2013/7/21

愛を学ぶために 孤独があるなら  MOVIE

本日のDVDは
これまで幾度となくレンタルショップの
「アジア映画」の棚を探しても見つからず
遂にはamazonで購入しようかと
「ショッピングカート」に入れたまま
清算せず1年ほど放置していたら
なんと、劇場映画ではなくテレビドラマだったことが判明し
改めて韓国ドラマの棚を覗いてみたら
無事に借りることができた

「チュ・ジンモ 悲しい誘惑」

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です。

既に邦題で明白となっていますが。
主演は
ある意味「みんなのアニキ」、チュ・ジンモです。

チュ・ジンモというとどういうわけか
見た目正統派二枚目にも係らず
女性より男性との絡みが多く
誠実であろうとすればするほど深みに嵌って
散々翻弄された挙句バッドエンドに突き進んでいくような役が多く
たまに女性と絡んだら絡んだで
やっぱり散々翻弄された挙句バッドエンドに終わってしまう
そういう印象が強い俳優です。

もしかするとテレビドラマでは
「女性にモテてモテてそれでいて意中の女性と
最終回には周り中に祝福されてゴールイン!!」
みたいなのもあるかもしれませんが、
残念なことに韓国ドラマは
10年ほど前NHK総合・韓国ドラマシリーズ枠で放送された
「冬のソナタ」と「美しき日々」、この2本しか
私、これまでの人生において拝見していないもので
あったとしても知りません。
あってもカウントいたしません。

ともあれ、そんな私の頭の中では
「チュ・ジンモ主演=バッドエンドまっしぐら」
と云う法則ができてしまっているのです。
(ここまで読んでお分かりと思いますが、
「カンナさん大成功です!」は未見です。)

いくら
精励恪勤であったり
質実剛健であったり
勇猛果敢であったり
はたまた泰然自若な役を演じようとも
どこか庇護欲をかきたたせる
俳優チュ・ジンモが得意とするところなのです。

それを実証するかのように
1話50分、全2話のテレビドラマをパッケージ販売した
このDVDでさえチュ・ジンモは常に俯き加減です。
 
そのパッケージの写真にも訴求力が感じられず、
いかにもテレビドラマという作りです。

実際、ドラマを見てみますと
当時急成長中であった韓国ソウルは
外観上はほぼ日本の地方都市と変わらないため
音声が韓国語でなければ、
日本のドラマと思い違いしても不思議ではありません。

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映画ではなくテレビドラマのせいか背景がえらく手抜きで安っぽい感じがします。 

そういうドラマのレビューを
これから書いていこうと思います。


ドラマは
勤続ん十年、
家庭を省みず会社一筋に働いてきた中年社員のリストラを
テーマとしております。

約2時間ありますが、
日本の2時間ドラマではないので
殺人事件も崖も京都も鉄道も
片平なぎさも船越英一郎も出てきません。

単なるリストラものです。

会社創設時から家族を犠牲にしてまで仕事に明け暮れていたチョン室長(キム・ガプス)。

そうそう、「室長」と云う肩書きだけで
ぐっと韓国らしさが強まるような気がするのは
私だけでしょうか?

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吹替えで見たら日本のドラマだと思ってしまうかも…。

まあ、それはさておき

気がつけば、親の反対を押し切り恋愛結婚した妻とは倦怠期。

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奥さんが良家の出であることがさらにチョン室長の心を頑なにしています。

可愛かった一人娘もまた父親に相談もなく勝手に結婚を決めてしまうほど、チョン室長と距離をおいています。

さらに20年も掛けて築き上げてきた会社内での地位もニューヨーク支社から赴任した若きエリート、シン・ジュニョン(チュ・ジンモ)の登場におびやかされ失脚寸前。
何とか巻き返しを図ろうと同期の仲間を集め話し合うものの、先の短い仲間たちは巻き添えになるのを怖れて誰一人協力してはくれません。
すっかり自信を失い深い孤独感に苛まれるチョン。

不惑を迎えた中年男性に起こりがちな
「あれ?俺の今までの人生なんだったんだろ?」
という時期(別名更年期)がチョン室長にも訪れたのです。

そんな彼を何かと心配し手を差し伸べようとするジュニョン。

てっきり鼻持ちならない若造かと思っていたらそうではなかったようです。

しかし、この若きエリートにかつての猪突猛進だった頃の自分の姿を見てしまうチョン室長はどうしても素直にジュニョンを好意を受取ることができずますます泥沼に…。

実はジュニョンは唯一の肉親である兄がおり、その兄は長年勤めた会社をリストラされ、その後企業を興したものの借金を抱え現在消息不明中だったです。
今正に同じような立場に置かれているチョン室長に兄の姿を重ねるジュニョン。
そのため、一人苦しむチョン室長に何かと目を配りフォローを惜しみません。

そのお節介とも思えないシンの献身に、とうとうチョン室長も根負けしジュニョンに譲ってもらった「社長好みの企画書」を提出します。

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チョン室長の起死回生のため頑張るジュニョン。

社長からの確かな手応えを感じたチョン室長はその夜ジュニョンと2人で祝いの酒を酌み交わします。

しかし、後日、チョン室長は、僻地である昌原工場への左遷を命じられてしまいます。
企業なんてものは薄情なものです。
転勤を断ればクビという窮状に立たされて尚、妻には虚勢を張って弱い自分を見せることができないチョン室長。

