2013/5/30

レッツ!ミュージカル!!  MOVIE

本日のDVDは
80年代アメリカンロックに関しては
何一つ影響を受けていないド素人の私には
相当ハードルが高いと思われる

けれども、あのお方が出演されている以上は
見るしかない

「ロック・オブ・エイジズ」

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という映画です。

でも、どうせあの方が出ているって云っても
客処せパンダとしてちょい役程度なんでしょ?

と、高を括っていたら
とんでもない。

いつもどおり主役と映画(とそれ以外も少々)を喰っていましたよ。

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あのお方(画面中央)

だったら、いつもどおり
タイトルの上部にドドーンと名前入れときましょうよ。
トム・クルーズ」って、さあ。


 

舞台はLA、ロサンザルス。
時代は1987年。
テーマはロックンロール。
というこの映画。

もともと音楽をメインデッシュに配置した映画は
積極的に手を出すことはないのですが、

何ということでしょう。
オクラホマの片田舎から
憧れのLAに向かう深夜高速バスの中で
ヒロイン、シェリー(ジュリアン・ハフ)が
周りの迷惑も顧みず
いきなり歌を歌い始めたではありませんか。

しかし、それに対して驚いた様子もなく
全く微動だにしない他の乗客たち。

ああ、これはシェリーの妄想なのね。
憧れのLAに向かう高揚感溢れる彼女の心理を
歌で表現しているのね。

と、納得しかけた途端
さらに何ということでしょう。

今度はシェリーとともに
他の乗客も合唱しはじめたではありませんか。



…こ、これは

これは
もしかしなくても

ミュージカルですね。

タモリさんが「笑っていいとも!」で再三
「脈絡もなくいきなり歌いだすのが不自然」
「何で歌うのかが分からない」
「死ぬ前にわざわざ歌うかね?」
「あの動作がイヤ」などと語っている
あの悪名高きミュージカルですね。


ごめんなさい!

苗字の読みがタモリさんと同じだからでしょうか
私もミュージカル苦手です。

理由は上記の通り。

そのミュージカルなんですね、この映画。

だったら先に云ってよぉ、そういうことは。

云ってもらっても何も変わらないけれども。
ミュージカルはミュージカルだれけども。

しかし、6分も立つと普通に会話が始まりました。
「全編歌で会話しちゃえばいいじゃん、ミュージカルなんだから」
な映画「レ・ミゼラブル(2012)」とはどうも
様式が異なるようです。

これにはちょっと安心。
しかし、画面の中では
LAについた早々、トランクを強奪されてしまうシェリー。

何ということでしょう。
うかうか安心している場合ではなかったのです。

都会は怖かところばい。

と、シャリーもオクラホマ弁(違います)で
心中そう叫んだに違いありません。

そんな彼女を助け、
老舗ライブハウス「バーボンルーム」の仕事を紹介してくれたのが
「バーボンルーム」のウェイター且つ
バンドマンの卵でもあるドリュー(ディエゴ・ボネータ)でした。

当然のように恋に落ちていく2人。

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ひと目会ったその日から恋の花咲くこともある。

この映画はこの若い美男美女のすれ違いラブストーリーが
主軸となって進んでいきます。

しかし、この映画脇役の方がキャラが濃すぎて
肝心のヒロインと主人公に全く面白みを感じられない

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くっつくのも早ければ別れるのも早い。

と云う結果に…。

とりあえず、
主軸となるラブストーリー適当に入れとけ入れとけ
みたいな感じ。

だって見せたいところはそこじゃないもん。
てか?

都会に憧れる典型的な家出少女と
バンドマンとしてビックを目指す少年の物語ですもの。
そりゃあ、型に嵌ったものになってしまいますよね。

まあ、ミュージカルに限らずこの手のラブロマは
主人公カップルが一番真面だったりするので
ここは個性溢れる脇役どもに頑張ってもらいましょう。

そして、ウンザリするほどこの映画では
脇役の方が輝いています。

その代表格がこの人。
映画界の大御所トム・クルーズ演じる
ロック界の大御所ステイシー・ジャックス。

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この映画では常に半裸で登場するトム・クルーズ。上半身が木の幹みたい。

長らく「アーセナル」というバンドで
ボーカルをしていましたが
このたびソロ・デビューすることになりまして
それを記念して「バーボン・ハウス」で
ライブを開くことになりました。

ただし、ステイシー本人は重度のアル中、
全てを仕切るマネージャーは
機を見るに敏な守銭奴だったため
ライブを取り仕切った「バーボンルーム」は
とんでもなく痛い目に遭います。

そのとばっちりでただいま恋愛中だった
シェリーとドリューも誤解が誤解を呼んで
あっさり破局してしまいます。

ステイシー・ジャックスの単独ライブを行ったおかげで
「バーボン・ハウス」は閉鎖の危機に
ヒロインは彼に捨てられ「バーボン・ハウス」を辞職後、
夜の蝶に…
とそれはそれは散々な目に。

