2014/1/27

好きだよと言えずに初恋は  MOVIE

本日のDVDは
「韓国で410万人を動員し、
それまでの恋愛映画の記録を塗り替え、
“初恋ブーム”を巻き起こした」
と宣伝されている

「建築学概論」

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です。

凡そラブシネマのタイトルとは
思えないお堅いタイトルですが、
概ね間違ってはいないような気がします。

そんな「建築学概論」のストーリーは
 

建築学科に通う大学1年生のスンミン(イ・ジェフン)は
同じバスで通学していることから
音楽学科でありながら建築学概論を補修する
愛らしい女子学生ソヨン(スジ)と
急激に仲良くなっていきます。
やがて、スンミンはソヨンに
ほのかな恋心を寄せるようになるのですが、
どうやらソヨンは同じ建築学科の先輩に気がある様子。
その先輩には金銭的な面を含め何かとお世話になっている
スンミンは負い目からか
なかなかソヨンに自分の気持ちを伝えることができません。
それでも、ソヨンと一番仲の良い男子は自分であるという
自信もないわけではなく
友人の無責任なアドバイスを真に受けたスンミンは
とうとう建築学概論最終日に
ソヨンに告白することを決意します。
その準備のため講義後の打ち上げの参加を見送るスンミン。
ところが、打ち上げに参加した先輩とソヨンが
一緒に帰るところをたまたま見てしまい、失恋決定。
それをきっかけにソヨンとは疎遠になり
「初雪が降った日に会おう」
という二人だけで交わした約束も自分から破ってしまいます。

自分の気持ちだけで手一杯で
相手の気持ちまでは頭が回らない。

勝手に恋して
勝手に傷ついて
始まってもいないのに
勝手に自分から終わらせてしまう
そんな初恋でした。

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初雪降る約束の日約束の場所でスンミンを待つソヨン。同時刻スンミンは不貞寝中。

それから15年後。
建築士になったスンミン(オム・テウン)の事務所に
より可憐となったソヨン(ハン・ガイン)がいきなり現れ
彼に家を建てて欲しいと依頼してきます。

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女性の方が過去に拘りの内容に見えますが…。

一緒に建築学概論で机を並べていた頃
スンミンがしてくれた
「ソヨンの家は自分が建てる」という約束を
ソヨンは大事に大事に覚えていたのでした。

しかし、久しぶりに再会した2人の間は
ギクシャクするばかりで…。


「男性の恋愛は名前をつけて保存、女性は上書き保存」
と云う通説は単なる通説でしかないようです。

大人になったソヨンが目の前に現れていたことで
スンミンは慌てて記憶の片隅に追いやっていた
隠しフォルダーを開き、当時の思い出と向き合います。

この辺の「好きだよと言えず初恋は 振り子細工の心」
(村下孝蔵「初恋」)が
韓国の男性、さらには日本の男性の胸を
「きゅん」とさせたのかもしれません。

その気持ちは重々判るのです。
でも、ごめんなさい。
どうにもスンミンのことを好きになれません。

ハンサムでセンスも良く裕福な同じ学科の先輩に
ソヨンが憧れていることを知り
なかなか想いを告白できないのは判りますが、
その先輩が酔いつぶれて意識朦朧としているソヨンを
部屋に送っていく現場に居合わせながら
そのままその場を立ち去るって云うのはどうなんでしょ?

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ここはどう見ても不本意にキスを迫られているんだから助けろよ。

目の前で相手が酩酊しているをいいことに
何度も彼女にキスしようとして
それとなく拒否られている先輩ですよ。
(しかも、打ち上げに出てないスンミンは知らないことですが、
20そこそこの女の子に酒をやたら薦めて酔わせたのもこの先輩)
彼女を部屋に送ってから何をするか判らないじゃないですか?

先輩が単なるお金があるだけのプレイボーイで
ソヨンだけを特別視しているわけでもないことを知っているのに
そんな男に自分の大事な女の子を
好きにされるかもしれないんですよ?

憧れの先輩とは云え合意もしていないのに
襲われたりでもしたら
愛するソヨンが傷つくことになるのに
自分の方が傷ついたとばかりに友人に
メソメソ泣きつくスンミン。

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結局何もできず友人に縋り泣くスンミン。

以前自分も眠っているソヨンにキスしているので
後ろめたい気持ちもあるのでしょう。

そして、そんなキスのことを友人に
自慢気に話しちゃうような子ですからね…。

こんな子ですから
万一ソヨンが先輩に傷つけられても
それはそれで襲った先輩が悪いか
隙を見せたソヨンが悪いことにして
自分の中ですとんと納めてしまいそうですね。

挙句の果てにソヨンと先輩との事の顛末も確認しないまま
別れを告げてしまうし。

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何も知らないソヨンは何がなんだか判らずポカンです。

そんなんだから大人になってからも
薄々ソヨンが独り身だと気がついていながら
彼女とのディナーの席に
これ見よがしに自分の婚約者を連れて行くんですよ。
(しかもこのディナーはおそらくソヨンの驕りですよね?)

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昔なじみとはいえクライアントとの会食に恋人を同伴するスンミンもスンミンなら、
ついてくる彼女の方も彼女。


案の定、竣工後は別々の道を歩むことになるスンミンとソヨン。

あの初恋は実は片思いでなく両思いだと判ったところで
スンミンは何もできません。

このままでは尻に敷かれるのが必至と思われる
今カノとの結婚も
母親を韓国に残してのアメリカでの新生活も
いまさら取りやめることもできないのです。

それに自分の母親の世話でさえ億劫なのに
ソヨンには病気で介護の必要な父親までいるのです。

これまでの順風満帆な生活を捨て
ソヨンの人生を背負うなんてスンミンには所詮無理な話。

あの約束の日、CDデッキを持たないスンミンに
ソヨンが残していった
自分のCDプレイヤーとお気に入りCDを
送り返すのが関の山。

ていうか、月9(フジテレビ系月曜9時のドラマ)なら
残されたCDをスンミンが見つけた時点で
小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」をBGMに
ソヨンの元に走りだしてハッピーエンドなんですけど。

でも、現実は厳しい、厳しい。

「初恋は初恋で美しいままで」
と云うのは男性の本音なんでしょう。

が、現実は
「またひとつ男のずるさが 見えてきた」
(河島英五「酒と泪(なみだ)と男と女」)
です。

建築士としてソヨンの実家を
依頼以上の出来でリフォームし得意げなスンミンでしたが、
家というものがどういうものか
最後の最後にこれから離れて暮らす母親に
教えてもらうことになります。

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母親の着ている偽ブランドのトレーナーがソヨンとの恋愛に被ります。

自分の思っていたものではなかったからと
怒りに任せ投げ捨てたトレーナーと好きだった女の子。

「若い」って「苦い」。
字まで似ている。

大学に入ったばかりの初恋ですから
自意識ばかりが高くなってしまってしまうのは
仕方ないといえば仕方ないですし
身に覚えがないとも云えません。

私も下手に2人がよりを戻さないこの映画は
傑作だと思います。

でも、私だけではなく女の側から見ると
これは「けっ。」となってしまうかも。


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タグ: 建築学概論



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