2013/10/17

So, you don't have to worry, worry,まもってあげたい  MOVIE

本日見たDVDは

「ザ・トーナメント」

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というDVDですが、
これから、この映画を語る前に少しだけ
DVD再生後、本編前に流される
「新作案内」に触れたいと思います。

映画を主にレンタルDVDでご覧になられる方の
大半が忌むべき存在と見做している「新作案内」。

短いもので5分程度、長いものなら
延々と30分ばかり流れることになる「新作案内」。
(特に「TSUTAYAだけ!」は長い)

「『新作案内』なんて飛ばしちゃえばいいじゃん。」
などと侮ってはいけません。
「新作案内」とは云わば、
配給会社による貴重な宣伝タイムなのです。

それゆえ、配給会社は
DVDの買い手、借り手に
1作でも多く見て「新作案内」をもらえるよう
さまざまな技術を駆使し
あの手この手で攻めてくるのです。



と、口に泡飛ばして力説したところで
この文章をご覧になっている方の中には
「え〜、そんなことないよ。
ちゃんと『スキップ』、『早送り』できるよ。」
と、仰る方も多数おられると思います。

申し訳ございません。

私の場合は諸事情によりDVDは
大方のパソコン(Windows)にプリインストールソフトされている
Windows Media Playerで視聴しております。

配給会社の技術はそんなタダ同然ソフトである
Windows Media Player視聴者に対し
容赦しないのです。

「新作案内」には位置スライダを移動するだけで
たやすく「早送り」できる「新作案内」もあれば
「停止」ボタンすら機能できないよう作られている
「新作案内」もあります。

当たり外れかは、実際DVDを再生してみるまでは判らず
同じMedia Playerでも
インストールされているパソコンの機種によって
若干「早送り」できたりできなかったりと
実に複雑なことになってるのです。

さて、話はもどって
このDVD「ザ・トーナメント」に収録された「新作案内」は
数あるタイプの中でも最も手に負えない
「停止ボタンさえ受け付けない」タイプであったため
一旦DVDを再生すると、
否応なく全部の「新作案内」を強制的に見せられることになります。

その時間10分。

本編が本編だけに収められている予告編も殆どが
犯罪ものか戦争ものだったのですが、
そのなかの一つの出だしがなかなか渋く


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アカデミー賞ゴールデングローブ賞ノミネート。日本ではクチコミで公開。

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第78回アカデミー賞の外国語映画賞受賞作品。

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第61回カンヌ国際映画祭のある視点部門上映作品

と云うテロップの後に

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おっ、これは名作の予感?

ただならぬ煽り文句にに高まる期待。

続いて映し出される
砂漠をふらふらと彷徨う痩せた男。
ジェット機の機内で横たわる男と泣き叫ぶ女。


一体どういう映画なのか?


で、これですよ、これ。









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ええっ?!(DVDは停止できないので画像はyoutubeから拝借しました)


予告編がこんなんばっかですからね、
自然この後に来る本編への期待値が下がってしまうのは
無理ないと思います。
 

 

公式サイトに載っているストーリーが実に明解に判りやすいので
そのまま丸写ししますと

7年に一度、世界中から最強の”殺し屋”が集結し殺し合う「トーナメント」と呼ばれる殺人競技会が存在している。それは、金を持て余した連中を集めて警察権力も手の届かない秘密組織が主催するアンダーグラウンドな賭博大会でもあった。そして、今回の開催地はイギリス。制限時間は24時間。出場者には発信機が埋め込まれ、町中に仕組まれたカメラの監視下で殺し合い、最後の一人には多額の賞金が与えられる。前回優勝者ジョシア・ハーロー(ヴィング・レイムス)は、大会後に妻が殺され、その犯人が今大会に参加しているのを知り、復讐心から参加を誓う。他、アジア・東洋一の殺し屋ライライ(ケリー・フー)をはじめ、アメリカ、ロシア、世界各国から総勢30名の殺し屋達が集結し、大会の火蓋は切って落とされた!しかし、アル中で気弱な神父マカボイ(ロバート・カーライル)が、街の酒場で、殺し屋を意味する発信機を誤飲し事態は思わぬ展開に動き出す。果たして、優勝する(生き残る)のは誰なのか!?


