2014/2/18

私の氷はちょっぴりコールド。あなたの悪事を完全ホールド!  MOVIE

本日の映画は
ウォルト・ディズニー・アニメーションの最新作
「アナと雪の女王」

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です。

「雪の女王」と云うと
アンデルセンの「雪の女王」のイメージが強いため
(本作はこのアンデルセンの童話をモチーフとしています)
まさかこんな話だとは思ってもいませんでした。

12日後にあたる
第86回アカデミー賞で無事
長編アニメーション賞を受賞しましたが、
お話はともあれ、
本物と見紛うばかりの氷の描写には素直に感動します。

それはもう、
あのCG技術を世間に見せつけたいがためだけに
この題材を選んだのではないかと思うほど。

それはさておきストーリーはというと 


これはアレンデール王国の国王の娘として生まれた
2人の姉妹の物語です。

姉、エルサはどういう因果か
生まれつき触れたものを凍らせてしまう
能力がありました。

理由は判りません。

それについては何も語られていません。

加えて国内でエルサのような力を持った国民は
どこを探しても他にいません。

その割には
ご両親はのんびり構えていたようです。

まあ、何と云ってもたかだか氷ですからね。
これが炎だと事態はもっと深刻になっていたはず。

ともあれ、
アレンデール国王夫妻には息子がいませんので
ゆくゆくは嫡子であるエルサが女王となり
国を治めなくてはならず
悠長なことを云っている場合ではないのですが、
画期的な解決策を思いつかないため
問題を先送りにしていたようです。

しかし、この力を国民に知られては一大事。

下手をすれば可愛い娘が
化け物扱いされてしまいます。

それも仮にも本当にも王位継承権のある王女です。

それだけは避けなければなりません。

のんびり屋のご両親も
その辺だけは抜かりなく宮廷においても
エルサの能力を知っているのはご両親のほかには
3歳下の妹アナだけでした。

小さなアナにとって
他の誰も持っていない不思議な力を持つエルサは
世界で一番大好きなお姉さま。

真夜中、城の者が寝静まってから
エルサに雪や氷を出してもらって
2人っきりで遊ぶのがアナのお気に入りです。

その夜もこっそりベッドを抜け出して
王宮の大広間での雪遊びに夢中になる2人。

ところが、はしゃぎすぎたアナは
エルサの作った高い氷の塔から塔へ飛び移る際失敗。
転落しそうになったところ
助けに焦ったエルサが放った氷のかけらを頭に受け
脳震盪を起こし意識不明になってしまいます。

そのことでただならぬショックを受けたのは
怪我をしたアナより
愛する妹を傷つけたエルサの方でした。

エルサの力は感情に左右されるため
パニック状態になった彼女の力で
大広間は一気に凍りついてしまいます。

騒ぎに駆けつけた両親が
森に住むトロールたちに治療を頼み
一命を取り留めたアナ。

しかし、それ以来、トロールのアドバイスに従って
父親である国王は
姉の力に関するアナの記憶を封印し
能力を制御できないエルサをやむなく部屋に監禁します。

と、同時に城の窓や扉を全て閉ざしてしまいます。

それもこれも姉妹を護る親心から。

成人してからもなお自分の力を制御できず悩むエルサを
見る限り、両親の教育方針が正しかったとは
あまり思えませんが、
子育てにこれと云う正解がないのも事実。

これによってアナは理由も判らないまま
エルサから引き離されることとなってしまいました。

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部屋に閉じこもるエルザを雪だるま作りに誘うアナ。ここで涙腺崩壊しました。

お互いのことを思いながらも
ドア一枚隔て
逢うことすら許されないエルサとアナ。

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アナと遊びたくても気が緩んだだけで触るものを凍らせてしまうエルサ。我慢我慢。

それから10年の時が流れ
エルサが力を使いこなせるよう心を砕いた国王と女王は
その日を見ることなく海難に遭い亡くなってしまいます。

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子供でも察することができる死亡フラブを立てて映画から退場する両親。

深い悲しみに暮れる姉妹と国民。
それでもエルサの部屋の扉は開かれることはありません。

さらに3年後、
エルサが女王として即位する日がやってきました。

閉ざされてた王宮の扉や窓が一斉に開け放され
解放感に浸るアナ。

戴冠式に招かれていた他国の第13王子様ハンス
との運命の出逢いもあり有頂天です。

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今となってみると作り手に良い様に使われちゃっていろいろ気の毒なハンス王子。

さらにアナは13年ぶりに
大好きだったエルサとの再会も果たせます。

ずっと姉に遠ざけられていたためどんな顔して逢えばよいのか
悩んでいたアナでしたが、
案ずるより産むが易し。
あっさりと元の仲良し姉妹に戻れました。

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ここでも涙腺決壊。序盤だけで何度泣かせる気?

