2012/6/19
これだからフランス人は… MOVIE
本日のDVDは
「OSS 117 私を愛したカフェオーレ」

です。
主人公のOSS117こと
ユベール・ボニスール。

この顔。
この口髭。
このヘアースタイル。
このモノクロ。
…あれ?
どこかで見たことがあるような?
しかも、今年はじめくらいに
世界の映画祭でやたら騒がれていたような…。
…。
あ、この人ですね。

実はこの映画と2012年アカデミー賞5部門受賞作「アーティスト」は
主演男優(ジャン・デュジャルダン)だけでなく主演女優(ベレニス・ベジョ)も同じ人。
知らないでDVD借りてきたのですが、
意外と顔覚えているものですね。
奇しくも今日がお誕生日で40歳になったそうです。
意外と若い!
ヨン様ことペ・ヨンジュンと同い年!
(あれ?これでは比較にならんか…。)
内容は、と申しますと
ぶっちゃけ、おフランス製のスパイパロディ映画です。
007(特にショーン・コネリー)を強く意識しているようですが、
そこにおフランス独特の美学というかおしゃれイズムを
捻じ込んできていて
流石、フランス映画というべきか。
で、ざっくりとしたストーリーは
スエズ運河の利権をめぐって各国のスパイが暗躍中の
1955年エジプト・カイロ。
親友で同僚のジャックの行方を追って
はるばるフランスくんだりからやってきた
諜報員ユベール(コードネームOSS177)。
まずはジャックが経営していた
養鶏会社の新社長として現地に潜入するものの
フランス絶対主義者のユーベルは
イスラム文化に対する知識や配慮がまるでない上に
男尊女卑の気も多々あり
美人秘書をはじめ行く先々で周りの人々を不快にさせていく。
そんなおフランスのスパイ映画は
オープニングクレジットからしておしゃれ。

レトロかわいいOP。
まあ、フランスほど「おしゃれ」という日本語に
ふさわしい国はないということですな。
他にもあえてレトロな雰囲気を出すために
今だからこそ敢えて模型の飛行機を使っての特撮

CGって何?
今だからこそ敢えてクロマキー映像

昔はたいがいこんなんでした。
など、ノスタルジックでそれいて新しい感覚の映像がてんこ盛り。
まあ、なんておしゃれなんでしょう!
ただし、全編に渡り
117の俺様かつ無神経っぷり全開ロックオンで、
主人公なのに全く共感できる余地がなく
「早くこいつを何とかしろ!」
「一泡吹かせたい!」
という鬱屈が時の経過とともに溜まる一方にもなります。
中でも注目すべきは、親友ジャックに対する
117のちょっとズレた友情
…友情…でしょうか?
親友ジャックの写真や名前を目にするたび
目を伏せ「ジャック…。」ともの思いにふける117。
そのたびにジャックとの回想シーンに突入するのですが
親友ジャックとのステキな思い出その1
砂浜で追いかけっこ。

「戦国自衛隊」の苦い思い出が…。
こ、これは、
「つかまえてごらんなさい〜。」
「まて〜〜〜
」
「うふふふ。」
「あははは。」
とかいう奴ですな。
親友ジャックとのステキな思い出その2
砂浜で仲良く二人っきりでビーチバレー。
汗を流した後は

どこでもいつでも常に海パン着用のご両人。
波打ち際で抱き合い

人目をはばからず組んず解れつなご両人。
大笑い。

とにかく二人一緒だと楽しくて仕方ないご両人。
その時のことを思い出しては一人ニヤける117。

怖ぇよ…。
とにかく、ジャックとの思い出に浸るのが大好きな117。
ただし、これは全て117からの視点から見た思い出で
実際、ジャックにとっては
球技で散々負かされた上に

わざと無理な返球をしてジャックを痛めつける117。
散々バカにされたり

わざとからかってジャックを痛めつける117。
故意に顔にボールをぶつけられたり

わざと呼びかけてからボールを投げてジャックを痛めつける117。
と117にいじめられた記憶しかありません。
いい思い出など1つもないのです。

この顔の怪我も全て117のせい。
同じ思い出でもこうも違うとは!!
いや、むしろ117の思い出はあれ、妄想だろ。
ということで、117のジャックへの思いは
完全に片思いだったのです。
要するに好きな子をいじめるってやつですね。
それじゃ、思いは届きませんよ。
一方で、117は本家007よろしく女性と
行く先々でロマンスを交わしていくのですが
こういう隠れた性癖は本人がしっかり隠しているつもりでも
自然にばれてしまうようで
情報部内でも問題に。

容疑は明らかにゲイ疑惑です。
しかも大統領の耳にまで届いてしまいました。
これは大統領を信奉してやまない117には大きな痛手です。
もうこうなると、いくら117が「女好き」であることを
アピールしようとも
「すべてがフランスのためだろ。」
と、軽くあしらわれてしまう始末。
フランスならではのエスプリの効いた作品ですので
興味ある方は、一度DVDを手に取ってみてもよろしいのでは?
…ところで、エスプリって何?
0
「OSS 117 私を愛したカフェオーレ」