ステイシー・ジャックスが全て悪いんじゃ!
となりそうなものですが、

それでも、ステイシー・ジャックスを
演じているのが、トム・クルーズであり
深い孤独感を抱え苦しんでいるアーティスト
と云う設定ですので

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でも、イケメンだから許す。

「彼はちっとも悪くないよの!」と云った感じで
観客(主に女性)の敵意は全てマネージャーの
ポール・ギル(ポール・ジアマッティ)へと
流れるようにできています。

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悪役を一手に引き受けているポール。

まさにイケメンは正義。
トム様、凄ぇ。

そればかりか、トム様が目立ちすぎて主人公カップルに
目が行かないという結果に…。

いろいろとお気の毒様です。

悪役と云えば、
ロックを若者を堕落させる悪と目の仇にし
「バーボンルーム」の閉鎖を目論む
市長夫人パトリシアの方が
本作では正規の悪役の位置にいるのでしょうが、
これまた
キャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じているため
なんともキュートで憎めません。

最初、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ似の
かっけぇおばちゃんと思ったら
本当にキャサリン・ゼタ=ジョーンズ
その人でしたよ、パトリシア。

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このダンスシーンのキャサリン・ゼタ=ジョーンズは過去最高に可愛い。

もうノリノリで役に徹している
キャサリン・ゼタ=ジョーンズが可愛すぎ。
悪役ながら最後の最後には改心して(?)
また違う面も見せてくれます。

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開き直った姿もまた美しい。

しかし、それらの大スターが霞むほどの
強烈な個性を発揮している脇役が
この映画には存在します。

それが、彼。

ロニー・バーネット(ラッセル・ブランド)。

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本業はコメディアン。顔見りゃ云われなくても判る。

冒頭から他を寄せ付けないほどの
キャラの濃さに圧倒させられます。

ロニーは、wikipediaによりますと
映画の原作となるブロードウェイ版ミュージカルでは
ストーリーの語り手となる重要な役どころなんだだそうです。

しかし、これは映画。
語り部など不要です。

ここでは彼も一介の脇役に過ぎません。

しかし、そんな映画化独特の改変をものともせず
灰汁の強い風貌も加わって彼はどこにいても目立ちます。

ドリューと同じく「バーボンルーム」で働いており
「バーボンルーム」のオーナー
デニズ(アレック・ボールドウィン)の右腕的存在のロニー。

ところが、ポール・ギルに騙されて
ステイシー・ジャックス独占公演の収益を
全て奪われてしまったデニズは、
再起不能なまでに意気消沈してしまいます。

そんなオーナーのうなだれた姿にロニーがとった行動は
勿論、ミュージカル。

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もちろん、この科白は旋律に乗せて喋っています。だってミュージカルだもん。

歌で傷ついたデニスの心を癒そうというのです。
顔に似合わず優しい心の持ち主なんですね。

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ん?

ところが、どこをどう感極まったのか
この期を利用してこれまで隠していた胸のうちを
デニズに曝け出すロニー。

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友情が進化するとどうなるのでしょう?……ああ、恋ですね、それは恋ですね。

それにやはり歌で応えるデニズ。

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え?受け入れ態勢OK?

なんとこの2人、
主人公カップル(←ケンカ別れした)を差し置いて
ラブラブ両思いだったのです。

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大型カップル誕生の瞬間。

そして、ここ一番盛り上がるミュージカルシーンへと突入。

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私的には2012年MTVアワードベストキス賞はこれでいいよ。

主役を喰ってしまったのがトム・クルーズならば
ラッセル・ブランドはヒロインの座を
横から掻っ攫っていったと云ってもいいでしょう、これは。

トム・クルーズのこのベロチューのシーンをもってしても

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これのせいでさらに主人公組のキスシーン(あるにはある)の印象薄い薄い。

ラッセル・ブランドとアレック・ボールドウィンに
勝てる気がまるでしません。

まあ、トム様も負けじと、
自分のパンツの中に手を突っ込んだり
室内放尿シーンに挑んだりしていますが、

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おっとこれは放尿シーンというよりキスシーン一歩手前みたいな絵面に…

そんなことしなくても1日5時間歌の練習を重ねたと
報じられているライブシーンのカッコよさで
もうお腹一杯です。

他にも
失恋と失業によるダブルショックと云う心象風景を
そのままで「土砂降りの雨」で具象化した
傷心状態中のシェリーを救い出すことになる
ストリップバーの女主人ジャスティス(メアリー・J・ブライジ)や

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この手のアメリカ映画に出てくる姉さん気質の黒人女性は何ゆえこうもイカスのだろう?

ステイシーのペット相方のヘイマン

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バブルス君といい大物アーティストは何ゆえ猿好きなのだろう?

が素晴らしくクールで
全編キャラクター祭りです。

それに昔懐かしいロックがてんこ盛りじゃあ
もう云うことないですね。

ジャスティス姐さんもこう歌っているように

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これはブロード版で使われる「第4の壁」を一応映画でも破ってみましたという1シーン。


終わって欲しくないずっと見ていたいそんな映画でした。

 

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