2012/7/13

パンさえあれば、たいていの悲しみは堪えられる  MOVIE

日本には「砂を咬むよう」という慣用句がございますが

鑑賞中最初から最後まで
紙を食んでいるようなそんな映画にぶち当たりました。

タイトルは
「しあわせのパン」

クリックすると元のサイズで表示します

「かもめ食堂」のヒットで火がついたのか
昨今、多く見られる
オーガニック系映画の最新作です。
(と云ってもDVD新作だがな。)

 
 
 


 
 
紙ポイント0

主演がいくつになろうと時をかける少女、原田知世。

クリックすると元のサイズで表示します
まあ、そりゃあこんな映画になるわな。

共演が北海道といえば今やこの人、大泉洋。

クリックすると元のサイズで表示します
ぶっちゃけ「探偵はBarにいる」の役より百倍はあっています。

この二人が、キスひとつしない
でも、理想的な仲の良い夫婦を演じるのですから
そりゃもうね。


紙ポイント1

まずはおおまかなストーリー。

絵本「月とマーニ」を愛読しながら大人になったりえさん(原田知世)。

クリックすると元のサイズで表示します
夜になると自転車のかごにお月様を入れて空に運ぶマーニの話。

少年マーニのことが大好きなりえさんは
自分のとってのマーニをずっと探し続けていましたが、
大人になって都会で働き始めてからは
たくさんの大変(心労のこと)がたまっていき
やがて、心が小さくなってしまい
もうマーニはいないのだとあきらめてしまいます。

そんなとき、水縞君(大泉洋)が
北海道月島でパン屋を開業して一緒に暮らそうと
誘ってくれました。


…って、いるじゃん!マーニが!!!しっかりと。


何?何なの?ケンカ売ってんの?
ケンカ売られてんの?

ということで、
開映3分以降は残り時間100分もかけて
水縞君と結婚したりえさんが
水縞君が自分にとっての「マーニ」であることに
ようやく気が付くまでの様子が
月島の夏、秋、冬、春の移り変わりとともに

クリックすると元のサイズで表示します
地名のとおり月が見えるパン屋さん。

描かれていきます。


紙ポイント2

そして、主人公たちを取り囲む世界がまるで絵本のよう。

木の温もりが感じられるパン屋さんの店内。

クリックすると元のサイズで表示します
シミひとつチリひとつない清潔な店内。

シンプルだけれども温かみのある食器類。

クリックすると元のサイズで表示します
飾りっ気がまったくありません。

穏やかに食事やコーヒーを楽しむ常連客。

クリックすると元のサイズで表示します
何も足さない。何も引かない。そんな素朴さ。

ネルドリップで丁寧に淹れた香り立つコーヒー。

クリックすると元のサイズで表示します
一杯ずつお淹れいたします。

半分に割るとふわっと湯気がたつカンパニュ。

クリックすると元のサイズで表示します
焼き立てほわほわ。

自然素材でできるっぽい衣類。

クリックすると元のサイズで表示します
こだわりのエプロン。

そして仲睦まじげな若いパン屋の夫婦。

クリックすると元のサイズで表示します
いつまで経っても夫婦になっても夫のことを水縞君と呼びます。
この夫婦、寝室もおそらくは別です。


え?これ、どこの国の話?


紙ポイント3

りえさんと水縞君のパン屋カフェマーニの
お客さんときたら
たまに泊りに来る飛び入りのお客さんと
阿部さん(あがた森魚)と

クリックすると元のサイズで表示します
常連さんでさえバスで来なければならないレベル。

郵便屋さん(本多力)と
ガラス作家の陽子さん(余貴美子)、
そして、いつも野菜を卸してくれる
広川夫妻(中村靖日・池谷のぶえ)と子供たち
ぐらいなんですけど
このパンの山、どうさばくのでしょう?

クリックすると元のサイズで表示します
どうやったら黒字経営になるのか見当も尽きません。

夏、他にも泊り客の誕生パーティを盛大に行ったり

クリックすると元のサイズで表示します
この分の代金は宿泊代には含まれていないと思います。

冬は泊り客をもてなすために常連客も招待してホームパーティを開いたり

クリックすると元のサイズで表示します
パーティのために雪の中ぞくぞく集まってくる常連さん。ここはムーミン谷か?!

春にはこれまで来てくれたお客さんにパンの贈り物をしたり

クリックすると元のサイズで表示します
郵送料も含めすべて代金はお店が負担します。


それで採算が合うのかそれで?!


紙ポイント4

都会から来た旅行客にとって桃源郷のような月島。
交通の便から行っても不便なはずの北海道の田舎なのに
住み心地よさそうに見えてしまいます。

夏にやってきたお客さんの言葉ではありませんが
「いいよね。こんなところに住めて。」
というグチのひとつも云いたくなりますが
実際の生活がこんなに和やかな訳がありません。

クリックすると元のサイズで表示します
広川夫妻の野菜市場。ヨーロッパのマルシェと間違うほどこじゃれている。

クリックすると元のサイズで表示します
花屋も負けてはいられません。

…だからどこの国だ?!


紙ポイント5

変な子供声のナレーション。

クリックすると元のサイズで表示します
この子羊がしゃべっているのかと思いきや実は…。

その正体は最後に明かされます。

これでメルヘン度数がさらに倍増。


紙ポイント6

エンディングテーマが忌野清志郎&矢野顕子「ひとつだけ」。


矢野顕子でダメ押し。


この徹頭徹尾に至るまで徹底した世界観!!

 

ここまで書いておきながら
嫌いじゃないんです、この映画。
むしろ、DVDを購入して
年に1度ぐらいはこの「しあわせのパン」の世界に浸りたい
できればここに住みたい
と思うのですが、
見ていると、どうも紙を食んでいるような錯覚に…。
 


 
 

0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