です。
主人公のOSS117こと
ユベール・ボニスール。

この顔。
この口髭。
このヘアースタイル。
このモノクロ。
…あれ?
どこかで見たことがあるような?
しかも、今年はじめくらいに
世界の映画祭でやたら騒がれていたような…。
…。
あ、この人ですね。

実はこの映画と2012年アカデミー賞5部門受賞作「アーティスト」は
主演男優(ジャン・デュジャルダン)だけでなく主演女優(ベレニス・ベジョ)も同じ人。
知らないでDVD借りてきたのですが、
意外と顔覚えているものですね。
奇しくも今日がお誕生日で40歳になったそうです。
意外と若い!
ヨン様ことペ・ヨンジュンと同い年!
(あれ?これでは比較にならんか…。)
内容は、と申しますと
ぶっちゃけ、おフランス製のスパイパロディ映画です。
007(特にショーン・コネリー)を強く意識しているようですが、
そこにおフランス独特の美学というかおしゃれイズムを
捻じ込んできていて
流石、フランス映画というべきか。
で、ざっくりとしたストーリーは
スエズ運河の利権をめぐって各国のスパイが暗躍中の
1955年エジプト・カイロ。
親友で同僚のジャックの行方を追って
はるばるフランスくんだりからやってきた
諜報員ユベール(コードネームOSS177)。
まずはジャックが経営していた
養鶏会社の新社長として現地に潜入するものの
フランス絶対主義者のユーベルは
イスラム文化に対する知識や配慮がまるでない上に
男尊女卑の気も多々あり
美人秘書をはじめ行く先々で周りの人々を不快にさせていく。
そんなおフランスのスパイ映画は
オープニングクレジットからしておしゃれ。

レトロかわいいOP。
まあ、フランスほど「おしゃれ」という日本語に
ふさわしい国はないということですな。
他にもあえてレトロな雰囲気を出すために
今だからこそ敢えて模型の飛行機を使っての特撮

CGって何?
今だからこそ敢えてクロマキー映像

昔はたいがいこんなんでした。
など、ノスタルジックでそれいて新しい感覚の映像がてんこ盛り。
まあ、なんておしゃれなんでしょう!
ただし、全編に渡り
117の俺様かつ無神経っぷり全開ロックオンで、
主人公なのに全く共感できる余地がなく
「早くこいつを何とかしろ!」
「一泡吹かせたい!」
という鬱屈が時の経過とともに溜まる一方にもなります。
中でも注目すべきは、親友ジャックに対する
117のちょっとズレた友情
…友情…でしょうか?
親友ジャックの写真や名前を目にするたび
目を伏せ「ジャック…。」ともの思いにふける117。
そのたびにジャックとの回想シーンに突入するのですが
親友ジャックとのステキな思い出その1
砂浜で追いかけっこ。

「戦国自衛隊」の苦い思い出が…。
こ、これは、
「つかまえてごらんなさい〜。」
「まて〜〜〜

「うふふふ。」
「あははは。」
とかいう奴ですな。
親友ジャックとのステキな思い出その2
砂浜で仲良く二人っきりでビーチバレー。
汗を流した後は

どこでもいつでも常に海パン着用のご両人。
波打ち際で抱き合い

人目をはばからず組んず解れつなご両人。
大笑い。

とにかく二人一緒だと楽しくて仕方ないご両人。
その時のことを思い出しては一人ニヤける117。

怖ぇよ…。
とにかく、ジャックとの思い出に浸るのが大好きな117。
ただし、これは全て117からの視点から見た思い出で
実際、ジャックにとっては
球技で散々負かされた上に

わざと無理な返球をしてジャックを痛めつける117。
散々バカにされたり

わざとからかってジャックを痛めつける117。
故意に顔にボールをぶつけられたり

わざと呼びかけてからボールを投げてジャックを痛めつける117。
と117にいじめられた記憶しかありません。
いい思い出など1つもないのです。

この顔の怪我も全て117のせい。
同じ思い出でもこうも違うとは!!
いや、むしろ117の思い出はあれ、妄想だろ。
ということで、117のジャックへの思いは
完全に片思いだったのです。
要するに好きな子をいじめるってやつですね。
それじゃ、思いは届きませんよ。
一方で、117は本家007よろしく女性と
行く先々でロマンスを交わしていくのですが
こういう隠れた性癖は本人がしっかり隠しているつもりでも
自然にばれてしまうようで
情報部内でも問題に。

容疑は明らかにゲイ疑惑です。
しかも大統領の耳にまで届いてしまいました。
これは大統領を信奉してやまない117には大きな痛手です。
もうこうなると、いくら117が「女好き」であることを
アピールしようとも
「すべてがフランスのためだろ。」
と、軽くあしらわれてしまう始末。
フランスならではのエスプリの効いた作品ですので
興味ある方は、一度DVDを手に取ってみてもよろしいのでは?
…ところで、エスプリって何?

タグ: OSS ジャン・デュジャルダン