2012/6/25

Love Your Life.  MOVIE

本日見たDVDは

どピンクなパッケージが目に痛い
「ピンク・スバル」という映画

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です。

タイトルの元ネタは「ピンク・キャデラック」からでしょうか?

ただし、こちらの映画で扱われているのは
あのバカでっかいキャデラックではなく
皆様もCM等でおなじみの富士重工のスバル・レガシィです。

スバル・レガシィと云えば
歴代のCMにハリウッド・スターの
ブルース・ウィリスやロバート・デニーロが起用され、
CMのコンセプトも
デザイン性、性能のよさを前面に押し出し
望遠レンズで走る姿をいかにカッコよく撮影するかに
重きを置いた大人の男の車。

云うなれば「男のロマンスカー」。

つまりは「ピンク」なんて色とは無縁の車です。
 
これが同じ男性向けでも
マーケティングターゲットが
バブル後の20〜30代という若者になると
ダイハツのシリーズCMのように
「休日に古民家再生のボランティアをする青年。
車はもちろん第3のエコカー。」
と、いきなり牧歌的に…。 

そのスバル・レガシィを巡って人々がてんやわんやする舞台は
なんとイスラエル。
 
 
 

妹の結婚式の5日前、主人公のズベイルは、
念願のスバル・レガシィ(メタリックブラックカラー)を手に入れます。

彼の夢はその車で妹を美容院に連れて行き
綺麗になった妹を結婚式場まで送り届けること。

そのために20年かけてこつこつとお金を貯めて
正規ディーラーを通してようやく手にしたのが、
納車されたばかりの真新しいレガシィでした。

オープニングクレジットとともに
その新車で自宅に戻る主人公の様子が描かれているのですが

その接し方たるや
もう「恋人」もかくたるか、と云うほどの扱い。

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ステアリングに熱い口付けはもちろん

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花嫁を迎えた初夜の如く

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運転中にも係らず車内をくまなく撫で回し

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愛の告白

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後は、勢い余って後部座席に乗り出して愛撫(もちろん運転中)

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遂は、運転席なのに箱乗り。

家に帰ってからもこんな感じ。

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流石に車本体とは同衾は無理なので鍵と寝てます。


でも、判る。

新車を手に入れた時の
「お前は一生俺のものだ!!」
というやっすいラブロマンスの主人公
にでもなったかのようなあの感じ。

家とかは購入したことがないので判りませんが
車とか携帯電話とかパソコンとか
そういった個人だけで使用するものを新調すると
何か特別な思いが生まれます。

特に車への思い入れときたら他の追従を許さないわけです。

そんな大切なものを初日で盗まれたら…。

もう手に入れた段階で自分の車はただの車ではないし
支払った代金400万ドル(…え?)とは
引き換えにできないものになってしまうんですよね。

盗難後解体されたかも…
という不安でさえこんな表現になってしまうのです。

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キモいとか云うな。

他にも「俺の車は処女なんだ!」
と、わめき散らすズベイルですが、
私も愛車のキャロル

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はじめて対面した時はカラーは肌色、顔は不細工でどうしようかと思ったマイキャロル

をコンクリート壁で擦ってしまった時には
「うちの娘が傷物に…。」
と、半年ぐらい落ち込みましたもの。

マイカー(この安っぽい云い方なんとかならんのか?)に対しては
そのくらいの絆ができてしまうのかもしれません。

もちろん、ズベイルがここまでレガシィに入れ込んでしまうのには
イスラエルという国ならではの事情もあり


映画の冒頭でも

「中東イスラエル。70年代からの近代化に伴い、急速に自動車が不可欠な社会となる。しかし、多くの自動車メイカーは市場の大きいアラブ諸国を重視し、イスラエルへの輸出に消極的だった。その時、日本の富士重工だけがイスラエルへの輸出に乗り出した。結果、イスラエルを走る自動車のほとんどが『スバル』となり、彼らの生活の”希望の星”となった。
一方、隣接するパレスチナの西岸地区−人口に対してカーディラーが圧倒的に少なく、自動車の需要を満たすため『車泥棒』が暗躍した。イスラエル都心部で盗んだ自動車は境界線を越え、パレスチナの街で解体・再生・販売された。この『車泥棒』家業は、後に産業と呼べるまでに発展し、今でも脈々と受け継がれている。」


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と云った我々の知らない中東における社会情勢が説明されます。

そういう街でのお話なので
ズベイルの盗難車探しを手伝う友人・知人の半数以上が
「元車泥棒」だったりします。

盗難車を探し出し、利益を稼いでいる人物や
盗難車を解体・塗装して在住している日本人に廉く売りつける人物も
出てきます。

そんなズベイルの騒動に巻き込まれ右往左往した人々が
一堂に会したところで
レガシィはなんとか無事な形でズベイルの元に戻り
めでたしめでたしと相成るのですが
最後に妹の婚約者の勘違いによる思わぬどんでん返しが…。

そして、車が戻ってきたのにバックに流れる曲は
あろうことか、谷村新司の「昴」。
なんたる皮肉。
(意味が判らない人は「昴」の最後のフレーズをお聞きください。)


映画の舞台はイスラエルとパレスチナの境界に位置する
タイベからパレスチナ自治区のあるトルカレムまでを
何度も往復。
一般的には紛争地帯として報道されている地区での
撮影にもかかわらず一切戦争には触れていないことで
高く評価されているようです。
たしかに出てくる人々も街の様子も
(泥棒が跋扈していますが)

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後部座席に子どもが乗っている車を盗むのんきな車泥棒。
ついでに子どもを友達の家まで送り届けます。


あまりにのどかなので拍子抜けしてしまうほどです。

でもまあ、どこであれ
生活するというのはこういうことなのかもしれません。

 
  
 
 

 
 
 

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