2014/1/7

無茶と書いてチャンスと読め!  MOVIE

本日の映画は
巷ではあんまり話題になっていない割には
宣伝に異常に力が入っている感がある

「ジャッジ!」

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です。

日本でも15年前辺りからはじまった
「世界のCMフェスティバル」が
ネットの動画サイトの普及とともに年々公演規模を拡大し
今やすっかりなじみとなった世界のCM界。

かく云う私もテレビ朝日系列の朝の情報ワイド番組
「グッド!モーニング」内の1コーナー
「世界のCMバイキング」を毎週楽しみにしております。

実際に世界には三大CMコンテストなるものも存在し

Cannes Lions International Advertising Festival(カンヌ国際広告祭)
The One Show
The Clio Awards(クリオ賞)

がそれに当たります。

そのCMコンテストを題材に大々的にサンタモニカロケを
敢行したのが、本作「ジャッジ!」です。

本作が初めての映画となる永井聡監督は
CMディレクターとして活躍している人物。
(代表作ダイハツ工業「日本のどこかで」)

要するに映画業界はともかく
広告業界については裏の裏まで熟知している監督なのです。

それだけに公開前には
大手新聞社朝刊に
「ジャッジ!の瞬間」と云うリレーエッセイを連載させたり
人気クリエイター3人が制作した
三種三様のティザービジュアルの人気投票を行ったりという
この力の入れよう。

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優勝したのは真ん中のデザインでした。

ただし、ティザーだけにフライヤー表には
詳しい情報が載っておらず
実際の鑑賞前にはフライヤー裏にでかでかと書かれた
「世界一のテレビCMを決める国際広告祭。
グランプリを獲らなければ、クビ!?」
だけしか見ていなかったので
てっきり
「妻夫木聡演じる主人公の広告マンが自作のCMを
国際広告祭に出品し優勝を目指す。」
ストーリーかと思っていました。

ところが、蓋を開けてみると
 


正確には

広告代理店・現通で働く太田喜一郎(妻夫木聡)は、情熱は人一倍、でも、広告の腕はイマイチという落ちこぼれクリエイター。

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「英語なんてしゃべれないですよ〜。」と云っていた割には日常会話OKな太田君。

お人よしな性格が災いし、いつも身勝手な上司大滝一郎(豊川悦司)の尻ぬぐいをさせられてばかりだ。

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これ(ダイハツ タント カスタムCM)と

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これのトヨエツの違いはいったいどこ?

ある日、太田は大滝から、「代わりにサンタモニカ広告祭の審査員をやってほしい」とムチャぶりされる。年に一度、世界中の一流クリエイターが集まって、最高のCMを決める輝かしい舞台。夜ごと開かれるパーティーにはパートナーの同伴が必要と知った太田は、仕事も英語もできるが、ギャンブル好きの同僚・大田ひかり(北川景子)に「1週間だけ”偽の奥さん”になってほしい」と頼み込む。普段から太田をバカにしているひかりは、「なんで私が」と一度は断ったが、サンタモニカがラスベガスに近いと知り、しぶしぶ動向を決めた。大滝から「広告祭のことなら全部この人に聞け」と紹介された鏡さん(リリー・フランキー)は、資料保管室の窓際社員。教えてくれたのは英語のフレーズをいくつかと、”ペン回し”のやり方、あとは大量のオタクグッズを手渡されただけだ。
楽しげな会話とハグの裏側で飛び交うのは熾烈な多数派工作。自社の作品も出品されているため、自作の得点を少しでも上げようと誰もが取引に余念がない。さらに太田は、大滝から「ちくわのCMで入賞できなければ会社をクビ」という驚愕の事実を言い渡される。それもクライアントの都合で勝手に作られ、見た人に「つまらなくて死ぬかと思った」と酷評された代物だ。ひかりは「審査員の誰かに交換条件を持ちかけてみれば?」と言われるが、バカ正直な太田にはそれもできない。
病気の娘をたてに泣き落としにかかるオーストラリアの審査員、都合が悪くなると産気づくノルウェーの審査員、日本から来たライバル代理店のエリート社員・木沢はるか(鈴木京香)も参戦し、各国の審査員たちがさまざまな駆け引きを繰り広げる中、太田の武器は、鏡さん直伝の奇妙なワザとオタクグッズ、そして純粋な”広告愛”だけ。
太田はこの審査会を乗り切れることができるのか−!?そして、太田とひかりの関係は…?


というストーリーでした。

って、調子に乗って公式サイトの「STORY」を丸写ししていたら
ここに映画の内容が殆ど書かれているじゃないですか!!


