話をしたベントは
その内容のくい違いから
はじめて自分たちの任務に疑問を持つようになります。

もしかすると、自分たちはヴィンターに
利用されているだけではないのか?

相手はドイツ人だから
もしくはナチスに身を売った売国奴だからと
これまで殺人も厭わなかったベントでしたが、
ここに来てその大義が脆くも崩れてしまいます。

その心の動揺からつづくザイボルトの暗殺にも失敗し
自らも銃弾を受けてしまうベント。

瀕死の状態でアジトに辿りついたもの
ヴィンターはベントが重傷を負ったことを心配するより
任務を遂行できなかったことをねちねち責めるのでした。

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深手を負ったベントを心配するより命令違反に憤るヴィンターに切れるヨーン。

やがて、レジスタンスの仲間が何者かに密告され
ナチスに公道で処刑される事件が立て続けに起こり
ますます何を信じてよいのか
誰が敵で味方なのか判らなくなってきます。

ベントに心に生まれた疑惑は
相棒のヨーンにもすぐに感染してしまいます。

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そうとでも思わないとやっていられませんよね。

猜疑心ばかりが膨らむ中
嘘の情報に惑わされつづける2人。

そんななか、ベントは女性スパイである
ケティ・セルマー(スティーネ・スティーンゲーゼ)から
自分たちがヴィンターの指示でこれまで殺してきた相手が
ナチスには何の関わりあいのない
単にヴィンターにとって都合の悪い人物であったことを
知らさせます。

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標的だったザイボルトはヴィンターと金銭を巡ってもめていただけの相手でした。

レジスタンスの秘密のたまり場である酒場で
最初に出逢った時からケティに一目惚れした
ベントは、彼女が何人もの男たちの間を渡り歩き
情報を集めているスパイであることを知りながら
彼女の話を鵜呑みにします。

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この映画のヒロインですが、それにしては老け顔のような気がしないでも…。

やがて、ヴィンターの姿はコペンハーゲンから消え
(スウェーデンに逃げたんだっけな?)
残された仲間は裏切りに密告にと
どんどん追い詰められていきます。

特に「赤い髪」で一躍有名となり
高額の懸賞金がついているベントにとっては
相棒であるヨーン以外のレジスタンス仲間も油断できません。

金髪率が高いデンマークではベントの赤毛はとても目立つのです。

そんなベントと比べると
特にこれと云った特徴のないヨーンの方は
街を普通に歩けるほどまだ安全ではありますが、
家にお金も入れず家にも帰らず
日々レジスタンス活動にのめり込む夫に
愛想が尽きた妻にあっさり捨てられて
愛娘の親権も妻に奪われてからは
活動に対してこれまで以上にのめり込んでいきます。

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奥さんには他に娘も懐き、頼れる上に愛する男ができたのでお払い箱です。

しかし、一度組織への信頼が崩れてしまうと
これまで完璧だった仕事にもミスが出てしまうもの。

後は、(史実だけに)逃れることのできない死が
2人を待っているのでした。

ということで

一応、ケティとの間で
ディナーからのベッドインという夜のお楽しみコースが
用意されているベントに対して

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なんだかんだ云ってもケティとはおやすみからおはようまで過ごせたベント。

ヨーンの方は、妻に捨てられているので
今回は流石に脱ぐことも
デンマーク産スチールたわし(*)を拝むこともなかろうと
高をくくっていましたが
終盤、結局拝むことに…。

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しかも何若い娘くどいてんの?

1944年5月から10月までのこの短い間、
それも戦時中でありながら
美女とのラブストーリーがちゃんと用意されていた2人ですが、
最期は別々の場所で処刑されたにも関わらず
何故かナチスのご好意(?)で2人一緒の墓穴に
重ねるようにして入れられるとか

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別々のところで殺されたのにわざわざ一緒に埋めるナチスの計らい。

デンマーク解放後には、わざわざ遺体を掘り起こして
2人の棺を並べて壮大な葬儀が行われたとか

…なんかこの映画も男2人の物語と云うことで
お決まりのブロマンス的要素の方が強くないですか?

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男2人が煙草の火を分け合うのってそそるよね。え?そんなことない?

なにしろ、
嫁に愛想を尽かされる前から
殆ど家に帰っていないヨーンは
アジトである地下室に寝泊まりしているようですし
ベントの方も借りている下宿も実家もあると云うのに
暗殺前はアジトでヨーンと夜を明かしたりしているのです。

流石に眠るときは交代して眠っているようで

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何故代わる代わる眠るのか?その間ずっと相棒の寝顔を見てるのか?

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これも史実だから監わざわざ2カットに分けてこの就寝シーンを撮ったのか?

ベントはソファーベッドを占拠し
ヨーンは堅そうな椅子でお休みしています。

それ以外の時は銃の手入れをしたり
酒を飲み交わしたりしているようですが、

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上映時間の半分は2人一緒にいるのではなかろうか。

地下室には、バスタブも置かれていて
ベントがそこで入浴するという別に入れても入れなくてもいい
シーンなどもあり、


…まあ、なんかいろいろ美味しいですよね、この設定。

我が県の出身で「百鬼夜行抄」で名前の知られる
マンガ家今市子さんの著書
「萌えの死角」に
「赤毛とホモも似てない?」(字のことです。)
という言葉があったのをふと思い出されます。


……最終的にそんな感想になってしまう
自分の学力のなさが憎いです、はい。


(*)
たまたまネット上で読んだ映画レビューに
マッツ・ミケルセンのことをこのように称しておられる方がいて
「上手い表現だなあ。納得納得。」
と、非常に感銘を受け、つい使ってしまいました。
無断使用してしまい申し訳ございません。
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