2013/11/15

パキッとしたメイク、相談したいんですけど。  MOVIE

本日のDVDは

「ミツコ感覚」

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という映画です。

1年程前から演劇好きな友人から
「凄くステキだから絶対見て!」
と逢う度に薦められていた映画です。

先日お逢いしたときも
「DVDで出ているから絶対見て!」
と、強く念を押されました。

他の映画なら
「(500)日のサマー」や
「ぐるりのこと」
「ストロベリーショートケイクス」
「鍵泥棒のメソッド」
「ムード・インディゴ〜うたかたの日々」
がオススメという
東京在住オシャレサブカル女子の友人が
大絶賛なるこの日本映画。

ちなみに彼女の嫌いな映画のジャンルは
「ホラー」「スプラッタ」。
同じようなオシャレ系でも
ブランドン・クローネンバーグ「アンチヴァイラル」は
年下の彼氏からのリクエストで
デートの時見せられて気分を害するほど凹んだそうです。

私なんざ
「やはりこういう女の子女の子したオシャレ映画を見た方が
男子受けは良いのか。」
と、改めて目から鱗がボロボロです。

そんな彼女が1年もかけてオススメしている映画ですもの
さぞかしステキな映画なのでしょう。

たまたま今週の土日のGEOは
「準新作・旧作 レンタル50円」でしたので
準新作のうちに借りてきました。
 
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現在急増中の写ガールをいち早く扱っているあたりがオシャレ。



(106分後)
無事見終わりました。



…え〜っと。

…この映画、ジャンル「ホラー」ですか?


日本語表現辞典Weblio辞典によりますと

ホラー映画=
「観客が恐怖感を味わうことを主眼においた映画作品。幽霊、呪い、ゾンビ、殺人鬼など多種多様なテーマがある。代表的な作品の例として『エルム街の悪夢』『13日の金曜日』「エクソシスト」などが挙げられる。」

だそうですが、

何?このじわじわと来る恐怖感。
…ホラーですね。
この映画ホラーですね。


簡単にさわりだけこの映画のストーリーを紹介しますと

写真学校に通う篠崎ミツコ(初音映莉子)は
姉エミ(石橋けい)と二人暮らし。

今は娘である篠崎姉妹とは別居し
遠く離れた神戸で後妻ミキと一緒に暮らしている父親が
事業に失敗したため、その借金の肩代わりに
現在姉妹が住む家を売却してしまいました。
姉妹は近々家を追い出されることになっています。

とは云え特に引っ越し先は決まっていません。
姉はともかくミツコは娘を邪険に扱う父親を許せないでいます。

さて、ある日のこと、ミツコが
いつもどおり公園で写真を撮っていると
一人の男(三浦俊輔)が声をかけてきます。

写真雑誌の記者だと云って付きまとってくる男を
薄気味悪く思ったミツコはその場から逃げ出します。

しかし、男は諦めずミツコの後をしつこく追いかけてきます。

そこに何の脈絡もなくエミが現れます。

姉に助けを求めるミツコ。

しかし、男の顔を見たエミは
「どこかで会ったことがある。でも、思い出せない。」
と、一向にその場から立ち去ろうとはしません。

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このエミの既視感の理由は最後まで不明。ホラーってそういうもんでしょ?

姉と男の会話から男がエミと同じ中学の同級生、三浦と判ります。

「折角久しぶりに再会したのだから」
としつこく姉妹をお茶に誘う三浦を振り切って
途中から現れたエミの会社の上司松原(古舘寛治)
を連れて3人で帰宅する篠崎姉妹。

ようやく寛いだところで玄関のチャイムが…。

なんと自宅にまで三浦が押しかけてきたのです。


住所を教えたわけでもないのにしれっとした顔で
篠崎宅を訪れる三浦と
その三浦を何の疑いもなく家の中にまで招き入れるエミ。

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ハーブティーまでご馳走になっています。

怖ぇよ!!

こんな怪しげな男、簡単に自宅に招いちゃあかんでしょう。

案の定、ちょっとエミと松原が席を外した途端
リビングからミツコの悲鳴が!!

急いでリビングに駆けつけるエミと松原の目に入ったのは
襲われる一歩手前のミツコと
襲う一歩手前の三浦の姿でした。

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人様の家で何の躊躇もなくズボンを下ろす三浦。もちろんパンツは白ブリーフ。

何ですか、この展開は?

