2013/4/15

将を射んとせばまず馬を射よ  MOVIE

本日の映画は
DVDジャケット画像を拝借するため
TSUTAYA onlineで検索したところ
「アダルト認証ページ」に飛んでしまい
ぎょっとなるとともに
「そんな明け透けな18禁的シーンなんてあったっけ?
あ…ひょっとしてカットされている?」
と記憶を辿ることとなった
「屋根裏部屋のマリアたち」

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です。



まずは、このDVDを見たいと思うきっかけとなった
予告編からご紹介いたします。

舞台は1960年代のフランス、パリ。
20年間家のことを全て賄っていた老フランス人メイドを解雇した
株式仲買人ジュベールの一家。
家長であるジャン=ルイ(ファブリス・ルキーニ)と
その妻であるシュザンヌ(サンドリーヌ・キベルラン)は
フランス人メイドは流行おくれと云われ
スペイン人のマリア(ナタリア・ベルベケ)を
メイドとして雇い入れます。

屋敷の最上階にある
洗面所もバスもないようなメイド部屋に住みながらも
笑顔が絶えずいつも陽気なスペインのメイドたち。

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それでも彼女達はフランコ軍事政権下の祖国を追われてフランスに来たのです。

そんな彼女達の姿を見て元気付けられたジョン・ルイは
メイド部屋の便器の修理を業者に頼んだり
独学でスペイン語を覚えたり
マリアとその友人たちの面倒を
いろいろとみていくようになります。

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最初はメイドたちのテンションの高さに押され気味だったご主人様も

ところが、その交流は徐々に度を越えたものとなり
妻の理解を得られなかったジャン=ルイは
とうとう家を追い出されてしまいます。

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すっかりメイド達の魅力にやられちゃいます。

そこでメイド部屋でスペイン人メイド達と一緒に暮らすことを
決意するジャン=ルイ。

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むしろウキウキしながらの別居生活に突入です。

そして、家に帰ってくるよう説得に来た2人の息子に
ジャン=ルイは人生の喜びを説くのでした。


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どこに行くにも一緒です。

で、予告編の締めはこれ。

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ようは前向きでいこうということです。それが幸せになるコツです。

ね?面白そうでしょう?

地元フランスでも観客動員数220万を越えたとか。

ところが、実際に本編を見てみると
ジャン=ルイが屋根裏部屋に住みだすまでが長い長い。

いつ、家を追い出されるのか
と思っているうちに1時間経っちゃいました。

しかも予告編を見てこちらが勝手に想像していた

フランス人の上流階級の男が
セレブな生活を捨て
使用人であるスペイン人と同じ生活し、
異文化交流することで
これまで見えていなかった人生の幸せが見えてくる


と云う話ではなかったのです。

ジャン=ルイが家族の元を飛び出して
メイド部屋で自由な生活を謳歌するのは
映画も終盤に入ってからで
それまでは、
先祖代々引き継いできた株式仲買人の仕事や
ことあるごとに田舎娘を自負するもののセレブ思考の妻や

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なにかあるたびに「私は田舎育ちだから…」と消極的になってしまう妻。

寄宿学校のためたまにしか寄生しない息子たちとの生活に
何の不満も疑問も持ってこなかったジャン=ルイが
若くて美しいマリアに心引かれていくついでに
他のマリアより年配である
スペイン人メイド達とも仲良くなっていく様子を
いくつのものエピソードを連ねることで
じっくり描いています。


そう、この映画は、
妻子ある中年男性が
結婚生活にマンネリを感じ始めている頃に
たまたま雇い入れたメイドにのぼせ上がって
彼女の友人たちに親切にしていくことで
彼女の心証を良くし「特別なご主人様」という地位を
ゲットしていくというラブストーリーだったのです。

舞台がフランスですからね
「ラブ」の要素が入らないわけがないか…とほほ。

ただし、恋愛が成就するまでに積み重ねられる
各エピソードがあまりに多くあまりに短く
突如尻切れトンボで終わるや
次のエピソードに移っていることが多いことが気になりました。

これはちょっと拙くないかヤバくないかと云うエピソードでも
次のシーンではなんとなく解決しちゃっていて
「…あれ〜?」
と云う気持ちに…。

雑に作られているわけではなく
意図して短いエピソードを重ねているのでしょうが、
ひとつひとつが唐突に終わりを告げるので
なんとなくはぐらかされたような気持ちに…。

例えば
追いやられていた寄宿学校から
久しぶりに我が家に帰ってみれば
母親代わりの老メイドがクビになっていたことで

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上流階級のお子様は母親ではなくメイドによって育てられるのです。

大いにむくれる息子達。
新参のマリアを「あの女」呼ばわりして
主従関係をはっきりさせようしたものの
マリアに一喝されて

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いいとこのボンボンなんて屁でもありません。

反撃に出る間もなく学校に逆戻り。
というかいつの間にか息子どもフェイドアウト。
いつ学校に戻ったのかも映画の中では描かれていません。
いつのまにかいなくなっていました。
で、次に出てきた時のは40分後で
その時には今度は父親が家から追い出されていました。
その間、観客だけでなく父親からも母親からも
おそらくは監督からも
息子たちの存在は忘れられていたようです。

そんな調子で夫の浮気も妻の怒りも
いつの間にかさらさらっと解決。

ジャンルとしてはれっきとした不倫モノ。
なのにドロドロとしたところもなく
生々しくもなくカラっと描いているのは
流石ラテン系。

降り注ぐ太陽の下でご機嫌なメイドたちを見ながら
ジャン=ルイだけでなく
こちらまでご機嫌な気分になればいいじゃないですか。

うっかりしていると
これが「不倫」だってことも
頭から抜け落ちてしまいそう。

夫をまだ愛しているシュザンヌは
同じ女性としてマリアに悩みを打ち明けます。

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マリアが無断で主人宅の電話を使っても怒らない優しいシュザンヌ。

で、その直後にマリアが取った行動がこれ。

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離婚する気まんまんなジャン=ルイ。

妻から相談受けたその足でその夫と初ベッドインって!
そりゃないよ、セニョリータ!

翌日、
マリアと一緒になるため
社長職を早々に引き継いで退職したジャン=ルイには内緒で
故郷スペイン行きのバスに乗り込むマリアでした。

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あ、身を引くのね。……ってなんだ、そりゃあぁぁぁ。

そして

そして月日は流れ
3年後。

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なにひとつ解決しないまま映画はいきなり3年後に突入。

その3年の間に
ジャン=ルイの家族もマリアの仕事仲間も
みんながみんな、それぞれ幸せになったので
ここいらで
ジャン=ルイとマリアの話もハッピーエンドといきますか

という結末を迎えます。


いや、いいんですけどね。
みんな幸せになったのですから。

でも、いいのか、これで?

 


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