2012/12/31

美国よ、これが香港的『復仇者聯盟』だ。  MOVIE

さて、世紀末2012年も無事に過ぎようとしているわけですが、
最後を締めるに当たって何を見ようかと思案した結果

このセットを見ることにいたしました。

「楽園の瑕」

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「大英雄」

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この2本、
香港電影好きであればご存知と思いますが、
とある因縁でつながっております。

まずは、正編とも云える「楽園の瑕」。

映画冒頭のナレーションから判るように
「香港の人気小説家金庸の代表作『射雕英雄伝』に登場するキャラクター『東邪』こと黄薬師と『西毒』こと欧陽鋒の若き日々を描いた外伝的作品。」
ということになっておりますが、
実は監督である王家衛の完全オリジナル。

ようするに今流行りのスピンオフ作品です。

で、そのスピンオフ作品からさらに
スピンオフされたのが「大英雄」なる映画。

この作品のため、
当時香港の映画界で考えられる最高のキャストを用意した
にも関わらず撮影が長引き、
折角これだけの俳優は揃っているのに勿体ないと、
プロデューサーの劉鎮偉が
同スタッフ、同キャストを使って
たった8日間で撮影したのが、「大英雄」というわけです。

維持費が勿体無いからと云って
片手暇に撮った映画がどんなものになるか
といういい見本になるはずだったのに
「楽園の瑕」の方が興業的には失敗に終わり
本作の方が大ヒットとなったそうです。

かつて我が国でも
「『大英雄』見ずして香港電影を語るな」
という実しやかな暗黙の了解があったものです。

そんな1対の2作ではありますが
私個人にとっては、
「楽園の瑕」は
今まで見てきた香港電影で1位2位を争うほど
好きな作品です。
ただ、人に薦めては
「途中で寝た」
「退屈で死ぬ」
と、ばっさり切り返され、
散々な目に遭ってきたのもまた事実。

まあ、一年の終りに対で見るのもまた一興かな。
と、思いまして
本日のDVDは2本まとめてお届けしたく思います。


まずは「楽園の瑕」。

内容としましては

黄薬師という男があっちゃこっちゃで
初心な生娘さんを口説いてみたり
他人の奥さんを横から奪ってみたり
友人の元カノに淡い恋心を抱いてみたり
して周り中、特に旧友である欧陽鋒には
迷惑かけっぱなし。
迷惑かけたお詫びと云っちゃなんだけど
「『過去を忘れさせる』魔法のお酒をプレゼントするよ!」
と、貰いもんの酒を土産に持参したものの
欧陽鋒に
「いらんわ!そんな怪しい酒が飲めるか!!」
と、突っ返されて黄薬師が自分で飲んでしまい
来た道さえ判らなくなる

という映画です。
映像が環境ビデオばりに怖ろしく美しいのが特徴。

それがリラクゼーション効果を発するのか
映像を見ているうちについいい気分になり
過半数の人は上映途中で眠ってしまうようです。
 
では、スピンオフのスピンオフ
「大英雄」の方はどのような映画かと申しますと。





2012年の夏、日本でも
「日本よ、これが映画だ。」のキャッチコピーとともに
マーベル大作「アベンジャーズ」が公開され
それに乗じてネット上では頻繁に
日本版アベンジャーズを作るならどのヒーローを入れるか
という論議や予想がなされていたのは
記憶に新しいことと思います。

その時は考えもしませんでしたが、
香港なら
香港映画なら
既にあるじゃん!
「香港版アベンジャーズ」が!!

そう、「大英雄」が!!

だって、比較してみれば一目瞭然。

「大英雄」の原題「射雕英雄伝之東成西就」
それぞれ東西南北を別名(ヒーローネーム)に冠する
4人の武術家がこれですもの。

まずは
南帝/段智興(梁家輝レオン・カーフェイ)

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南帝といえばやはりこれ。

何しろこの方は、大理国の18代国王であらせられ
(つまりお金持ち。衣装にも金がかかっています。)
女好きのプレイボーイで生粋のナルシスト。
口数がやたら多く、減らず口だったら人には負けません。
さらに仙人になってからは空も飛べるようになりました。

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こういう人って何故か戦闘服は赤(朱)に金色。

ということは、この人ってあれですね。

アイアンマンこと、トニー・スターク

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勿論こちらも赤に金。性格が出ますね。

ですね。


続いては

東邪/黄薬師(張國榮レスリー・チャン)

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幼馴染の彼女がいますが、おそらくは清い仲のままのはず。

7歳の頃から人里離れた山奥で修業をしているため
世間擦れしておらずこの当時でもかなり純な若者。
というか、たぶん童……穢れなきマジ天使。

はい!あと、衣装が青。
正義感に溢れ
最後は、全員をまとめてリーダーとして
最大の敵「西毒」と戦います。

以上の分析から
キャプテンアメリカことスティーブ・ロジャース

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この人もこの時点であれです。童…もとい穢れなきマジ天使です。

に当たるのはこの人でしょう。


で、その西毒こと欧陽鋒(梁朝偉トニー・レオン)

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手下がいるときはまだしも独りで行動に出るとろくな目に遭わない西毒。

この作品の悪役。
将来の夢は王になること。
でも、なった後のことはろくに考えていません。
ただなりたいだけ。
事と次第によっては魔法の力を借りることも。
目的のためにゴリラに似た怪人の手を借ります。
最後には全員を相手にほぼ一人で戦う破目になりますが、
なんか憎めない。どこか憎めない。
基本ヘタレ。
この映画のお笑い担当。

ていうか、ロキ。

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「アベンジャーズ」というとこの人ともその一員に思えてくる。


じゃ、ソーは誰かというと

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自分ん家で起きたケンカをよそん家まで持ち込むはた迷惑な神様。

ちゃんといます。

北丐/洪七公(張學友ジャッキー・チュン)

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こちらは演じている人が地上では「歌神」と呼ばれる神様です。

長髪無造作ヘア。
おそらくブラッシングとか知らない。
西毒の面倒をなにかと見ている割には
人の話を聞いていない。
空気も読めない。
西毒がどれだけ嫌がっても
自分の手の届くところにいさせようとする。
ていうか構いすぎ。


以上がBIG3とヴィランになります。

曲がりなりにも時代劇のため
流石にハルクみたいな変身型のヒーローは出ていませんが

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中国広しといえどもこんな人はなかなかいません。

能力を制御できないという点では

第三王女(林 青霞ブリジット・リン)?

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制御は利かないわ、被害はでかいわ。

両方ご覧になっている方は
「何、強引にこじつけてんの?」
と、お思いになられるでしょうが
大晦日と云うことで多めに見てください。

最終バトルは
東邪+北丐+南帝 VS 西毒
という図式になっていますし
中盤には
東邪、北丐、南帝の三つ巴によるバトルもあり
なんかますます「アベンジャーズ」を見ているような感覚に…。

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アメリカだろうが

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中国だろうが、BIG3は一度は会して内輪もめる宿命にあるようです。

1993年の作品ですから
19年前に香港がすでにハリウッドに
先んじて撮っていたんですね、「アベンジャーズ」を。

流石、かつてはアジアの映画界を
席巻していただけあります、香港。


…んなわけないって。
 
 
 
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