2013/6/17

どうにかならないのかね、大門くん  MOVIE

本日のDVDは
当初は3部作の予定が
リーマンショックのため
北米カトリック連盟を敵に回したため
興行成績不振のため
続編以降の製作が完全にぽしゃってしまい
今となっては完全に宙に浮いてしまった

「ライラの冒険 黄金の羅針盤」

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です。

よくある、大ヒット御礼で続編決定と云う場合と違い
製作発表時から3部作の第1作目として撮られているため
これ単体で見てもこの映画の真の面白さは
伝わってこないのではないでしょうか?

「ハリー・ポッター」シリーズ
「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の興行的成功を受けての
「シリーズ映画化決定!」だったのでしょうが、
同じく「ハリー・ポッター」シリーズの後進に当たる
映画「ナルニア国物語」第1章〜第3章のように
続編公開を細々と続けることすらできなかった「ライラの冒険」。

もし、今後、アメリカが経済不振から脱却し
製作会社が北米カトリック連盟と和解し
何かの拍子にDVDの売上げが急上昇することがあり

その結果、続編が撮られたとしても

当時、主演のライラを演じたダコタ・ブルー・リチャーズが

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当時11歳。

こんなに成長してしまっては

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今年19歳。女の子の成長は早いのです。

キャストから一新せざるをえません。

子役の成長の早さを見ると
主要キャストを殆ど変えることなくシリーズを撮りきった
「ハリー・ポッター」がいかに偉大な業績を残したか判りますね。

見るからに製作費もかかっている児童向けファンタジー映画だけに
子役の子供たちにとっても
(将来の仕事に繋がる)大きな仕事だったでしょうに
映画自体がぽしゃったためか、
主演をはじめどの子役の子もその後はあまりパッとしていません。

それなのに何故、今このDVDなのか。

それは先日見たDVD「インベーション」と同じ年に撮られ
主要キャストが同じく
ニコール・キッドマンとダニエル・クレイグの共演だったから

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つい頭の渦巻きに目が行ってしまうニコール・キッドマン。

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「インベージョン」で並んで映るのに懲りたのか一度もニコールと同じ場面に出ないダニエル。

と云う理由に他なりません。

ただ、それだけです。

ただ、それだけで未完
且つ苦手とするファンタジーを借りてきました。

 


この映画はバリバリの異世界ファンタジーですので
一見、近代のイギリス風に見える世界も全く勝手が違います。

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イギリスってほんとファンタジーとか魔法とか妖精が似合いますよね。

まず、大きな違いは
この世界の人間は魂を自分の身体に宿していません。
(そんな魔法少女ものアニメが日本で人気を博しましたね)
では、魂はどこにあるかと云いますと
自身の分身となる「ダイモン」と呼ばれる動物が有しています。

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ライラのダイモン「パンタライモン」。普段はオコジョの姿をしていますが、

「ダイモン」は本体である人間から離れることができません。

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時と場合に応じてCGにしか見えない猫の姿や鳥、蝶、白鼬になったりもします。

また、「ダイモン」は、主である人間が子供の時には
特に形は定まっておらず、
その時々で鳥や猫、犬、その他の動物に変身し
主と言葉を交わすことができますが、
大人になると、その人間の本質を表す動物の姿に固定され
口数も極端に減ってしまいます。

主人公に何かとまとわりついている小動物って
「世界名作劇場(旧・カルピスこども劇場)」や
ジブリアニメ(特に宮崎駿作品)が
好んで使う設定ですね。

ただし、日本のアニメと違うところは
人間と「ダイモン」の関係が
ただの「ペット以上肉親未満」と云ったものではなく
どちらが死ねば片方も同じように死んでしまうという
シビアさを併せ持っています。

いや、それだったら
何ゆえわざわざ「ダイモン」に
魂を預けているのか判らないんですけどね。

普通こういった設定ならば
「ダイモン」が死んだ場合、
魂が消えるのでその主たる人間も死なば諸共でしょうが、
人間に何かがあっても「ダイモン」が無事であれば
「魂」も護られたことになり
故に人間の方も不死身ってことになりませんかね?

しかし、このストーリーでは
そのような日本のゲーム的都合のよさはなく
死どころか、片方が殴られると
片方も同じ痛みを受けるという設定となっています。

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なので、ダイモンの耳を引っ張られるとライラの耳も痛みます。

なので、自分のダイモンが意に沿わない事をしても
うっかり体罰できません。
自分も痛い目に遭うだけです。

「辛いこと悲しいことは2人で分けあって半分
楽しいこととか嬉しいことは2倍になる」
なんてこともなく
どちらも痛い目にしか遭いません。

さて、ライラの世界が現実と違うのは
「ダイモン」だけではありません。

この世界には、普通の人間(「ダイモン」憑き)以外にも
空飛ぶ魔女や
人語を話し戦いを生とするよろいグマも存在しています。

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よろいグマは名前の通り鎧を着た熊です、周りの犬は犬でなく全てダイモンです。

社会の方も宗教的な背景から人類の始源にまつわる設定まで
いろいろと複雑に作りこまれているのですが、
それをいちいち説明すると、
このブログの文字制限にあっさり引っかかってしまうので
残念ながらここは省略いたします。

「ダイモン」と云う設定一つだけ取ってもいかにも
子供向けファンタジーと云った感じの本作ではありますが、
映画の中ではちゃんとした説明がされていないので
これらの設定をあらかじめ頭に叩き込んでおかないと
話について行けず置いていかれる
なんてことになってしまいます。

とは云うものの、
私の場合は冒頭部分を視聴中に
早々とついうっかりwikipediaを閲覧してしまったため
とんでもないネタバレに遭遇してしまいました。

○○がライラの実の○○で
○○はライラの実の○○だったとは!!

