2014/4/15

これがワイルドだ。  MOVIE

本日のDVDは

「ジャンゴ 繋がれざる者」

クリックすると元のサイズで表示します

です。

クエンティン・タランティーノ監督作品は
これまでもそれなりに見てはいるつもりです。

しかしながら、
普通映画ファンならば一晩中タランティーノ談義が
軽くできそうなもの。
そのくらい日本の映画ファンに大きな影響を与えている
クエンティン・タランティーノ監督について
私には、何一つ語れることがございません。

この映画も
黒人奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)が
巨大農場主カルヴィン・キャンディ
(レオナルド・ディカプリオ)に売買された妻を
取り戻すため、悪い白人に向けて拳銃を撃ちまくる映画

と云うすかすかな前情報しか頭に入れずDVDを借りてきました。

ところで、人が映画を見る場合、
映画ファンとしての自覚が強い方ほど
監督で見る映画を選択しますし、
ミーハーなファンであれば
好きな俳優目当てで見る映画を選択します。

私はどちらかと云うと後者に当たりますが、
それと同時におかしなもので
「ある俳優が出ている映画を避けてしまう」
傾向もあるようです。
それもほぼ無自覚で。

別にその俳優が嫌いなわけではないのです。
演技力も高く評価しています。
しかし、気が付くと、その人の出演作に限って
劇場での鑑賞はおろかレンタル店のDVDすら選択外。

「あ、この映画見とかなきゃ。」
と、公開前にはチェックを入れているのに
何故か気が付いた時には劇場公開終了済み。
それも1〜2週間で限定公開されるような映画ではない
全国ロードショーレベルの映画というのに…。
時間はたっぷりあったというのに…。

あ、ちなみに
「全国ロードショー」とは
「全国の100以上の映画館で同時に公開される映画」
のことを云うそうです。

そのような映画はよほどのことがない限り
早々打ち切りになるものではございません。

なのにどういうわけか見逃してしまう。
その原因を突き詰めた際
私の頭の中に一人のハリウッド男優の姿が
ふと浮かんだのです。

それは
誰であろうレオナルド・ディカプリオ。

かつてレオ様と呼ばれた
レオナルド・ディカプリオでごさいます。

クリックすると元のサイズで表示します
あの愛らしかったレオ様はどこに消えたのでしょう。It’s miracle !

嫌いじゃないのです。
好きでもありませんが、嫌いでもないのです。

一応「仮面の男」までは劇場に足を運んでまで
見ていたくらいですから。

しかし、近年の作品になると
レンタルDVD旧作で借りた
「インセプション」と「J・エドガー」の2本しか
見ていません。

あの悪しきアカデミー賞の呪いがこんなところにまで
影響を及ぼしているとでも云うのでしょうか?

で、その呪いを打ち破るべく
今回、どう魔が差したのか判りませんが、
借りてきました、「ジャンゴ 繋がれざる者」
準新作7泊8日80円(税抜)。

いやはや、オープニングから
「これ、なんで劇場で見なかったんだろう…。」
と、怒涛のように押し寄せる後悔。

クリックすると元のサイズで表示します
オープニングクレジット(主題歌含む)の古臭さからして超好み。

去年3月時の私を呼びつけて小一時間説教したいくらいです。

ああ、でも、確か富山ではこの映画
他県に1か月も遅れて公開したような記憶が…。
 
まあ、今更後悔しても過去には戻れません。
 
とにかく、DVDを食い入るように見始めたのですが
これまたどういうわけか
好きすぎて、一気に見ることができません。

少し見ては「一時停止ボタン」を押して
一息つき
落ち着いたところで
「再生ボタン」をクリック。
続きを少し見ては「一時停止ボタン」を押して
一息の繰り返し。

やはり去年のうちに劇場で見ていたら
迷いなく一気に見終えるのに!!!
と、何度思ったことか。

何が好きすぎるって





もちろん、
「レオナルド・ディカプリオが。」
ではありません。

ランダ大佐クリストフ・ヴァルツ
演じるところのドクター・キング・シュルツが
好きすぎて
先に進むのが辛い!!のです。

あ、ドクター・キング・シュルツというのは
この映画の主要登場人物で
奴隷として売られていく主人公の
ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)を
ある目的のため奴隷商人から買い取り、
彼に自由を与えた上で手に職をつけさせ
以降共に行動するようになるドイツ人歯科医です。

歯医者は3年前に廃業し
実入りの良い「賞金稼ぎ」で生計を立てています。

後に人種差別を国是とするナチスドイツが台頭するものの
当時のドイツには黒人の奴隷貿易はしていなかったため
アメリカの奴隷制度について好意的ではありません。

クリックすると元のサイズで表示します
黒人に対する偏見が全くありません、ドクター・シュルツ。

むしろ苦々しく思っており
ジャンゴが別々に白人に売られた妻
ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を探していることを
知るといろいろ助力してくれます。

