2014/1/25

あかんやつら  MOVIE

本日のDVDは

「桜姫」

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という映画です。

こんなピンクピンクしたポスタービジュアルですが、
原作は古く四代目鶴屋南北による歌舞伎作品
「桜姫東文章」なんだそうです。

昨今流行の「リブート」というやつですね。

とりあえず予習としてDVDを再生する前に
wikipediaにて「桜姫東文章」について
目を通したのですが、

あらすじを読んでも
何を伝えたい話なのかさっぱり判りませんでした。

wikipedia「桜姫東文章」

「桜姫東文章」も元々は
「清玄桜姫物」と云う話が元になっており
こちらの方は
「京都清水寺の僧清玄が
高貴の姫君桜姫に恋慕して最後には殺されるが、
その死霊がなおも桜姫の前に現れる」
という短いお話で
これだけでは芝居にならないためいろいろ脚色していくうちに
とんでもない話になってしまったようです。

出来上がった「桜姫東文章」は

心中の生き残りである信玄という増(大僧正)が
17年後、
心中相手の生まれ変わりである桜姫(身分高い)に巡り逢うものの
桜姫のほうは信玄のことなど覚えてはおらず
それどころか、今は
初体験の相手である権助と云う若い中間(身分低い)に
首っ丈になっており
信玄も「そりゃ若い方がええわな」
と、桜姫を陰日向と見守っていたら
実は権助は桜姫の実家の家宝「都鳥の一巻」を盗んだ泥棒で
なんやかんやあるうちに信玄は殺され、ゾンビ化。
それもすぐさま惨殺され今度は死霊となり
桜姫にとり憑くことに。
一方権助が親と弟の仇と知った桜姫は
権助と権助との間にできた子供を殺して
元の鞘に納まる

というお話です。

断っておきますが、江戸時代に書かれた物語です。

アバンギャルドな…。

最後まで読むと、どうやら大団円になるみたいなのですが、
色々あったおかしなことを全てなかったものにして
強制的にハッピーエンドにしてしまったかのような
摩訶不思議なストーリーです。

映画ではさらにその「桜姫東文章」に手を加えてしまったため
こんなんになっちゃいました。

 








映画のストーリーは

吉田家の息女桜姫(日南響子)はその名の通り桜の精と見紛う程の美少女だったため、

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姫が桜の化身であること表現するため降り咲くっておる桜吹雪。紅白の北島三郎か。

ある嵐の夜に家に押し入った泥棒権助(青木崇高)に寝ている所を襲われてしまいます。
この時代、嫁入り前の良家のお嬢様は生娘と相場が決まっております。

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こういうチンピラ役と云えば青木崇高と相場を決まってきているようです。
ハットを被った変な男は最後に正体が判ります。


その後桜姫は始めて知った女の喜びにすっかり嵌ってしまい、韓流ファンのおばさまが後先考えず韓国に渡航するかのごとく、男の後を追ってお家を出奔してしまいます。
とはいえ名前も顔も知らない男の唯一の手がかりは右の腕に彫られた釣鐘の彫物だけ。
そこで名案が。
なんと、同じ彫物を自分の右腕に彫り、女郎に身を堕とし名前を「風鈴のお姫」と変えると、遊郭「ぢごくや」で男が現れるのを待ち続けることにしたのです。

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美術さんが適当に水性サインペンで描いたかのような釣鐘の彫物だけが目印です。

一方、17年前契りを交わしたお稚児さん、白菊丸と心中を図ったもの一人死に切れず生き残った僧清玄(でんでん)。
「風鈴のお姫」の噂を耳にし直感的にお姫が白菊丸の生まれ変わりだと思い込み、お金もないのに「ぢごくや」に乗り込みますが、怖いお兄さん達に体よく追い払われてしまいます。
たまたま道端でグダを巻く清玄に居合わせ、お姫の話を聞いた権助はその足で「ぢごくや」に訪れ、桜姫は念願の権助との再会を果たします。
すっかり、権助(の夜のテクニック)にのぼせ上がる桜姫でしたが、良いことばかりとは限りません。
実は権助が吉田家から盗んだものは桜姫の心だけではありませんでした。
吉田家が徳川将軍家から拝領された「都鳥の一巻」という屏風も盗んでいたため、現在桜姫のご実家である吉田家はお取り潰しの危機に陥っていたのです。
その権助が「都鳥の一巻」盗難を依頼した長浦残月(平山祐介)ととの取引を渋ったため、武士の面目が丸潰れとなった残月の手が「ぢごくや」にまで伸びてきて…。