このネタバレは終盤、衝撃の事実として
ハイライトで出てくるので
いやぁ失敗失敗。

では、今さらながら本作のストーリー紹介をいたしますと

オックスフォード大学のジョーダン学寮に住むライラの周りで
次々と子供たちが行方不明になる事件が発生します。
噂ではゴブラーと呼ばれる組織が
ある実験のため子供たちを誘拐しているとのこと。

そうしているうちに
ライラの親友ロジャー(ベン・ウォーカー)と
ケンカ友達ビリー(チャーリー・ロウ)の姿も消えてしまいます。

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誘拐後はゴブラーの実験所に集められるロジャーとビリー。

同じ頃、ライラは学寮長から
ライラの叔父のアスリエル卿(ダニエル・クレイグ)に
預かったという「真理計(アレシオメーター)」を託されます。

真理計を読み解くことができる数少ない人間であるライラは
一旦、ゴブラーを指揮し子供たちの誘拐に手を貸している
コールター夫人(ニコール・キッドマン )の手に落ちますが、
済んでのところで逃亡し、
浚われた子供たちの行方を捜す船上生活者ジプシャンたちと
行動を共にすることになります。

その旅の途中で、
頭が回り嘘を吐くのが上手いライラは
気球乗りのリー・スコーズビー(サム・エリオット)
よろいぐまのイオレク・バーニソン
魔女のセラフィナ・ペカーラ(エヴァ・グリーン)
と知り合い、彼らを次々を仲間に引き入れていくのです。



ということで、第1作にあたる「黄金の羅針盤」は
物語の世界観とキャラクターの紹介とともに
ライラが知り合ったばかりの仲間たちと力を合わせ
ゴブラーと云う謎の組織に誘拐された子供たちを
救い出すと云う話がメインとなっています。

で、それとは別に
ライラの叔父であるアスリエル卿が

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アスリエル卿のダイモンは雪豹。一人だけえらくかっこいいダイモンを所有。

世界を牛耳じる宗教団体「教権」の雇った
サモエード族に拉致される
という話も絡んでくるのですが、
2時間と云う上映時間に納まりきれなかったのか
こちらの方はえらく雑な扱いになっています。

なにしろ

異世界(←どうやらこれが我々の世界)から発せられ
人体に何らかの影響を及ぼしていると思われる
ダストと云う物質についてオックスフォード大学で
抗議していたときには

アスリエル卿のこれだけあった髪の長さが

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よほど撮影期間が長かったと見られ、何度も髪型が変わるダニエル・クレイグ。

調査のため、北極に赴いた時には短髪になり
ちょっとした別人に…。

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いつの間にか短く刈られています。

その後、サモエード族に捕らえられ
音沙汰のないまま
ライラがアスリエル卿もまた消息不明と知った時には

いつの間にはサモエード族を買収して
なぜか髭を剃ってました。

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しかも髪が元通り伸びています。

なんでやねん!?

の「なんで」は第2作目以降に語られるはずだったのでしょう。
アスリエル卿の行方は依然不明のまま第1作は終了。

当ブログのみ公認の世界二大脱ぎ男優
ダニエル・クレイグにしては一回も肌を晒すことなく終了。

雑といえば、
このストーリー特有の「ダイモン」も
ライラやアスリエル卿などといった
主要な登場人物にはそれに見合った
多種多様な動物の姿をしたダイモンがついていますが、
その他、モブ的な脇役にはモブ的なダイモンしかついていません。

例えば、
学寮関係者や警官隊と云ったモブには犬のダイモン
ジプシャン族にははたいがい鳥のダイモン、
サモエード族には狼のダイモンと云ったように
同じ役職同じ一族だとダイモンも統一してしまうようです。

まあ、いちいち十人十色で違う動物を割り当てていては
CGにいくら金をかけても切りがありませんしね。

そんな子供向けファンタジーの
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」ですが、
この物語の第1部を閉めるクライマックスは
人間とダイモンと魔女が
入り混じっての壮絶たる大殺戮大会
という凄まじく常軌を逸した内容となっています。

但し、この世界の人間は死ぬ時は
血や内臓が流れる代わりに
ダイモンが光のダストとなって消え去るだけですので

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ダイモンが火の粉になって消えるという美しい描写が5分ほど続いた後は

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真っ白な雪に上に死屍累々と死体が残されるだけです。

悲壮感もエグさもありません。

それにしても、主人公ライラまでが
ダイモン殺しに加担しているのはちょっとどうかと…。

いや、人は殺していないのです。
でも、この世界ではダイモンを殺すと
その場で人間の方も全機能停止となりお亡くなりになってしまうのです。

絵面では、獰猛な狼や猟犬を殺しているだけのように見えますし
殺された動物は光粉になって消え去るだけですので
キレイなものです。

そして、後には傷一つない死体の山だけが残るのですが
いったいこの処理はどうするのでしょうか?

それでなくても
ゴブラーのメンバーの中には
ダイモンが蟷螂なんて昆虫の人もいるのですが、
こんなの間違って踏み潰されたらそれで一巻の終わりですよ。

人間も動物もは一つ。
命の重さは同じと建前上は思っていても
現実には
人の命>>>>>哺乳類の命>>>>>>>昆虫の命
なんですからね。

なかにはダイモン=ゴキブリの人もいるやもしれません。

この映画では改めて「命の重さに差別はない」と描いているのに
結果としてはどういうわけか
人間の命の価値が動物のレベルにまで下がってしまいしました。

これは続編中止になるのも無理ないかも…。

ところで、この世界では
ダイモンと普通の動物の区別ってついているのでしょうか?

もしかしてこの世界には普通の動物は存在しない?
 
 


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