クリックすると元のサイズで表示します
奴隷制度時代の「マイ・フェア・レディ」。教えるのはマナーでなく「早撃ち」。

手始めに
白人が着るようなちゃんとした服を買い与え
「賞金稼ぎ」としての腕を鍛えてくれる
ドクター・シュルツ。

クリックすると元のサイズで表示します
よりによって何故これを択んだ?と思いますが、ちゃんと元ネタがあるそうです。

賞金も独り占めなどせず折半し
見返りを求めてきません。

この見も知らずのドイツ人が何故ここまで
黒人である自分に尽力を尽くしてくれるのか
ジャンゴにも判りません。

その疑問を直に尋ねたところ、

クリックすると元のサイズで表示します
ひどく曖昧な答えですが、人を無償で助けるというのはそういうものなのかも。

と云う理由からだそうです。

全く持って誰もが
好きにならざるを得ないような好漢です。

書類を読む時だけ老眼鏡をかけるのも
個人的にポイント高し

それだけにストーリーを先に進めるのが怖いのです。

この後、とんでもない不幸が
ドクター・シュルツの元に訪れたらどうしよう。
いやいや、それよりも
この好男子がいきなり本性を剥き出して
ジャンゴとその妻を裏切ったりでもしたら、
私、ショックでしばらく立ち直れないかもしれん。

そう思うと、マウスカーソルが勝手に一時停止ボタンを
クリックしてしまうのです。
(Windows Media Playerで見てるので)

まあ、そんな心配は杞憂で終わりましたけれども。

そんな温厚で紳士的なドクター・シュルツですが、
「賞金稼ぎ」の云う名の法を司どる方なので
法律を破った指名手配犯に対しては容赦がなく
冷酷な面も見せます。

息子と一緒に畑仕事中の指名手配犯を
銃で撃つのを躊躇うジャンゴにこのような言葉を掛けます。

息子に看取られ殺されるのであれば

クリックすると元のサイズで表示します
アメリカと云う異国で一人孤独に生きてきたからこそこの言葉は重い。

最後の言葉も遺せ、それは幸せな死に方だと。

ジャンゴにとっては初めての「賞金稼ぎ」の仕事となる
ここでのシーンに後々につながる伏線が
いくつも込められているのに驚かされます。

クリックすると元のサイズで表示します
この時の手配書が後々ジャンゴの命を救うことになろうとは!

稼ぎ時の冬の間は「賞金稼ぎ」の仕事に打ち込む2人。
春になるとドクター・シュルツは約束通り、
ブルームヒルダの居場所を突き止めてくれました。

男同士の約束は法律より重たいのです。

クリックすると元のサイズで表示します
ブルームヒルダの消息が分かり自分のことのように喜ぶのがまた…。

そして、ジャンゴとブルームヒルダが無事再会するところで
だいたい映画は上映時間半分。

クリックすると元のサイズで表示します
意外と早く、そしてスムーズに再会できたのにはビックリ。

ざっと残り時間を見ますと
「ジャンゴとドクター・シュルツを襲う試練はこれから」
と云うことになります。

Windows Media Playerで
DVDを再生すると、位置スライダーのおかげで
今見ているのは映画のどのあたりか判ってしまい
弱ります。

え〜、ここからまだ、1時間半近く
映画は続くのですか?

