2013/6/22

ユウジくん、これ、タイマーじゃないんじゃないの?  MOVIE

あぶない刑事
またまたあぶない刑事
に引き続き
第3夜目の本日の映画は


「まだまだあぶない刑事」

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です。


「もっともあぶない刑事」
「あぶない刑事リターンズ」
「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」
と、中3作をさくっとすっ飛ばして
最終作「まだまだあぶない刑事」です。

2005年公開。
第1作の「あぶない刑事」が1987年公開ですから
なんと干支一周りしております。
なにしろ、前作に当たる
第5作目「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」
からも6年も経っているのです。

「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の
続編「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海」が
3年後の今年公開と聞いただけでも
「え?なんで今更?」感が強いというのに
これなんてシリーズ全体が昭和・平成を跨いでいるためか
公開時には
「え?大丈夫?これ、見に行く人なんている?」
と云う印象が強かった記憶があります。

ですから、いろいろなことがありました。

人事異動に次ぐ人事移動で
昇進したメンバー
新メンバーが
入り乱れ

…。


いや、殆ど変わっていないです。
ムダに年取っただけの人が数いるだけです。

公務員でも警察って意外と人事異動がないんですね。

18年間に湾岸署が
「THE MOVIE」(1998)から
「THE FINAL 新たなる希望」(2012)にかけて
人事異動したくらいの変化しかありませんでした。

あれと比べると新人が2人加わったくらいなので
どれだけ異動の機会に乏しいのでしょう、港署。

ってよく見りゃ
湾岸署の方が14年で劇場映画4本。

織田裕二の14年はそれほど年食った感じはしないのに
「あぶ刑事」の方はそれなりに年食っちゃってまあ。

しかし、私がここで訴えたいのは
そういう話ではありません。

私が訴えたいこと

それは

真山薫と彼女を演じる浅野温子さんのことです。

DVDパッケージを見る限りは
大したことはありませんが、
映画の中ではそれはそれはひどいことになっています。

 
 




 

浅野温子さんと云えば

かつて、昭和ドラマの王道ジャンル
フジテレビ発トレンディードラマ「抱きしめたい!」で
共演した浅野ゆう子とともに「W浅野」と呼ばれたお方です。

W浅野演じるヒロインの生活スタイルは
当時の若い女性の憧れともなり
どれだけの女子が彼女に触発されて
黒髪ワンレン、ボディコンにその身を包んだことか。
(まあ、よくは知りませんが…)

そんなお方が何ゆえ
「あぶデカ」劇場版では決まって
扱いが雑になってしまうのでしょうか?

浅野温子演じる真山薫ことカオルは
いわばこの「あぶデカ」シリーズにおけるメインヒロインのはず。

しかし、劇場版になると
ゲストヒロインにすっかりお株を取られてしまい
まるで「ルパン三世」TVSPにおける峰不二子。

いいえ、それよりも遥かに下の立場に堕とされてしまうのです。

「僕は死にません。僕は死にません!
あなたが好きだから、僕は死にません。
が、幸せにしますからぁ!」と
武田鉄矢に云わしめ
全財産をギャンブルに注ぎこませた
あの浅野温子が
金に汚く
年中男日照り
合コン全戦全敗女
に成り下がってしまうのです。

美味しいところは松村少年課課長役の木の実ナナに
ごっそり持っていかれ
浅野温子はそのおこぼれすら有りつくことができません。

そして、
その最終形態を余すところなく披露するのが
本作「まだまだあぶない刑事」なのです。

ここで浅野温子演じる真山薫とは
どういう人物か軽く紹介しておきますと

神奈川県警察 横浜港警察署少年課の刑事であり
「あぶない刑事」こと鷹山敏樹(タカ)と
大下勇次(ユージ)の気の置けない友人。
ただし、男と女の関係ではありません。
(なぜならオフィスラブは減俸処分になるから)

少年課ながらいつかは刑事課に昇進したいという野心を持ち
何かと捜査に口を出してきますが、
そのたびに暴走しがちなタカとユージのフォローに回るのが
主なお仕事の人です。

要するにお目付け役です。

それがどういうわけか
映画では回を重ねるごとに彼女のキャラが崩壊していくのです。

今回の映画はいきなり海外ロケから始まります。

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と云っても一番近い海外韓国ですが…。

韓国マフィアと国際的ブラックマーケット組織が
最新式の小型核爆弾を闇取引をしている現場に、
7年前から生死不明となっていた
タカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)が
それぞれの組織に潜伏中のアンダーカバーコップとして
現れます。

意外なところでの再会に驚く2人。

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タカとユージも久しぶりに再会した模様。でも息がぴったり。

そこへ現地警察も駆けつけ
潜入捜査官の2人は一緒に
取引用の小型トラックを奪いその場から逃走します。
しかし、車の幌に火が付きたちまち炎上、そして爆破。

場所は変わって横浜山下公園。
7年ぶりに帰ってきた横浜の変貌ぶりに
がっくり肩を落とすタカとユージ。

帰国してみれば、懐かしの港署は移転しており
行き場を失った2人はオープンカフェで暇を持て余しています。

…って、あれ?韓国の話はどうなったの?