…パートナーの必要性なんてありましたっけ?
木沢はるか以下他の審査員の殆どが
同伴者なしで参戦しているんですけど。

主人公の太田の勤める現通が出品した作品は

これと




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実際のエースコックのきつねうどんはこれ。コシが決め手ではない。

これ



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こちらは前売りチケット特典となりました。

の2作品。

太田や大滝ではありませんが
「ダメだ、こりゃ。次行ってみよう。」
と云いたくなるようCMです。

「きつねうどん」のCMは大滝が途中で投げ出したのを
太田が木村祐一演じる監督に拝み倒して
リテイクしてもらった完成品ですが、
あのキム兄やんを説得しただけでも
太田が実は周囲が思っているより
仕事のできる人間だということが判ります。


この映画、
堤幸彦・宮藤官九郎登場以後
テレビドラマ界ではちょくちょく見られるようなった
小ネタをちょいちょい挟みつつ
超豪華キャストのはずの俳優さんをざっくり使い捨て。

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赤枠の中の豪華キャストは全て使い捨て要員。

後半の舞台となるサンタモニカで登場する
各国の審査員役の俳優の方
(むしろこちらの方が主要キャスト)は
「豪華キャスト」から除外。

広告祭に出品されているCMもこれと云って
面白いものがありません。

後半は殆どサンタモニカで撮られていますが、
太田が知己を深めるブラジル人審査員カルロスは
中の人が荒川良々なので日本語しか話しません。

全体を通して見ても
映画を愛する方々にしてみれば「こんなの映画じゃない!」
と一刀両断されてしまうタイプの映画かもしれません。

しかしながら、
こちらが思っていた以上に上手くまとまっていたと思います。

テンポがよいので飽きずにサクサク見ることができます。
見る前からハッピーエンドに決まっているので
後に引きずる心配もありません。

さらにこれ一回きりの単発映画ですので
予習や復習の必要もありません。

映画サービスデーに
「何か映画でも見たいなあ〜。」
という人にはうってつけのエンターテイメントに
仕上がっているのではないでしょうか。

1000円支払ってその後美味しい夕食でも食べれば
充分元がとれそうです。

そして
なによりも私が見たかった妻夫木聡がここにいます。

妻夫木聡というと
ここ4年ほどに
「悪人」
「シュアリー・サムデイ」
「マイ・バック・ページ」
「スマグラー おまえの未来を運べ 」
「愛と誠」
「黄金を抱いて翔べ」
「東京家族」
「清須会議 」
に映画出演しており、
うち「スマグラー」と「東京家族」以外は見ているのですが
どうも「コレジャナイ」感がそこはかとなくしていたんですよね。

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特にこれ(愛と誠)なんて完全にミスキャストですよね…。配役中一番損してます。

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これ(清州会議)はこれで悪くはないんですが、ここまで振り切られるとそれはそれで。

私は「これ」と思う妻夫木聡像は
真面目で心優しい性格が災いして
方々から面倒なことを押し付けられて
とほほ…と眉をへの字にし
泣きそうな笑顔でそれでも問題をなんとか解決していく
童顔の青年なのです。

何と云っても予告編で2回も「落ちこぼれ」という
テロップが流れるのです。

大事なことだから2回も云われているのです。

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困ってます困ってます。いい塩梅に困ってます。

そう!この映画の妻夫木聡は
みんな私が待っていた理想の妻夫木聡なのです。

云うなれば「KING OF 妻夫木聡」。

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「お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」に裸で足蹴にされる情けなさが妻夫木聡。

こんなふうに見えてやるときにはやる子なのよ。
短期間で鏡さんが出した課題を全てクリアできるくらいに
実はできる子だというのが重要ポイント。

敢えて書いておきましょう。
妻夫木聡なくしてこの映画なし!
と。

その反対に残念だったのが
鈴木京香様。

「清須会議」の時もあまりの老け具合にひそかに心痛めたものの

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スクリーンで見ているのに直視できませんでした。

あれは白塗りと鉄漿がいけないんだと
自分に云い聞かせて気づかなかったふりをしたのですが

今回は年がもろ首とか化粧の濃さに出ていて

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うつむいたらあかん。うつむいたらあかんで、京香様。

辛いわぁぁぁ。
同じ女として。

いつまでもお美しいままでいてください、京香様。
 
ちなみに劇中で京香様が作ったことになっているCMがこれ。



本当に実際に2006年のカンヌ国際広告祭で
受賞したCMなんだそうです。

え〜っと…この映画で初めて見たんですけど、このCM。

CMって世界で賞とってもうま味があまりなんでしょうか?

 
 
 
 
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