頭がおかしいのでしょうか?

いや、三浦の頭がおかしいと云うより
この映画の本を書いた山内ケンジ監督が
と、云う意味で。

当然、篠崎宅から追い出される三浦。

ところが、後日
三浦は姉を伴って篠崎宅に再訪しきました。

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やたら巨乳を強調する三浦の姉。

淀川長治さんがご存命であれば
「怖いですねえ、恐ろしいですねえ。」
を連呼していることでしょう。

人間は自分の頭で理解できないものを
恐れるようにできています。

この映画、怖っ。
まだ上映時間が半分以上も残っているのに怖っ。

ここでようやく三浦がエミの同級生ではなく
単なるミツコのストーカーであることが判明します。

一人では対処できず助けを求め姉の会社に電話するミツコ。

そこで
ミツコ、エミ、三浦、三浦の姉が話し合い
今後一切三浦がミツコの前に現れないことを約束します。

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その時の4人の映像がまた薄気味悪い。なんでこうなった?!

それなのに
その舌の根も乾かないうちに三浦が篠崎姉妹の前に現れるのは
そこ、笑うところですか、監督?

エスプリきいてるでしょ?
とでも云いたいのでしょうか、監督。

それをきっかけにか
やがてミツコが行く先々で姿を見せるようになる三浦(+姉)。

一方、姉エミは妻子ある松原と不倫中。
一応、松原は今の奥さんと離婚してエミと一緒になると
云っていますが、
どうも適当なことを云っているようにしか見えません。

篠崎姉妹の実母は
父親がミキと云う女性と浮気したのが原因で
自殺しているためミツコはそんな姉を許せないようです。

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平然と姉と不倫する松原を罵るミツコ。この淡い照明がオシャレ映画の証。

それでもなんとか
離婚を了承済みの奥さんを交えての
三者懇談にまで持ち込むことができ
内心エミは喜びを隠せません。

だからでしょうか、松原が同じ会社の後輩にも
手を出していることに気がついていません。

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嫉妬からかやたら絡んでくる後輩を撃退するエミ。もういや!こんな乱れた会社!!

「誰一人として共感できない。」
いや、それどころか
「半径1kmから先、こちら側には入ってきた欲しくない人」
しか出ていないじゃないですか、この映画。

唯一の救いが
ミツコがバイトしているスナック「黒いワシ」のママぐらい。

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このママがこの映画の中でただ一人地に足が着いています。


このぐらいから私としては
「うん、もうこのへんで誰か殺されないかしら?
少なくも血でも見ない限り納まりつかんわ。」
という按配になっています。

その私の願いを神が訊き入れたのか
それとも、お話上こうなるのがごく自然なことなのか
それは判りませんが、
エミの目の前で松原の妻シズエが自殺未遂。

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さっきまで笑顔だった人がいきなり自殺を図るという恐怖。

そりゃこうなるよね。

しかし、エミは
シズエが「離婚を快く承諾した」
と信じて疑っていなかったようです。

これってこの映画のどの人物にも云える事で
基本自分のことしか見えていないのです。

自分のことでいっぱいいっぱい。

他人から教えてもらうまで自分の恋人の死に一人だけ
気がついておらず待ち続けていたミツコも
そんなミツコのストーカーの三浦も
妻もエミのことも二の次でまずは自分がモテていたい松原も。

他人への思考停止。
他人が何を考えていようが、どう思おうがお構いなし。

だから他人の領域にも
なんにも考えずズカズカと入ってくる人ばかり。

ごめん、人との間に壁を作るAB型の私には
それ耐えられません。
自分もそういうところあります。
それは判っているけど人からやられるのは
やっぱり困るのです。怖いのです。

作りは映画より舞台向けな感じがします。
「現実ではこんなセリフ絶対使わないだろ」
と思われる現実味の薄いぎこちない科白の数々がよりいっそう
違和感をかきたててきます。

そのためか、
ラストシーンのセリフもバッチリ決まっているので
女子受けはよろしいかも。

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女姉妹のいない私には判らない世界もあるんですね。

嫌いなわけではありませんが、
見直すまで時間がかかりそうな映画でした。

うん、嫌いではないんですよ。


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