2013/11/12

マイペンライ(大丈夫、気にしない)  MOVIE

本日のDVDは

「微笑みの国※1」でありながら
これまで見た映画が揃いも揃ってちっとも微笑めない
むしろ顔がピシッと固まってしまうそんなタイ王国から

クリックすると元のサイズで表示します
そしてタイと云えば「シリラート博物館」。

やってきたコメディ映画

その名もまんま「コメディ学園」

クリックすると元のサイズで表示します

です。
※1タイ政府観光庁のキャッチフレーズ)

ジャケットを見る限りではアイドル映画のようですが、
コメディ映画です。

ところで、映画にはサスペンス、SF、ホラー、ラブなど
いくつものジャンルがありますが、
最も国境を越えられないジャンル
それがコメディでないかと私なんかは思ってしまうのです。

たとえば、馴染み深いアメリカや香港のコメディ映画でも
全米コメディ映画史上歴代1位となろうとも
香港歴代興行収入の記録を塗り替えようとも
日本に来た途端、ごく一部の映画ファンに
受け入れられるだけという淋しいことになってしまいます。

そればかりか、日本国内においても
大物と呼ばれるお笑い芸人が撮った映画が
大失敗、惨敗に終わったりしています。

かようにコメディ映画はジャンル映画のなかでも
非常にハードルの高いジャンルと云えましょう。

特にどこまでが「表現の自由」として許されるかは
国によって大きく異なるため笑いの表現も各国様々。

日本では「あれ?ヤバくない?これ」と思うことでも
所が変われば笑いの種になることも。

例えば、下ネタに特化したお下劣なネタや
流血を伴うようなネタがある場合
映画人口の過半数以上を女性が占める日本では
なかなか受け入れ難いと云えましょう。

その点、この「コメディ学園」は
ジャケ写を見ていただいてもお判りのように
いかにもアイドル顔をしたイケメン2人が主演です。

日本にはこのような言葉があります。
「ただしイケメンに限る」。

そうイケメンであれば多少すべろうが許されるのです。
例えつまらないギャグでも2割増しになるのです。

ですので敢えてこの映画を日本に持ち込んだということは
コメディ好きな男性客ではなく
明らかにイケメン青田買い好きの女性をターゲットにしての
配給と思われます。


なぜならストーリーときたらこんな↓のです。



舞台はタイで唯一のコメディ専門大学・コメディ学園。

いきなり国一番の預言者から電話が入り
「コメディアンはタイから絶滅する。」と神託を受けた
学園の理事たちは事体収拾に大わらわ。

少しでも礼金をせしめようと
もったいぶって全貌を語らない預言者が残した
数少ないヒントから
コメディ学園校長は救世主となる5人の学生を探しだし
彼らに学園とタイの運命を託すのでした。

で、その5人が彼ら。

クリックすると元のサイズで表示します
悪戯大好きメック

クリックすると元のサイズで表示します
悪戯大好きモック

クリックすると元のサイズで表示します
万年1年生のヒン

クリックすると元のサイズで表示します
あばずれのベッチ

クリックすると元のサイズで表示します
学園へは生き別れの父親を探しに来たタノン

見るからに期待できそうにない若者たちですが、
NSC(NEW STAR CREATION 吉本興業の養成所)
に集うような若者たちもおそらくはこんな感じじゃないでしょうか?

5人が揃うまでが序盤。

中盤は、
まだ半人前どころか芸人の卵ですらない5人を
真っ当なコメディアンに仕立て上げるため
コメディ学園の優秀な教師たちによる
お笑いの授業風景が展開されます。

と同時に、教師や成績上位の生徒が
次々と無残な死体で発見される事件が発生。

のんびり授業を受けていた5人にも殺人犯の手が
すぐそこにまで伸びてきています。

このままでは預言通りタイの笑いが滅びてしまうことに。


この猟奇的な殺人犯は一体誰なのか?



と、頭を捻る間もなく
あっさりと殺人犯の正体が明らかになり
後半は、殺人犯が目論む
「コメディ学園を廃校にしてイケメン学園を創立しよう」
と云う野望を打ち砕くべく
5人と犯人が刺客として送り出したイケメン集団との
学園の未来をかけたゲーム大会となります。

クリックすると元のサイズで表示します
特設ステージまで用意されています。

ええ、ゲーム大会です。
M−1のようなお笑いトーナメントではありません。


ここまでお読みになって
うっすらとお判りになったと思いますが、
この映画、
日本ではなじみのないタイ映画と云うことで
アイドル映画としてもコメディ映画としても
どこからどう楽しんでいいのか判らない映画となっております。