そこをいきなり
何者かが50口径の大型ライフルで2人を狙撃。

騒然となるオープンカフェ。

ちょうどその場に居合わせた港署の若手刑事、
水嶋修一(佐藤隆太)と鹿沼渉(窪塚俊介)に
2人は不審者として連行されてしまいます。

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給料以上の金をつぎ込むガンマニアの鹿沼とパソコンおたくの水嶋。え?給料以上?

この強引な展開に
「偶然にしてはいくらなんでも話ができすぎだろ?」
と、思われるかもしれません。

ここまでどこをどうとっても誰がどう見ても
話ができすぎです。
ご都合主義の範疇を軽く超えています。

だいたいいつの間に帰国したの?って話です。
小型トラックの爆破もなんだったのか……。

しかし、おかげでタカとユージは古巣の港署に戻り
懐かしい面々と再会することができました。

そして、即日港署に刑事として復帰することに。

……え?

ええっっっ?

警察って、公務員って
そんなに簡単に現場復帰できるものなんですか?

この2人はこの7年
「不在者、生死不明」扱いされていたんですよね?
7年失踪していたらあれではないの?
二階級特進じゃないんですか?

これは失踪宣告の手続きを怠っていたということでしょうか?

だいたい港署の連中もあっさり受け入れすぎでは?
7年ぶりにひょこっと二人一緒に現れたら
普通はもっと驚きますよね?

7年ですよ、7年。

その間にタカとユージのパシ…後輩町田透(仲村トオル)は
捜査課課長となり
少年課課長だった松村優子(木の実ナナ)は
港署署長に昇進していましたが、
後の平刑事はほぼ平行線。

あのトオルが捜査課課長に上りつめる期間が7年。
短いような長いような…。

7年で上り詰めますかね?
あの手柄もろくに立てたことのないトオルが?

さて、その頃図ったかのように
タカとユージが7年前に逮捕した銀行襲撃事件の犯人
尾藤竜次(田中哲司)が
コンピューター制御された最新式の刑務所から脱獄し
当時の仲間を次々に射殺する事件が発生しておりました。

そこで、復帰したばかりのタカとユージは
生意気盛りの水嶋と鹿沼を引き連れ捜査を開始します。

港署の先輩刑事に大きな口を叩き
あからさまに小バカにしていた水嶋と鹿沼も
どういうわけかタカとユージには協力的です。

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町田課長にさえ横柄な態度を取る2人ですが、タカとユージには媚びまで売ります。

これはどういうわけでしょう?
なんか怪しくねぇ?

などとは夢にも思わないタカとユージ。

やがて「あぶ刑事」シリーズではラストには
もれなく殺されるというジンクスのあるゲストヒロイン、
美咲涼子(原沙知絵)が絡んできて
なんやかんやしているうちにタカとユージは
またもや警視組織そのものを敵に回してしまいます。

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ゲストヒロインは劇中で美しく散るのがお約束です。

そのため警視庁のお偉方に拉致される2人でしたが、
上手いこと脱出し、
さらには脱出の際、隠れるために入った部屋が
これまた上手いことに武器庫であったため
そこから勝手に銃器類を拝借します。

もうお約束お約束。

お約束が様式美な本シリーズですから
今回の実行犯である尾藤も
志半ばでお亡くなりになってしまいます。
(このシリーズでは事件の実行犯は必ず逮捕されることなく
死亡します。)

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これまでと違うのは実行犯が黒幕やゲストヒロインに先駆けて死亡するところぐらい。

そこからはなし崩しにタカとユージは
美咲涼子が全ての黒幕であり
水嶋と鹿沼が彼女に協力し
不法に韓国から密輸入した
最新式の小型核爆弾(あ、冒頭で出てきた奴ですね)を使い
横浜ワールドスタジアムでサッカー観戦中の
アメリカ国防長官を暗殺しようとしていること突き止めます。

試合終了とともに爆破するよう
小型核爆弾をセットするパソコンおたくの水嶋。

これが何と優れものでただのタイマー式ではなく
例えロスタイムがあろうとも
掲示板に「試合終了」の表示が出て始めて
爆破するというのです。

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こんな設定ならリモコン操作した方が良くない?