ジャンゴにとって最大の目的を遂げてしまったわけですから
ここから先の展開には正直悪い予感しかしません。

勿論、最後はハッピーエンドと信じてはいます。
しかし、ハッピーエンドに持っていくには
時間があり余りすぎているのです。

ああああああ、思わず指が「一時停止」ボタンを……。

しかし、このまま「停止」していても
返却日は待ってくれません。

泣く泣く続きを見ましたよ。













大方の予想通り
ドクター・シュルツは最期まで善人のまま
お亡くなりになりました。

クリックすると元のサイズで表示します
盟友であるジャンゴに最後の言葉を遺しての幸せな死に方でした。

最愛の方が亡くなったのは悲しいけれども
本人が生前語った「幸せな死に方」で亡くなったので
不思議と気分が落ち込むことはありませんでした。

クリックすると元のサイズで表示します
少なくともジャンゴの心の中では一生生き続けることとなると思います。

それにドクター・シュルツの死と同時に
最大の懸念材料が無くなったわけですから
もう心置きなくこの映画を見ることができます。

ですので、その後ジャンゴが白人たちに捕えられ
こんな拷問にあっても

クリックすると元のサイズで表示します
吊るされているジェイミー・フォックスは大変だったことと思います。

気になりません。
モザイク部分が多少とも気にはなりますが、
すいすい見ることができます。

何と云っても生きている限り、反撃のチャンスがあるのですから。
そして、生き延び復讐したうえで妻を完全に取り戻さなければ
この映画、終わるに終われないのですから。

後は気持ちを楽にして見るだけです。

ドクター・シュルツの死後、
我らがジャンゴはあっさりと
髪伸び放題、髭伸び放題、服も着たきり雀な
白人連中の手に落ちてしまうのですが、

クリックすると元のサイズで表示します
彼らと比べると奴隷である黒人の方が身ぎれいにしています。

殺されることはありません。

殺されたら本当にここで映画が終わってしまいます。

しかし、どういうわけか
白人の皆様は知恵を絞り協議の末
ジャンゴを死より過酷な石油採掘場に
送り込むことにします。

そして、
採掘場まで長い長い旅路が待っているというのに
教育を受けていなさそうな連中に移送を任せます。

白人連中が
かつて奴隷を生きたまま、犬に喰わせるようなことを
しでかしているくせに
ここで敢えてジャンゴを殺さないどころか
五体満足で遠方に送り出すななんて
甘っちょろい報復で手を打っているのは
偏にこの後の展開上(つまりは胸をすくようなハッピーエンド)
「主人公をここで殺すわけにはいかない。」
タランティーノ監督が判断したからに他ありません。

それゆえ、この始末をつけるため
監督ご本人がわざわざ登場し
ジャンゴの口車に乗って
自らの手で彼を逃がしてしまうのです。

全てが監督の匙加減。

あとは、ハッピーエンドに向けて全力疾走です。

流石にあの青い衣装は自分でも「こりゃないわ」
と思ったのか、
映画のラストではワインカラーの衣装で
カッコよく決めてくれました、ジェイミー・フォックス。

クリックすると元のサイズで表示します
こんな体にピッタリな衣装、あの屋敷のどこにあったんだ?

それでなくても、
身体がキレイに鍛え抜かれているので
何を着ても似合います。

クリックすると元のサイズで表示します
特に筋肉の付き方は垂涎ものです。監督がわざわざ裸体にしたのも納得。

さらにジェイミー・フォックス、この映画で
「白煙の中から登場」
「背後で大爆破」
と云うハリウッドにおける
二大「アクションヒーローなら一度はやってみたい」シーンを
一気にやり遂げちゃっていますからね。

そりゃ、ケリー・ワシントンの嫁も惚れるわ。




えっ?レオナルド・ディカプリオはどうしたか?
ですって?

本作のディカプリオが演じるのは
黒人奴隷に対して残忍極まりない
農園主カルヴィン・キャンディ。

フランスかぶれと云う気障ったらしさも加わった
相当な悪役のはずなのに
すぐ近くで、サミュエル・L・ジャクソンが
えらく張り切っちゃって出しゃばってくるから
予想していたより薄味な悪役と化していました。

むしろ、サミュエル・L・ジャクソンの引き立て役?

白人が黒人を迫害するより
同じ黒人が迫害する方が
ずっとダメージが大きいですからね。

カルヴィン・キャンディは
祖父の時代からの根っからの人種差別者ですが、
この時代に白人に生まれそのような育ちをすれば
本作を見て
「許せねぇ!」
「てめえら人間じゃねえや!叩っ斬ってやる!」
と破れ傘刀舟のように憤っている我々も
このような差別主義者になりかねません。

12000ドルでの桁外れの取引とは云え
ブルームヒルダを引き渡す際
正式な書類を用意したカルヴィン・キャンディは
まだましな方なのかも…
と、思われるのも
悪役としてはマイナス点になっています。

黒人を甚振りすぎたため、あっけない末路を辿ることとなる
カルヴィン・キャンディ。
しかし、この人にかかったら
奴隷の脱走が成功した場合、
白人の奴隷頭ですらどうなったか判りません。

白人だからと云っても彼の前では実姉以外は
油断できないような気がします。

残念なことにディカプリオは
この作品でもアカデミー賞を逃してしまいましたが、
このドクター・シュルツ役でクリストフ・ヴァルツは
2つ目のアカデミー助演男優賞を受賞しました。

おめでとうございます。

しかし、ラストシーンの馬の演技も
あれは助演男優賞ものでしたねえ。

あの馬の演技もそうですが
非常に過酷なストーリーの中に
肩の力が抜けるようなシーンや演技が入っているので
気負わず見ることができ

クリックすると元のサイズで表示します
中盤でこのようなテロップが入ったり

クリックすると元のサイズで表示します
ミシシッピーに到着した際にはこんな文字がスクリーンを埋めたり

それだけにスクリーンで見なかったことが悔やまれます。

0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