2013/7/21

Everybody Has a Plan  MOVIE

私の住む某県では毎月第3日曜は
「とやま県民家庭の日」と定められているそうで
地元の大型パチンコ屋が隣接しているシネマコンプレックスでは
その日は誰でも1000円で映画を見ることができます。

そこで第3日曜の本日
県内独占上映中の「偽りの人生」

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を見てきました。

R指定はされていないもの
明らかにファミリー向けではなく
かといって
話題作でもないせいか
観客は私以外には若いカップルが1組だけ。

しかも、私より遅れて劇場に入ってきたカップルの方の
女の子が開口一番
「わぁぁぁぁぁ!誰もいない!!
私たちだけだよ!(←まだ私の存在に気がついていない)
これって貸し切…(今気づいた)……みたぃ……。」


…あ。

すまん!デートの邪魔して!!

なんだか釈然としませんが、一応謝っておきます。

 


主演は女子ならみんな大好き
…かどうかは判りませんが、
いくつになっても濃厚なフェロモンを垂れ流している
ヴィゴ・モーテンセン。

今回ヴィゴ・モーテンセンが演じるのは
ブエノスアイレスに住む小児科医のアグスティンと
一卵性双生児の兄ペドロの一人二役です。

双生児と云っても生活も性格も違いますので
ヴィゴ・モーテンセンの魅力を2倍楽しめるというわけです。

ちなみに、ここで楽しまなかったら
もう楽しむところがありません。


子供を欲しがる妻と養子縁組のことで揉めて
自室に引き篭もり中のアグスティン(ヴィゴ・モーテンセン )。

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見るからに神経が細そうな弟アグスティン(一人二役)。

いい年して
ケンカするとすぐに自分の殻に閉じこもる夫に
とうとう愛想を尽かし
妻のクラウディア(ソレダ・ビジャミル)は
家を出て行ってしまいます。

そのアグスティンを長らく逢っていなかった
兄ペドロ(ヴィゴ・モーテンセン )が突然訪ねてきて

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見るからにまともな職に就いてなさそうな兄ペドロ(一人二役)。

自分が末期癌に侵されていることを告げ
薬ももう利かないので苦しんで死ぬより
今殺して欲しいと弟に依頼します。

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突然の兄の来訪に驚く弟。しかしこの日のために引き篭もり髭を伸ばしていたのでした。

もちろんアグスティンは豆腐メンタルな人なので
引き受ける気が毛頭ありませんでした。
兄がいくら頭を下げて依頼しても断固として拒絶します。

しかし、どういうわけか
入浴中の兄を見てムラムラとなってしまい
結局、殺してしまいます。

これを千載一遇のチャンスと考えたアグスティンは
左薬指の指輪を外し兄の死体に嵌めると
以後の人生、兄に成り代わって生きることを決意するのでした。




…。




…いや、待て待て待て。

双生児とは云え
それはいくらなんでも無理があるのでしょうよ。

第一アグスティンがペドロとして向かうのは
誰も彼らのことを知らない土地ではないのです。

兄ペドロは生まれ故郷から離れたことがなく
必然的にアグスティンが帰る先は
自分が生まれ育っている上に
ペドロがつい昨日まで暮らしていた土地
と云うことになります。

しかも、そこにはアグスティンのことを知っている
昔なじみも居残ってペドロと未だにつるんでいるのです。

故郷を捨ててからペドロがどういう暮らしをしてきたか
アグスティンは殆ど知りません。

性格も180度違います。

これはどう考えても誤魔化せないでしょう。

それなのに
バレないと云う自信はいったいどこから湧いてきたのですか?

作り手の皆様にしてみれば
入れ替わるのを前提としたストーリーなので
そんな野暮なことは云いっこなしよ。
と云うことでしょうか?

はは〜ん、道理で
兄は兄でこれまで絶縁状態だったくせに
思いつきで弟を訪ねては
「殺してくれ」
などと癌に侵されているのが
胃ではなく脳としか思えない発言するわけです。

一方、弟は弟はこの機会を待っていたかのように
妻にさえ一切姿を見せることなく自室に引き篭もって
その間兄と同じ長さになるまで顎鬚を伸ばしていたわけです。



……。


で、納得するかぁぁぁ!!

「入れ替わり」予定があってこその後付展開じゃないですか?
そんなことしないですって普通!!

