2014/1/20

銭返しゃあ、義理が返せると思うとるんかのぅ  MOVIE

本日のDVDは
「殺しの分け前/ポイント・ブランク」

クリックすると元のサイズで表示します

と云う映画です。

TSUTAYA発掘良品だけに
パッケージデザインが秀逸です。

本作のリメイク作品らしい
メル・ギブソン主演の「ペイバック」を見る前に
まずこちらから借りてみました。


 


主人公ウォーカー(リー・マーヴィン)は、
親友マル・リース(ジョン・ヴァーノン)にいたく懇願されて、
アルカトラズ刑務所址で取引される密売金を
強奪することになります。
ところが、思いの他金額が少なかったため
独り占めを目論んだリースは、ウォーカーを銃撃。
しかも、金を持ち逃げするばかりではなく
彼の妻リン(シャロン・エーカー)も連れて
逃げ去ってしまいます。

なんとか生き延びたウォーカーは、1年後、
組織の男、ヨスト(キーナン・ウィン)から
リースとリンの近況と住所を教えられ、
本来自分の取り分だったお金
(24万2千20ドル中9万3千ドル)
を取り戻すことを決意します。
早速リンの元を訪ねたウォーカーでしたが、
リンは既にリースに見限られており、
元夫と再会したリンは翌日睡眠薬自殺してしまいます。
リンを失ったウォーカーは別方面から
リースの居所を聞き出します。

なんと、リースは親友のお古リンだけでは飽き足らず
リンの妹クリス(アンジー・ディッキンソン)にまで
手を出していることを知ったウォーカーは
リースの居所を突き止めるためまずはクリスに会いに行きます。
組織に恋人を殺されたクリスは、
云い寄ってくるリースのことを蛇蝎の如く嫌っており
ウォーカーに全面協力を申し込みます。

クリスは自らが餌となって
ウォーカーをリースに引き合わせますが、
肝心のお金は組織に丸々謙譲された後でした。
まあ、1年経ってますからね。
非合法で手に入れたお金が
まだ手許に残っているわけがありません。

それじゃあ、組織からお金を返してもらおうと
臨機応変に対応するウォーカーでしたが、
リースは組織を怖れるあまりパニック症状に陥り
高層マンションの屋上から地上にダイブ。

転落死しまいます。

とりあえず、お金の請求先を組織に移し、
組織との接触を始めるウォーカー。
組織には3人のボス
(カーター、ブルースター、フェアフォックス)が存在し、
順番に請求してみるもの
どういうわけかお金が戻るどころか死体の数が増えていくばかり。
それもウォーカーが手を下したわけではなく
勝手にみんな死んでいきます。

ウォーカーとしては「なんだかなあ、もう。」。



と云うストーリーです。
簡潔にまとめたので解釈が間違っている所があるかもしれません。

原作は去年見た「パーカー」と同じく
「悪党パーカー」シリーズの第一弾
「悪党パーカー/人狩り」です。
(字面で見るとつくづく劇画的な副題です、「人狩り」)

監督の思う所があって主人公の名前はパーカーではなく
ウォーカーとなっており、
原作を意識されないようになっていますが、
「無駄な殺しはしない」と云う信条は同じです。

リー・マーヴィン演じるウォーカーは
「渋い」の一言に尽きます。

これはこの映画をご覧になった方なら
誰しもが思うのではないでしょうか?

360度どこから見ても「渋い」です。

その点は全く問題ありません。

問題は、ウォーカーを嵌めて金も女も独り占めにする
親友リースの方です。

やることなすこと極端すぎるキャラクターにも係らず
人相が平凡なため、
主人公が最も憎んでいる敵役のくせに
印象の薄い感じになってしまっている人物です。

次に別の映画で出演しているところを見ても
気がつかないのではないでしょうか、
ジョン・ヴァーノン。
(と思ったら「突破口!」で一度見ていました。
でも、案の定思い出せません。)

中盤で早々に死んじゃうのもいけないのでしょうが
俳優、もしくは演技如何で
激シブウォーカーのいい引き立て役になれたのに…。

まず、最初にウォーカーに仕事の話を持ちかけるときの
リースの言動が濃い。

濃いというか若干引きます。

男たちがごった返すパーティ会場(?)で
いきなりウォーカーを殴って転倒させると
押し倒しその上からがっちりホールド。

今で云うところの「床ドン」です。
「床ドン」と云っても
「ニートが親を呼ぶために床を足でドンと鳴らす」の方の
床ドンではなく
「壁ドンが立って行うのに対し、
こちらは寝そべっている相手に、または相手を押し倒して行う」
方の床ドンです。