となっております

開催国として白羽の矢が立てられたのが
現在約420万台もの防犯カメラが設置され
世界的に最も防犯カメラの整備が進んでいるイギリス、
それもテロの脅威に年中さらされているロンドンです。

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なので何が起こっても「テロ事件」として処理されてしまいます。便利な世の中だ。

秘密組織が目を付けたのはその防犯カメラ。

これを使いまわすことによって
ロンドン中のどこでも殺し屋同士の殺戮が
ライブビュー撮影できるのです。

さらにどんな虐殺になろうとも
全部テロとして処理されるので好都合です。

ビバ、ロンドン!

ですから、金を持て余している割には、
諸経費を浮かせるため
チョイスしたとかそういったせこい理由ではありません。

エコです。
いくら悪の組織とは云え
使えるものは使わなければもったいない。
そう、これはもったいない精神の表れなのです。

ロンドン警視庁が設置しているCCTVカメラは
6万台ということですから
これだけあれば、どこで誰が何しようと隠し事はできません。

この映画は
本来「事件が起こった後の捜査に役立てるため」の防犯カメラが
悪事にも簡単に利用されることを描いた恐ろしい映画なのです。

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トーナメントの様子は既存の監視カメラをハッキングして生中継します。

さて、主人公は酔いどれ神父の
ファーザー・マカボイ(ロバート・カーライル)。

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酒に溺れたため教会に信徒が来なくなってしまいました。だからまた酒に溺れる。

典型的な巻き込まれ型の主人公です。

このロバート・カーライルという俳優は
おそらくは「だめんず」を演じることにかけては
英国一、いえ世界一と云っても過言ではない俳優です。

それもただの「だめんず」ではありません。

一昔に流行った
「だめんずうぉ〜か〜」ホイホイな人なのです。

そんな流行語に聞き覚えな〜いという
お若い方、ご年配の方々に説明をしておきますと
「だめんずうぉ〜か〜」とは
ダメな男(だめんず)ばかりを渡り歩いて行く(好きになってしまう)様な、男を見る目のない女≒男の趣味が悪い女」(wikipediaより)
のことです。

だめんずうぉ〜か〜はだめんずを見ると
「私が何とかしてあげなくては!」
という衝動に駆られてしまうものです。

なにしろ、ロバート・カーライルにかかれば

「生まれる前に捨てられた娘が
13年ぶりに顔を出した父親を
怨むことなくむしろ父親の窮状に
手を差し伸べてしまうくらい」
(映画「セカンド・カミング」より)

そのハンサムなのに若干貧相なお顔を見ただけで
女は心の奥底にある「おかん」スイッチ、
もしくは「姉御」スイッチがONしてしまうのです。

「だめんずうぉ〜か〜」ではない身持ちの良い女性でさえ
「だめんずうぉ〜か〜」に身を堕させてしまう
高性能だめんず、それがロバート・カーライル。

そんなわけでこのトーナメント唯一の女性参加者であり
優勝候補の一人ライライも

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オッズランキングですと4位ぐらい。

あっさりマカボイ神父の手に堕ちてしまいます。

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この「うるっ」という表情に騙されてしまうようです。あざとい!

神への祈りの最中でも酒瓶が手放せないマカボイ神父。
心が空っぽだから、それを埋めるため呑まざるを得ないのだとか。
ところが、何故、ここまで心が空っぽになってしまったのかは
劇中では一切説明されません。

そんな謎めいたところも女心に火をつけるのでしょうか?