ちなみに奥さんには
ペドロとして再会してものの数分でバレました。

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指輪の痕でバレてしまうというのがまた…。

…ほらね。

いくら顔が同じでもこんな無茶な話、
あの韓国ドラマでもやりませんよ。
やるとしてもどこかに
韓ドラお約束の「記憶喪失」を入れてくるに違いありません。

とりあえず、生まれ知ったる故郷に戻って
兄が営んでいた養蜂業を引き継ぐアグスティン。

しばらくは手伝いに来てくれる
村の若い娘ロサ(ソフィア・ガラ・カスティリオーネ)と
穏やかな生活を送ることになるのですが

まあ、そんなに人生甘くはありませんよね。

そもそも邦題の「人生」がちょっとサバ読みすぎです。
せいぜい「偽りの数週間」です。

ここまでこのブログ記事をお読みいただいた方で
まだこの映画をご覧になっていない方は
こんな「本当にあった凄い話」のようなフィクション、
果たして鑑賞する価値があるか?
と思われることでしょう。



あります。
ストーリーはともかくあります。

本題はここからです。

産院から生まれたばかりの新生児を引き取って
養子に迎えようとしたり、
兄に成り代わってからは
20歳のロサとの恋愛を楽しんだりと
自分ではまだまだ若いつもりのアグスティン。

なにしろ人生やり直そうとするくらいですから
いくらしょぼくれていようと
取り戻したい青春はあるわけです。

しかし、そんなアグスティンにも
確実に老いが迫っているのです。

そう、ヴィゴ・モーテンセンが
相変わらずその麗しい裸体をカメラの前に晒そうとも
初老は初老なのです。

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最近では自然に脱ぐための理由づけとして入浴シーンが用いられます。

まあ、今回も
心の中では「ごちそう様、世界二大脱ぎ男優様!」
と謝礼しましたけれども
今回はそれ以上の「萌えアイテム」が出てきます。

それも、初老だからこそ放つことができる「萌え」が。

そのアイテムこそが「老眼鏡」。
双生児でありながら、無頼派のペドロはかけていません。
インテリのアグスティンにのみ使われる「萌えアイテム」です。

そう、これは肉体的老化を表現するとともに
「萌えアイテム」なのです。

それを裏付けるため、ここで
2013年7月20日放送のTBS
「ウィークエンドシャッフル」
の名物コーナーサタデーナイトLABO
<メガネ男子、その歴史と今>特集!by福田里香大百科
での会話を転記いたします。

福田里香「眼鏡の一番の魅力は、まあ、私にとってなんですけれども、え〜、弱みを補う器具であるということですね。」
宇多丸「弱みを補う。」
福田「はい。目が見えないというのを補う器具ですね。」
宇多丸「ま、その視力がね。弱いから当然実際に眼鏡かけてるわけですけれども。」
福田「それなのに眼鏡をかけることによって、その弱みが、あの、みんなに知れ渡るっていうこのアンビバレンツ。」
宇多丸「あ〜、そっか。普通、その弱いところをカバーするのは、えっと体型をカバーする下着なんていうのはは見えないようにするものだし。」
福田「そうなんです。」
宇多丸「なのに眼鏡だけはもう丸見え。」
福田「ここが弱いんです。攻撃してくださいって云ってるようなもんです。」
宇多丸「ボク、眼が弱い。つまり、もう眼鏡外したら『眼鏡、眼鏡。』になっちゃいます。」
福田「そうなんですよ。その魅力がやっぱり大きいというか…。」
宇多丸「ほほう。」
福田「はい。」
宇多丸「っていうのは、その、要は弱みが見えてるところにちょっと。」
福田「そう、きゅんと来るってことです。」
宇多丸「はぁ。」


以上「メガネ男子萌え」の魅力の根源について語られた
この回の会話。

弱みを補ってこそ萌える。


…だったら

だったら、「老眼鏡」に萌えてもいいじゃない!!
って話ですよね!!!


え?ダメですか。

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老眼鏡に萌えるのってダメですか?

「弱み」にさらに「老い」が加算されてその威力たるや
倍増ですよ。

これを萌えずして何の「メガネ男子」か!!


と云うようなことを思い切ってmixiで
ぶっちゃけてみたところ
数少ないマイミクの方々が誰一人賛同してくれませんでした。

というか、見て見ぬふりをされました、私。

「そっとしておいてやれよ 可哀想な子なんだよ。」
なんでしょうか?私。

…そうですか。
「萌え」はかなりマイノリティってことですか。

堀越二郎(「風立ちぬ」)や水口琢磨(「あまちゃん」)の登場で
今夏「メガネ男子」再ブーム到来!とか
声高々に云われていますが、
頭に「老」が付いたら
その時点で例外ということなのでしょうか?

私の頭がおかしいのでしょうか?!

弱みだけでなく、抗いがたい老いへの不安までを
メガネと云う小道具一つで表現しているんですよ!

文字を読むためだけにやむなく使わなくてはならない老眼鏡。 

読みにくい活字を追ってふとレンズを上げるしぐさ。

萌えないですか?
あ、萌えませんか。




…誰か…誰か仲間はいないのか…。

 
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