2012/9/15

この映画の謳い文句は「痛快アクション!とんでもヒーロー"見参!!」らしいです、はい。  MOVIE

本日のDVDは
ラテンの国からやってきた
自家製スーパーヒーローもの
「ミラージュ」

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です。

DVDパッケージのポップ感、
ラテンと云うバイオリズム
そして、「ミラージュ」から現在パッと頭にひらめくのは

そう

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乗ってミラージュ!

このイメージでしょう。



しかし、我々を待ち受けていたのは
それらとは程遠い世知辛いストーリーだったのです。



この映画の主人公は
クラブの用心棒をしながら日々肉体鍛錬に励む
マルコ(マルコ・ザロール)という青年。

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基本高倉健より無口。しかも口下手。

彼の両親は通り魔に惨殺され
その事故の後遺症で唯一の家族である弟チトは
心に深い傷を負ってしまい入院療養中。

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時々画面に映し出される弟が描くイラスト。
兄弟がどれだけ辛い目に遭ってきたか判るようになっています。


弟の治療費を稼ぐため
不本意な仕事とトレーニングを繰り返すだけの
味気ない日々を送っていたマルコでしたが、
ある夜、偶然強盗団が一軒の家に押し入ってるところに出くわし
咄嗟にその強盗の一人が被っていたマスクを奪って
顔を隠した状態で強盗団を撃退。
そして、縛られていた女性を無事に救出します。

その助け出した女性が
テレビの美人レポーターだったことから
「覆面ヒーロー、強盗を退治!」と、大々的に報道され
それをたまたまテレビで見たチトが
いきなり回復の兆しを見せたため

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笑顔を見せるようになったチト。兄にとっては彼がすべてのようです。

マルコは覆面ヒーロー「ミラージュマン」として
街にうごめく悪と戦うことを決意します。

とはいっても
アメリカンヒーローや特撮ヒーローとは違い
何の超能力も財力もスポンサーも持たない一般人のマルコ。

とりあえず、必要と思われるものをメモ書きします。

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頼るは己の腕力と脚力のみというヒーローのお買いものメモ。

普段はしがないクラブの用心棒ですから
バトルスーツも既製品の寄せ集めて
コーディネイトするしかありません。

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こんなところでむやみに買って後で正体ばれませんかね?

とにかくなれないことを一から始めたものですから
いざに事件にぶち当たっても
ヒーロースーツに着替える場所も
早着替えする手際よさもありません。

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着替えももたもたもたもた。その間に悪党が逃げないかと見ている方はひやひや。

おまけに脱いだ私服の方は悪党を懲らしめている隙に
ゴム集収集車が回収していってしまいました。

しかも、これだけ頑張ったのにテレビで報道されるや
メインキャスターからは
「敵に笑われるような衣装はやめてください」
と散々な評価。

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そりゃもう、ヒーローガッカリ…。

しかし、弟の笑顔のため
無理やり気持ちを切り替えて再度衣装作りに励むマルコ。
絵心のあるチトの描いた下絵を元に衣装作りに励み

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彼がヒーローをやるのは正義のためでも虚栄心からでもなくすべて弟のため。


よなべして縫い上げた新しいスーツで活動再開。

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他に類を見ないハンドメイド感溢れるマスク作り。

心機一転、自警活動に励むのですが
折角公開したメールアドレスにはろくなメールが届かず
ようやくまともな依頼が届いたかと思えば
盛りのついた悪がきどものいたずらメールだったり

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偽依頼メールにあっさり騙されるミラージュマン。

自称、現役刑事からのメールに従って
チリ国内で問題となっている小児性愛者集団「ペド・レッド」の
アジトに乗り込めば、一瞬の隙を付かれ半殺しの目にあったり

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あわや殺される一歩手前のミラージュマン。

はたまた、カロルが誘拐されたと聞き
単身助けに行けば
それはヒーローの独占映像で視聴率を稼ぎたい
テレビ局が仕組んだ罠だったりともう散々。

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まんまと罠に嵌りマスコミに素顔を暴かれそうになるミラージュマン。

心折れることの連続でマルコの表情が沈みっぱなし。

それなりに悪事を防いではいるのですが、
それすらも世間の目は冷たく、バカにされる一方なので
マルコの活動は恐ろしいまでに報われません。

日本人からしてみれば
チリに生まれなくてよかったとさえ思えてきます。

だからと云って
「やってらんない!もうやめじゃ、やめ!」
とヒーロー稼業を休止すると
途端に弟の具合が悪化するため
もはややめるにやめられないミラージュマン。

なのにカロルの嘘誘拐事件にかかわったことで
マスコミに正体がばれてしまったのではと
心底怖れる事態に陥ってしまうマルコ。

なぜなら正体がばれると一番被害を被るのが、
未だ両親を失った事件から立ち直れない弟なのです。

思い詰めて思い詰めて、遂には自殺まで考えるほどに…。

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渡る世間が鬼ばかりなので何もかもが嫌になりましたミラージュマン。

しかし、まだ
小児性愛者集団「ペド・レッド」事件は
解決していないぞ、ミラージュマン!!

という感じで
劇中でも何度もテンションを上げようとする試みが
なされてはいるのですが
いかんせん「ヒーローもの」などと軽い呼び方が不釣り合いなほどの
暗さを内に秘めています、この映画。
主人公の寡黙さがそれに拍車をかけていますし。

武器を一切持たず
バトルスーツも結局は単なるTシャツとジャケットでしかなく
そんな「低燃費」「低価格」「コンパクト」な
装備で戦うミラージュマンは
一撃必殺(本当に一撃で相手を倒すのです、ミラージュマンは)
とはいえ、決して相手を殺すことはありませんでした。
たとえ自分がどんなに殴られようと、バカにされようと。

なにしろ、何の権限も持たない一般人ですからね。
そういうところもちゃんとわきまえたヒーローなのです。

それだけにラストバトルとなる
「ペド・レッド」との戦いは結果も含め
マルコにとっても見ている
こちらとしても辛いものとなっております。

一応ハリウッドで
同じ主演でのリメイクの話があるらしいのですが
この暗さがハリウッドでどう変わるのか…。

う〜ん。 

そもそもこんなうつむき加減なヒーローが
アメリカで受けいれられるのでしょうか?
 
なにしろ、クリストファー・ノーランのバットマンでさえ
ミラージュマンに比べれば
何不自由ないご陽気者に見えてくるくらいですから…。
 
 
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