2013/7/23

笑いは国境を越えない  MOVIE

本日のDVDは
「暴走!ターボ・バスターズ」

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というオランダ映画です。

オランダの映画って他に何があったっけ?と思いつつ
GEO準新作(旧作・準新作50円)で借りてきました。

なお同じ棚の同じ段に続編である
「暴走!ニトロ・バスターズ」がありましたが
これは「まだまだ新作」のためまとめて借りるのは断念。

このDVDがどういう映画か
先だって説明させていただきます。

この作品は
TSUTAYA ON LINEの解説によりますと

オランダの人気テレビ番組「ニューキッズ」を元に映画化された、ハチャメチャな男たちが繰り広げるおバカアクションコメディ

だそうです。

テレビ番組からの映画化は日本でも珍しくはありませんが、
他国のテレビ番組を映画化したものを見ても
はたして日本人は楽しめるのでしょうか?

DVDを再生しますと
まず、続編である「暴走!ニトロ・バスターズ」の
予告編が流れます。

普通ならば
「これから前作を見ようというのに何たる無粋な!」
となりかねませんが、
この作品ではネタバレにはなりません。

まあ、
「これからあなたがご覧になるDVDはこんな作品ですから
覚悟はよろしいでしょうか?」程度です。

予告編によりますと

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ヨーロッパでは社会現象になったそうです。ほんまかいな?

だそうですが、真偽の程は判りません。

予告編からの情報で本作を的確に云い表わしている
文章がこの2つ。

1つは「ホモ」という言葉。
おそらくはアメリカ映画における
「FUCK!」と同義語と思われます。

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主に他人を罵る時に使われます。発音は日本語同様「HOMO」です。

もう一つはこちら。
「必ず誰かがひかれる」。

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ここでの「ひかれる」は漢字で書くと「轢かれる」です。

わたくし、常日頃から思っていることがございました。
それは、
どんなにシリアスな映画であろうと
どんなにぞっとする映画であろうと
一瞬にして人が車に轢かれるシーンは
あまりに非現実的な描写故
時に笑いを呼び起こしてしまうのではないか
ということです。

不謹慎極まりなく誠に申し訳ないのですが、
実際にわたくし「ジョー・ブラックによろしく」の予告編で
このシーンを見たとき

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ブラピがはねられるシーン。笑ってる場合ではありません。でも、笑ってしまう。

見てはいけないものを見させられたせいか
頭が麻痺して思わず吹き出してしまいました。

同じことが
黒沢清監督「ドッペルゲンガー」で
柄本明がトラックに轢かれると云うシーンにも起こりました。

さっきまでそこに存在していた人物が
車に轢かれて一瞬にしてスクリーンから消えてしまう。

ここに何か琴線に触れるものがあるのでしょうか?

笑いまでは行かずとも何か感じうるところがあるのか
そういった映像だけを集めたマッシュアップもネット上に存在します。


こういう映像を見ると普段乗っている車がいかに人殺しの道具か判ります。

これらを踏まえたうえで
本当にネタとして扱っているのが
この映画「暴走!ターボ・バスターズ」なのです。

ここまで書けばこの映画がどういう映画か
お分かりになったと思います。
 

映画が始まって3分。
「ホモ」と「車に轢かれる」が同時に登場です。

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この直後に轢かれます。この構図、すでにスタンバってますよね。


オランダ南部の北ブラバンド州のマースカンチェに住む
リチャード27歳(フーブ・スミット)
ゲリー23歳(ティム・ハールス)
リッカート26歳(ヴェスレイ・ファン)
ロビー26歳(ステフェン・ハールス)
バリー27歳(フリップ・ファン・デル・クイル)
の社会不適合者5人組は

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左からリッカート、ロビー、リチャード、バリー、ゲリー。
…ゲリーとロビー、見た目被ってます。…あっ、そっか!中の人が兄弟なのね!


昨今の財政危機の煽りをモロに受けて
目下のところ失業中。

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と、ほざいて公園清掃の仕事を辞めるリチャードとロビー。オランダでは失業保険給付条件に週1回の無償労働が義務付けられてます。

ところが、そこはオランダ。
オランダでは失業しても給与の70%を
なんと最大3年間受け取ることができるのです。

というわけで5人組も
「とりあえず、失業手当があるからいいじゃん!」
とかなんとか云って
リチャードのクレジットカードで
欲望の赴くまま買い物し続けていたら
たちまち利用限度額を超えて使用停止になってしまいました。

慌てて役所に保険料倍額支給を申し入れるも
当然の事ながらその場で給付を打ち切られ
逆切れした5人は食費、光熱費、税金の支払いを拒否。

その様子をテレビ局が面白おかしく取り上げたため
これを見たオランダ国民は彼らの主張を全面支持し、
結果オランダ各地で暴動が発生します。

事態を収拾できないオランダ政府は、
元凶である5人組をマースカンチェの町ごと
スカッドミサイルで抹殺しようと計画するのですが…。

というのが、映画のストーリー。

どうもリチャードが5人組のリーダー格のようで
母親の財布からお金をちょろまかそうとして
実家を追い出されたゲリーを皮切りに

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母親に云わせると悪いところは全部父親似ということになります。

同棲中の彼女(2人の子持ち。さらに妊婦!)との痴話喧嘩に破れ
家を飛び出してきたリッカートも

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これが妊婦に週6日働かせている男の云う言葉です。

室内栽培していた大麻の火事で自宅が全焼し
焼け出されたバリーも

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バリーは殆ど喋りません。ロビーも「腹減った」以外喋りません。5人中2人が無口です。

次々とリチャードの家を訪れ居座ってしまいます。

しかもその間の生活費は
全てリチャード(のクレジットカード)が賄うことに…。

気に入らなければすぐに殴る蹴るといった
粗暴なリチャード(テコンドーの黒帯取得者)ですが、
仲間に対しては心が広いようです。

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愛犬グラッジェをこよなく愛するリチャード。

なにしろ、3人が居候する前は
こんなに快適居住空間だったリチャードの家が

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ロビーはリチャードとは仕事仲間なので普段から入り浸っているようです。

数日後にはこのような有様にされてしまいます。

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友人を数日泊めただけなのに窓ガラスは割られ、壁掛けテレビも破壊。

男子の居候、怖ぇぇぇぇぇ!!