ところが、アナがこの日に遭ったばかりの
ハンス王子と今流行りの「交際0日結婚」すると云いだしたため
自分と比べあまりに能天気な妹にエルサはすっかり動揺し
その結果力のセーブが効かなくなってしまいます。

国中を氷漬けしそのまま王宮から逃亡するエルサ。

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心が解放されたエルサが歌う本作の主題歌「Let It Go」。
この言葉を聞くと「感情を偽らないことこそ『素直』では?」と思ってしまう。


自分の軽はずみな言動で姉を追い込んでしまったアナは
行き方知れずとなったエルサを
連れ戻す旅に出ることを決意します。




と云うのがメインストーリーです。

これ以降の話は
姉の行方と真実の愛を探すアナの
なんのひねりもない冒険談となっていますので
物足りなく思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ストーリーの構成上
アナが最終的に結ばれる相手が
ハンス王子でないことも
ハンス王子が登場するずっと以前に
判ってしまう作りになっています。

そうなのです。
劇中でアナに用意されている「王子様」は
ハンス一人ではないのです。

それが子供の頃から
氷を売って生計を立てているクリフトフと云う青年です。

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子供の頃から出ているのですよ。ただの脇役で終わるわけないじゃないですか。

容貌もハンスと比べて遜色がなく
エルサを探すアナにとっては誰よりも頼れる青年です。

クリストフとハンス。

完全にハンスの方が名前負けしています。
ハンスと比べるとクリストフの方が幾分気品のある名前です。
クリストフと比べるとハンスの方が庶民的な名前に見えます。

クリストフの方が王子の名前でないのが不思議です。

おそらくは13番目の王子ということで
ご両親も適当に名前をつけたのでしょう。

それに加え、我々の世代にとって
「ハンス」と云う名前にはどういうわけか
相手が自分より下の立場だと強気な発言をする
腰巾着的なキャラクターをイメージさせるのです。

たぶん、
世界名作劇場「フランダースの犬」のせいだと思われます。

子供の頃の記憶って結構根に持つものですね。

そんな名前を持つ人物が
額面通りの「いい人」のわけないじゃないですか。

ドラえもんで云えば
クリストフは出木杉君でハンスは骨川君みたいなもんです。

まあ、それでなくても
お子様でもこの映画におけるパワーバランスが
ハンス<<<クリストフなのは
見ていて薄々判るのではないでしょうか?

とりあえず、物心ついた頃から
姉と一緒に王宮に幽閉されていたアナは
当然男を見る目が育っていないため
気分は
「カフェオ〜レがのみたいの〜♪
強いコ〜ヒ〜もいいけど♪
やさしいミルクもステキなの♪
でも♪白黒つけないカフェオ〜レ♪」
です。

アナがエルサの後を追って国を出た後も
いつまでもいい人の仮面と被り続けるハンス。

その爽やかな笑顔で2人の王女が留守中に
すっかり国民をてなづけてしまいました。

しかし、私の、そして観客の目は騙されませんよ。

クリストフとアナの距離が近づくに連れ
ハンスがいつ馬脚を現すか、
そればかりが気になって後半集中できませんでした。

とんだ咬ませ犬です、ハンス王子。

実際、いつ「根っからの善人」に転んでもいい
キャラクターだっただけに
ハンス、割に合いませんね。

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左がクリストフ役のジョナサン・グロフ。右がハンス役の サンティノ・フォンタナ 。
ジョナサン・グロフはミスタースポックことザカリー・クイントの元彼。


ハンス王子にしても
年頃の王女が2人いるアレンデール王国の戴冠式に訪れた際は
せいぜい
「あわよくば、
独身の女王とお近づきになって結婚できればなあ。
そしてら俺も一国の王になれるんだけどなあ。
あ、女王は無理なら妹でもいいや。
ステキな出会いが欲しいよ〜。
逆玉、超あこがれるぅ。」
ぐらいの気持ちだったと思いますよ。

それが運よくアナと出会い
同じ王家に生まれながら傍系であるということから
すっかり意気投合。

家柄
将来性
性格
器量
過去の男性遍歴
を見てもアナは結婚相手として相当な優良物件だったと思います。

そんな女の子とお近づきになったのですもの、
「とびらを開けて」をデュエットだってしますよ。

その日のうちに
アナとはサクサクと結婚まで話が進んでしまい
それだけでラッキーなのに
さらにエルサが人外の力を持ち
女王としてふさわしくないことが判ったのですから
「あ、これもしかして千載一遇のチャンス?」
と、魔がさしても仕方ないと思います。

こんなチャンス二度と訪れないかもしれないのです。

ハンス王子にとってはここが正念場です。
慎重に慎重に話を進めます。

これで「真実の愛」さえなければ…。
スタッフが
「『真実の愛』って男女の間とは限らないよね。」
等と考えさえしなければ…。

だからと云ってスタッフもあそこまで
ハンス王子に使い勝手の良い
損な役回りを与えなくても良かったのでは?

まあ、クリストフの方も
アナとエルサの絆に比べれば当て馬的な存在なんですけどね。

 
 

 

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