…え?
そんなこと可能なんですか?

いや、私コンピューターに疎いのでよくは知りませんが、
そんな設定を全長30cm足らずの核爆弾に
セッティングすることが可能なんでしょうか?

しかし、その便利設定のおかげで
無事、スタジアム内での核爆破を回避できたタカとユージ。

ドライバー1本で基盤を外し核融合を防ぐという大胆な展開にも
驚かされます。

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試合終了とともにスタジアムの上空で爆破する核爆………花火ですよね、これ?

そして、今回もまた
黒幕は逮捕することなくお亡くなりに。
水嶋と鹿沼も場数を踏んでいるタカとユージとの銃撃戦に敗れ
あっさり負けを認めると自ら死を選んでしまいます。

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この映画唯一のお涙ちょうだいシーン。でも、ベタすぎて引く。

ちょっと人生を諦観しすぎでは?

結局、自分たちの後継者づくりに失敗してしまうタカとユージ。

シリーズファイナルだからと云って
先達が後進を育てるという話ではなかったのです。

そして、事件解決後、
事件の裏付け捜査を町田課長に報告する平刑事の面々。

そこに松村署長がやってきて、皆に
韓国警察からブラックマーケットの逮捕劇で
死亡したとみられる日本人刑事の遺体が発見されたという
報告があったと告げます。

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捜査報告の場にタカとユージがいなくても全然気にしていなかった面々。

そして、発見された遺体の所持品が
タカとユージのものという可能性が…。


映画はここで終わりです。

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ビットに足を乗せてポーズを取ってしまうタカ。まこと昭和は遠くになりにけり。

港署に戻ってきたタカとユージが幽霊だったのか?

ていうかそもそも
この話最初からなにもかもが夢芝居ですよね。

荒唐無稽がこのシリーズの売りでしたが
今回、これまで以上にぶっ飛んでいて
荒唐無稽でないところを探す方が難しいです。

なんだ、小型核爆弾って。
なんだ、7年ぶりの港署復帰って。
なんだ、若手刑事が揃って犯人って。
なんだ、試合終了後核爆破って。

これは悪い夢でも見ているのか?
と、思いながらこの映画を見ていましたが、
本当に悪夢だったようです。

幽霊から遡ってストーリーを思い返してみれば
もはや最初から最後までが
夢の中の出来事としか解釈できません。

元始フィクションがいかに虚構をリアルに見せるか
苦労を重ねてきた中
ここまでフィクションはどこまで行ってもフィクションだと
開き直った映画は他に見たことがありません。

ですから、この正気を疑う浅野温子の7変化もありなのでしょう。

なんたって夢のお話ですから。

今回、松村元少年課課長の署長就任に伴い
少年課課長に昇進した真山薫ですが、
その姿は



昭和のおばばです。
今のお若い方はご存じないでしょうが、
その姿たるや
「カックラキン大放送」の
ナオコ婆ちゃんの縁側日記です。

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今のお若い方はご存じないでしょうが、昭和のおばばは顳顬に膏薬を貼っているのです。

デスク廻りもこんな感じで遊び放題。

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こんな上司はごめんだ。

しかしこれは仮の姿。

逃走中のタカとユージに
「目立たぬ恰好で来い」と、云われて現れた時には
こんなにカラフル変身。スマイルチャージ。

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ないわ〜。これはないわ〜。

スタイリストはいったい浅野温子に何をさせたいのか?
浅野温子はどこを目指しているのか?
何処へ行こうとしているのか?

そして、極めつけがこれです。
部下の結城梨沙(水川あさみ)を連れて
横浜ワールドスタジアムに乗り込む際の衣装がこれ。

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水川も止めろよ、全力で。

これには流石にスタイリストも反省したのか、
ラストにはエレガントを目指したようです。

…エレガント?


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7変化と書いたけど7つもなかったわ。


「あぶ刑事」の歴史は
タカとユージだけでなくカオルの歴史でもあるのです。

いや、むしろカオルキャラ崩壊の歴史と云っても
もはや過言ではありません。

テレビシリーズを含め19年の歴史を
最後の最後に
こんな感じで汚してしまっていいのか?
と、往年のファンは涙を呑むしかなかったのでした。

我泣き濡れて蟹と戯るですよ。

まあ、私は、近藤卓造捜査課課長役の中条静夫さんが
お亡くなりになってから
ファンから外れてしまいましたけどね…。


中条さんもきっと草葉のか……(以下自粛)


 
 




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