というストーリーを
CGCGしたCGと
やる気のないエロと

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見ている方はちっとも興奮できない濡れ場シーン。

中途半端なグロでアレンジしたのが

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「ぢこくや」の周りは死体だらけで人肉を煮込んで食べている人々も…。

この作品です。

終盤、チャンチャンバラバラなアクションシーンもありますが、
これも途中からモンスター化した信玄が乱入してきて
グダグダになってしまい盛り上がりません。


では、どこで盛り上がれるかと申しますと

京都と云えば
もっとも京都らしいあの場所が
そのままの姿で出てくることでしょうか。

そう、
それは
京都東映太秦映画村。

京都の修学旅行では欠かせない
あの元祖アミューズメントゾーン。

昭和の中学生にとって
退屈な寺社巡り史跡観光スケジュールの中
唯一子供らしく楽しめる場所。

それが京都東映太秦映画村。

いや、これまであれこれ時代劇は見てきましたが
ここまで
「あ、これはあそこね。」
と断定できる京都東映太秦映画村は
そう見ることはないのでは?

例えばこのシーン。

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人気(ひとけ)がまったくない街並みの右側に見えるあのお店は…

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東映太秦映画村公式サイトから「ろうそく屋」

映画なんですから看板を差し替えるとか
少しアレンジしましょうよ。

と思わないでもないのですが、
何も足していませんし
何も引いていません。

あるものをそのまま利用しています。

さらにカメラを引くと、
修学旅行で級友と歩いたあの道が映し出されます。

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あの狭い道も映像になると2倍ぐらい広くなって見えるのは何故?

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そんな四辻は東映太秦映画村公式サイトから「大店街」です。

もっとも判りやすいのがこのシーンです。

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凡そ江戸時代の人とは思えない男女の後ろに見えるあの建物は…。

よっ!中村座!

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東映太秦映画村公式サイトから「中村座」

なにしろ、この映画は
京都東映太秦映画村全面協力なのです。

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うん。判ってた、私。そこが東映太秦映画村だってことは。

だからなのでしょうか?
もう作り手側も映画村を使い倒しています。

オープンセットだけではもったいないと思われたのか
撮影しているのが
京都東映太秦スタジオなんだってことまで
見せちゃっています、時代劇なのに。

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遊女の一人お夏(平間美貴)は撮影スタジオから飛び出し
現代の京都の町に彷徨いこんでしまう夢をしょっちゅう見るそうです。


ただの時代劇では終わらせたくないと云う思いが強いのか
外国映画に出てくる「間違った日本の文化」
をうっかり日本で撮ってしまいました、この映画。

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日本人が撮っているのに「こんなの日本じゃない!!」な衣装にCG。

日本が世界の誇る伝統芸能である歌舞伎作品を
このような
アクションもお色気もエグさも時代劇らしさも
程よくB級な映画に

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エロいシーンには湯煙やレッドライトなどを使い映像が見えにくくなっています。

してしまったのは誰であろう

監督:橋本一(「相棒」「臨場」「ゴンゾウ」「探偵はBARにいる」)
脚本:吉本昌弘
と云うのですから驚きです。

最近めきめき名前を上げてきた橋本一はともかく
吉本昌弘と云えば
あのジェットコースタードラマ「もう誰も愛さない」ですよ。

1週でも見過ごしたら話について行けなくなるから
ジェットコースタードラマ。

放送当時、私、寮生活をしていたのですが、
放送時間の木曜午後10時には、寮に一台しかないテレビの前に
女子が大挙した「もう誰も愛さない」。

あの頃、みんな吉田栄作に夢中でした。

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このドラマなら今でも韓流ドラマに勝てるはず。

そんなドラマを書いた吉本昌弘氏が
本作の脚本を担当しているかと思うと
感慨深いものがあります。

とりあえず、本作で
顎をめいいっぱいしゃくれながらはじけっちゃっている
平山祐介さんのお姿がとてもステキだったので
見て良かったなあ、と思っています。

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もうノリノリの平山祐介さん。

いや、ほんとほんと。

 
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タグ: 桜姫



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