時代を先取りしています。

しかしながら
人にそれも親友にものを頼む姿勢と違いますよね、これ。

クリックすると元のサイズで表示します
圧し掛かって懇願するマル。ウォーカーたん、ペロペロ。

近い近い。
怖い怖い。
周りの大人たちも黙々と踊ってないで
助けて起こしてあげなさいよ。

と、思うのですが、
この2人だけの世界↓に踏み込む勇気は私もありません。

クリックすると元のサイズで表示します
興奮しすぎてえらいことになっています。

ウォーカーもこれは断りづらいわ!

リースのこの低姿勢ぶり(?)は強奪直前まで続きます。

とにかく、ウォーカーのことを持ち上げるだけ持ち上げて
しぶしぶ計画に参加させます。

しかし、強奪後はあっさり豹変。

その豹変ぷりたるや

クリックすると元のサイズで表示します
先ほどまでの低姿勢はどこへやら。咥え煙草で偉そうになるマル。

いきなり運び屋2人を射殺するわ、
ウォーカーとその妻に対して
居丈高になるわ、
タメ口になるわ、
親友に銃を向けるわ、
その銃を撃つわ、
親友の妻を横取りするわ。

よくよく考えるとリースがウォーカーが止める間もなく
お金の運び屋を有無を云わさず撃ち殺し
密売金を強奪しているので
この計画、ウォーカーをわざわざ誘わなくても
リース一人でもできたんじゃ…。

クリックすると元のサイズで表示します
うん。でもお前一人でもやれたよね。

こんなリースのどこに
ウォーカーもリンも惹かれたのか疑問です。

それだけ魅力的に見えないんですよね。

クリックすると元のサイズで表示します
リースと再会したとき妻にも見せたことのないような笑顔で迎えるウォーカー。
こんなウォーカーは先にも後にもこのシーンだけ。


クリックすると元のサイズで表示します
その後、夫婦してリースに捨てられました。

そして、強奪計画から1年後、
殺したはずのウォーカーが生きていたことを知ったリースは
部下にウォーカーを暗殺するように命じ
自分は自宅であるペントハウスに篭城します。

クリックすると元のサイズで表示します
実は組織内では金で地位を買った男として評価の低いリース。

マンションロビーにも
部屋の外にもボディガードをつけ
入出者をくまなくチェックする念の入れようでしたが、
女となると話が違います。

意中の女性クリスが訪れたと知るや否や
ボディガードを下がらせベタベタベタベタ。

あれだけ自分を嫌っていたクリスが
(リースが彼女の姉の元旦那に命を狙われている)
このタイミングで靡いてきたことに
なんの疑問も持たないリース。

「嫌よ嫌よも好きのうち」という
都市伝説を真に受けているタイプの男性のようです。

クリックすると元のサイズで表示します
まあ、これはウォーカーがと云うよりクリスが一枚上手なだけなんですが。

そんなこんなでまんまとウォーカーの侵入を許してしまう
リースです。
それも丸腰どころか丸裸の状態で。

クリックすると元のサイズで表示します
ウォーカーの登場とともにクリスの方はさっさと逃げちゃいました。

それで最後は、高層マンションから
フル○ンで転がり落ちてしまうなんて

クリックすると元のサイズで表示します
CGとかない時代の映画ですのでひらひらと墜ちていきます。

稀に見る悪役の情けない最期なのに
感慨も何も残りません。

ウォーカーの方も直接手を下したわけでなく
リースが勝手に騒いで勝手に飛び降りたので若干引き気味。
かつての親友が死んだと云うのに冷淡に見送ることしかできません。


そういえば、同じ「悪党パーカー」シリーズの映画化作品である
「PARKER パーカー」でも転落死がありましたね。

なにかとウォーカー役のリー・マーヴィンの渋さばかりが
取り上げられている本作ですが、
(ごめんなさい。実はそれほど渋いとは思っていないんです、私)
それではあまりにジョン・ヴァーノンが気の毒なので
あえてリースに着目してみましたが、
華がないのでなんとも締まらない感想文になってしまいました。

次にリメイクする時は
もっとリースにスポットが当たっていますように。
 
 

 
 

0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