配給会社にしてみれば
「笑いは国境を越える」とは云いたいところですが、
残念。
この国境は大部分の日本人にとって完全封鎖されています。
国境を越えることはできません。

なにしろ、舞台となるコメディ学園の幹部の衣装からして

クリックすると元のサイズで表示します
コメディ学園の幹部の皆様(中央が校長)

スベっています

今どき衣裳で笑わせるなんて
日本で実践しているのは
かの「今いくよくるよ」師匠ぐらいです。

序盤で見せられる笑いどころに至っては

悪ガキ2人組メックとモックが仕掛けた爆弾で
学園内の巨大迷路にまで吹っ飛ばされる校長。

クリックすると元のサイズで表示します
大火傷を負っています。子供の悪戯では済みません。

地面に叩きつけられ激痛で起き上がれず倒れていると
これ幸いとばかりにその辺にいたパンダに
頭からおしっこをかけられてしまいます。

クリックすると元のサイズで表示します
それも2回に分けて。こういうのを天丼と云うのでしょうか?

激高した勢いで立ち上がれるようになった校長。

パンダ(中身は万年留年生のヒン)を連れ立って
迷路内を彷徨っていると
向こうからヒグマがやって来て持っていたハチミツを
校長に手渡します。

それを素直に受け取って飲み干したところ
ハチミツを受け取るのは
「交尾してもいいというサイン」であることが判ります。

よって

クリックすると元のサイズで表示します
白昼堂々獣姦される校長。




…。





…あ。

ここ、笑うところですから。

笑って、笑って。



うん、でもまあ、笑えませんよね。

一通り事が済み
文字通り這う這うの体でヒグマから逃れ
学園内の医務室に担ぎ込まれた校長を待っていたのは




偽看護婦による直腸検査でした。

ここでは
校長の尻から引きずり出されるアイテムで
笑わせようとしているので
気が進まないにしてもタイのことを思って微笑みましょう。

クリックすると元のサイズで表示します
こ、これは痛い。

作り手の心境はおそらくこう↓です。

クリックすると元のサイズで表示します
笑えよ。(BY 横山たかしひろし)


ここまでで映画が始まって13分。

とてもじゃないけれどもこれ以上笑えないのはゴメンだ
という方はここで迷わずGO HOME!!

と、進言したいところですが
この後に来る各種タイ式お笑い授業風景は
笑えないにしてもタイ文化を学習するチャンスと思って
ここは我慢していったんチャンネルはそのままで。

クリックすると元のサイズで表示します
5人が着ているお揃いの衣装もなかなかポップでいい感じです。

授業風景を見る限りでは
タイにもボケたらツッこむという笑いの文化が
しっかり息づいているようで

ハリセン

クリックすると元のサイズで表示します
もっとも有名なお笑いアイテムですが、使っているところは見なくなりました。

薪雑把(ウレタン製)

クリックすると元のサイズで表示します
集団で殴るのに便利。新喜劇等でたまに使われていました。

アルミ製の皿

クリックすると元のサイズで表示します
日本で云うところの「ポコポコヘッド(島木譲二)」です。

と日本(主に吉本新喜劇)でもおなじみのアイテムが
ぞくぞく出てきます。

他にも
パントマイムやコスプレの授業風景も。
タイならではと云うところでは
男性陣のみ女装の授業があります。

クリックすると元のサイズで表示します
ちゃっかりお気に入りの男の子をお膝に乗せて化粧指導する女装担当教師。

女装と云っても笑いに特化しているので
結果はこの通り。

クリックすると元のサイズで表示します
やはりタイと云えばこれでしょう。

そして、禁断のお坊さんネタも…。

クリックすると元のサイズで表示します
お坊さんだけに渋く「世界のジョーク集」的なネタで攻めてきます。

この辺はテンポよく編集されており
出演者の人も役を離れて素で楽しんでおり
なかなか面白く見ることができます。


しかし、そんなまったりとした平穏な時間も
長く続くわけもなく
とうとう校長までが殺人犯の手によって串刺しに…。

クリックすると元のサイズで表示します
この映画はスプラッタでもホラーでもありません。

コメディの割には人殺し率高っ!

と思いきや、
警察の介入も事件の捜査もなく
一気にゲーム大会に突入するあたり
かなりグダグダな映画と云えましょう。

ただし、これだけグダグダにしておきながら
なあなあな雰囲気に流されることなく
殺人犯はちゃんと殺人犯として逮捕されたのは
良かったんじゃないですか?(投げやりでごめんなさい。)

とりあえず、異国文化に興味があるという方は是非どうぞ。

0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