さらにようやく打ち解けてきたジュニョンに関する良からぬ噂を聞き彼を避けるようになってしまいます。

妻に対しては勿論のこと、ジュニョンに対してどういう態度をとって良いのか判らず悩んではイライラモヤモヤ。

若い頃からなまじっか虚勢を張って生きてきただけに自分の「弱さ」を自認してもそれを他人に曝け出せないのです。

しかし、そんなこと奥さんの方は結婚する前から知っています。
チョン室長の弱さをも受け入れて彼の元に嫁いでいるのですが、この場合男というものは鈍感なので気が付いていません。

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えらく出来た奥様です。こんな奥様だからこそ室長も依怙地になるのかも。

そんな時ジュニョンの元に兄が自殺したと云う連絡が入り、ショックのあまりジュニョンは会社を無断欠勤してしまうのでした。



というサラリーマン哀歌を
日本でも人気のあるBLテイストドラマとして撮りました
というのがこの作品です。

さらっとあらすじを書いてきましたが、
このドラマ、日本で云うところのBLドラマです。

とは云うものこの作品は韓国では1999年に発表されており
その頃日本でもまだ「BL」と云う言葉自体
まだ世間的には確立されておらず
せいぜい女優全員男装をさせた「1999年の夏休み」なんかで
お茶を濁しておりました。
(あ、でも、日テレの「ロマンス」は1999年のドラマですね。)

BL最先端国日本ですらそうだったくらいですから
韓国にしても今ほど寛容ではなかったはず…。

随分と思い切ったことをやったものです。

さて、ジュニョンが同性愛者であることは
ドラマのだいぶ早い段階で判ります。
と云っても本人としては
愛したのが同性だっただけのこと。

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彼氏が非イケメンというところが日本のBLドラマとは違います。

それでも、その性癖のため
ジュニョンは常に孤独を感じずに入られません。

誠心誠意勤めてきた会社からは
時代遅れと切り捨てられたチョン室長。
同性愛者と云うことで世間からは白い目で見られ
理解者である兄以外には心を閉ざすジュニョン。

これが、その辺に捨てるほどあるBL小説なら
「心に孤独を抱えた2人が結ばれるのは
そう時間がかかりませんでした。」
と、云うことになるのですが、
最後の最後までチョン室長は
ジュニョンに対する自分の気持ちが明確に判りません。

片やジュニョンの方も
チョン室長に兄の姿を重ねているだけで
タイトルのように「誘惑」しているわけでもありません。

まあ、呑みすぎてチョン室長にマンションまで送って貰い

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酔って吐きそうなジュニョンのため自分の書類カバンを犠牲にするチョン室長。

部屋に上げた後、自分はシャワーを浴び

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日本のBL映画ではお約束のシャワーシーン。韓国でもあるんですね。

そのまま裸でベッドにバタンキュー。

確かにここだけ見たらジュニョンはチョン室長を
誘い受け(この使い方で合ってます?)していますけれども、

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部屋に向かうエレベータの中で眠ってしまうジュニョン。これが誘い受けか!!

どちらかと云うと失踪中の兄の代わりに
自分のことを理解し受け入れてくれる人を
求めているだけのようにも見えます。

それを世間では「愛」と云うのでしょうが…。

むしろ、ドラマでは
一線を越えるべきか悩んでいるのはチョン室長の方
と、云った描かれ方をしています。

例えば、ベッドに倒れこんでしまったジュニョンの足から
スリッパを脱がすチョン室長と云う演出。

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うっかり電車で乗り過ごし、民宿で一夜をともに過ごすことになるのですが
その時も最初に手を握るのはチョン室長と云う演出。

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かいがいしい室長。

そして、兄の死を知り落ち込んでいるジュニョンを慰める時に
何気なく頬に触れ顔を上げさすチョン室長と云う演出。

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相手の肌に触れるのは全て室長から。それもあくまで触れ方は軽くという上手さ。

それもこれも全てはチョ・ジンモから
掻き立てられる庇護欲のせいに相違ない
と私はそう踏んでいます。

この作品は、1997年映画デビューしたチョ・ジンモにとって
初のテレビドラマ出演作のようですが、
判っていますよね、テレビスタッフ。

因みにチョ・ジンモは一男三女の末子だそうです。
要するに上3人が全て姉という環境で育っているわけです。

はい、出ました、末っ子属性。

そりゃ、こうなっても仕方ありませんね。

ドラマの方は、世間的にも視聴率的にも
BL的ハッピーエンドに落ち着くわけにはいかず
お互いに心を開くことのなかった1組の夫婦が
最大の危機を乗り越え
新たに夫婦としての第1歩を踏み出して
終わります。

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夫と部下の関係は奥様もなんとなく察してはいます。

ドラマとしては、特筆するほどのこともありませんし
BLとしては腐女子なお嬢様方には物足りないと思いますが、
チョ・ジンモの原点を垣間見ることができるので
これからご覧になる方にはそこを押していきたいと思います。




つまりはオススメできるのは
チョ・ジンモファン限定ってことですね。

  


う〜ん。

 
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