とは云ってもその原因は殆どゲリー一人が握っているわけでして

リチャードの家が半壊したのも
車が横転する事故に見舞われたのも
バリーが銃で再三撃たれたのも
その他いろいろ人が死んだのも

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距離的におかしなことになっていますが、バリーの腹を撃ったのはゲリーです。

全部、元を正せばゲリー一人のせい。

とんだトラブルメーカーです。

リチャードとその仲間はさっさとゲリーを切り捨てるべきだと
友情に浅い女の私はそう思ってしまうのですが、
男の友情はそんなものでは壊せないほど硬いようです。

一発殴れば、それでOK。
後に引きずることがないのです。

そんな感じで話が進んでいくのかと思われた矢先
信じられないことが…。

上映時間も半ばを過ぎると
本映画の製作会社アイワークス・プロダクションの社長から
「(映画の)制作資金が尽きた」と云うお知らせが入ってきます。

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え?

製作費が途切れた以上、映画の撮影は中止です。
ですのでその後の展開は出演者が口で説明します。

昨今、日本の映画ファンはやたら
「科白で説明するな!」と煩いのに
この映画ではいったん撮影を中断(?)して
製作会社アイワークス・プロダクションの一室で
登場人物が手振り身振りでストーリーを説明するのです。

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マジで事の顛末を口で説明しています。説明台詞をギャグに昇華するとは!

…オ、オランダ?

日本にとっては、400年もの付き合いがあるオランダですが、
こんな国とは知りませんでした。

チューリップと風車の国だと思っていました。
あと、うさこちゃん(現・ミッフィちゃん)?

暴力が笑いに昇華するようなお国柄だったとは…。

しかもそればかりではありません。

女性の無修正ヌード写真に
成人男性の放尿シーン、
後背位での屋外セックスシーンまで
ぼかしなしモザイクなしで見せてます。

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いや、これはホースなんだ。精巧にできた肌色のホースに違いないんだ。

ほんと、大丈夫なんでしょうか、この映画?

アメリカのコメディは笑えないと良く聞きますが
それ以上です。

でも、まあ好きなシーンはいくつかあるので
ピックアップしてみますと

仲良くスクーター3人乗り

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この手の2輪アクションに無駄に力を入れています、この映画。

からのUnflinching Walk。
男のロマンUnflinching Walk。

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これですよ!これ!男は背中に爆煙を背負うのが夢なのです。

ここ、私は結構好きです。

しかも、この映画、エンドクレジットに
メイキング映像が使われており
これがまたえらい楽しそうだったりして

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このスクーターネタはテレビ版にもあります。

こんな内容の映画で
主人公5人の行動には全く好意が持てないのに
うっかり気持ちがほのぼのとなってしまいました。

で、幾分興味を持ちまして
テレビ版も見るべく
youtubeで「New Kids」を検索してみました。

やはり人気コント番組だけあっていくつか映像が…。

ドイツ版(?)wikipediaによると
1話3分、3シーズンで35エピソードあるそうです。

脚本はロビーとバリー役でも出演している
ステフェン・ハールス、フリップ・ファン・デル・クイルの2人。

だから2人も無口なんでしょうか?

シーズン1、シーズン2は
音声がオランダ語、画像は低品質と来ていますので
はっきりしたことは判りませんが、
どうやらメンバー5人のうち2人なし3人が
狭い部屋でソファー(ラブチェア?)に座り
テレビを見ており、そのテレビに映っているのが
コント番組と云うスタイルを取っています。

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衣装は白ランニング、白ブリーフと云う私にとってはツボど真ん中。

どれも笑えませんが。

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頭上に荷物が落ちてきてペッチャンコというカートゥーンもどきのネタまで。

何と云っても笑ってはいけないものを
笑いのネタにしているのですから笑えません。

大半が暴力ネタか下ネタ、時々病人ネタ。
血糊の量と
道に唾を吐く回数と
車に轢かれる描写が異常に多いのです。

日本の下ネタ劇団としての呼び声も高い
ワハハ本舗の「なんでも速報ブログ」の中でさえ
「マリファナとか解禁されると
このオランダ人の爆笑コントのように
何が面白いのか判らなくなりそうで
だからオレ葉っぱやんないと決めてるんだけれど
どう?」
と、紹介されていたくらいですから
どれだけに日本人に合わないか知れたものです。

それでも、十数本見ているうちに中毒性が…。

正確に云うと「暴走!ターボ・バスターズ」は
シーズン3の映画化となるようです。

シーズン3では
放映範囲(国?)は広まったため
多少セリフが判らなくても判るようになっています。

さらにシーズン1、2では5人が
ほんのわずかしか出てこないような
エピソードが目立っていたのに比べ
出番が確実に増えています。
映画に登場している脇役もシーズン3のキャラクターを
そのまま流用。

シーズン3はこちらの公式サイトから
19エピソード全て視聴することができます。

http://www.comedycentral.tv/shows/410-new-kids

本当に笑えませんし
モザイクがかかるべきところにかかっていませんので
ご覧になられる方はご注意ください。主に背後と履歴を。


ああ、これは確実に
「暴走!ニトロ・バスターズ」も借りることになりそうです。

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