「トーナメント」では
各殺し屋の腹部に体温センサーがついている発信機が
埋め込まれ、殺された時点で
センサーが止まる仕組みになっています。

この体温センサーをどう利用するかが
殺し屋たちの命運を分けることになります。

まずは発信機を体内から摘出し
他人に飲み込ませることで受信機を騙して
自分の身代わりに作ることを思いついた
殺し屋が一人。

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その小狡い殺し屋、セバスチャン・フォーカン。オッズ9倍。

マカボイ神父はカフェで他の客が飲み残した珈琲を
意地汚く盗み飲みしたため、
フォーカンの発信機を誤って飲み込むことになってしまいます。

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参加者は配布されたモバイルで発信機の位置を知ることができます。

この人、巻き込まれ方すら情けないのです。

結果、発信機を追ってきた殺し屋2人ライライと
ロシアの特殊部隊出身のユリ・ペトロフに

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オッズ12倍のユリ・ペトロフ。日本のアニメに同じような名前のキャラがいたような…。

1つしかない命を狙われることになるのですが、
弱そうな獲物はまず置いておいて、
まずはライバルを排除するために
殺し屋同士の殺し合いとなります。

その結果勝ち残ったのがライライだったため
マカボイ神父、唯一の手持ちの武器である
「だめんず」で攻撃。

このバトル結果は上記の通り。
ライライ陥落。

「だめんず」強ぇぇぇ。

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ただのだめんずだけではなく神父というものポイント高し。

心ならずも巻き込まれたマカボイ神父におおいに同情し
トーナメント主催者に緊急電話で理由を述べて
神父を参加者からはずしてもらうよう
手を尽くすライライでしたが、相手は聞く耳を持たず。

神父の運命はライライの手に委ねられます。

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当然ライライは「面倒を見る」方を択びます。

結局、ライライはマカボイ神父を守りながら
ゲームを続行することを選択。

しかし、「トーナメント」は制限時間内に
生き残りが1人でなければ、全員の受信機が爆破してしまうのです。
最後は1か0かありません。

ゆえにライライが最後まで生き延びるのは
どこかの時点でマカボイ神父を殺さなくてはなりません。

逃れる手はひとつだけ。
発信機の除去です。

あ、いえ、除去と云うか排出です。

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発信機を外に出そうを公衆便所でふんばるマカボイ神父。

しかし、途中追ってきた殺し屋連中に邪魔をされ
出すことができません。

そうこうしているうちに
オッズ2倍で前回の優勝者ジョシュア・ハーローが
2人の近くまで迫ってきました。

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どんな危機もものともせず乗り越えてきたつ強者ハーロー(右)

今回の「トーナメント」で最もオッズの低いハーロー。
本来、前回で引退を決意し、
妊娠した妻と穏やかな結婚生活に突入するはずだったのを
彼の才覚を惜しむ主催者が秘密裏にライライに妻殺しを依頼し
参加せざるを得ない立場に追い込みます。

復讐の鬼と化したハーローは
妻殺しの犯人を見つけ出し惨殺するため
再び参加する運びとなったのです。

ですから、
ハーローの目には他の殺し屋なんて映っていません。

殺す相手はただ一人。

最初は別の殺し屋を仇を思い込み
散々な目に遭わされましたが、そこは腐っても鯛。

罠に嵌っても力技でねじ伏せ
とうとう、生き残ったのはハーローと
仇であるライライとマカボイ神父のみとなってしまいました。



今度こそは絶体絶命の2人。

…。





いやあ、まさか、まさかね。
マカボイ神父のだめんずっぷりが
ハーローの心まで動かすとは思いませんでしたよ。

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逃亡中という緊迫した状態でも居眠りをこけるマカボイ神父。あざとい!

ライライを後一歩のところまで追い詰めながら
マカボイ神父に絆されてしまうなんて。

でも、仕方ありません、ロバート・カーライルのあの顔で
懇願されてしまっては。

ある意味怖いものなしです、ロバート・カーライル。

最強すぎて目が離せません。
 
  
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