2012/2/24

世紀末夫婦善哉  MOVIE

世の中には
「四天王」などと呼ばれている御仁が
数いらっしゃいますが
映画の世界でも「四天王」がございまして
かつて、
佐藤寿保監督、
サトウトシキ監督、
瀬々敬久監督、
佐野和宏監督
を4人まとめて「ピンク四天王」
と称している時代があったそうです。

今では
瀬々敬久監督などは「アントキノイノチ」
と云ったメジャー作品を撮っておられるので
この名称も過去のものかもしれません。

彼らの作品は、一様に
「作家性を重視するあまり、
濡れ場やエンターテインメントを軽視して」おり、
「ピンク四天王」とは
作品が上映されると客足が遠のく
代表的な4人の監督という意味で
使われていたそうです。

そういう意味では女の人でも
安心して見れるのではないでしょうか?

というかる〜い気持ちで
DVD借りてきました。

作家性が強いので
もちろんDVDはレンタル店の暖簾の奥ではなく
その手前に申し訳なさげに設置された
ジャンル「セクシー」の棚で
簡単に見つけることができます。

そんなこんなで
本日の映画は
その中の1人サトウトシキ監督が
2000年P-1 GRAND−PRIX
(ピンク映画トーナメント)
で優勝に輝いた
「団地妻 不倫でラブラブ」

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です。

タイトルどおり
団地妻で
不倫で
ラブラブな
作品となっております。



ただ
この映画の「不倫」は
普段「不倫」からイメージする「不倫」とは
ちょっと意味合いが異なっております。

ストーリーは

ある冬の朝、ある団地での出来事。

島田家のご主人が
「腹減ったから、早く朝飯頼むよ。」
と、起きてきたところ
おやおや
奥さんの姿がありません。

その頃、隣の部屋のご主人も同じように
「腹減ったから、早く朝飯頼むよ。」
と、起きてきたところ
おなじく
奥さんの姿がなく、
代わりに置き手紙が残されていました。

「しばらく隣の奥さんと旅行に出ます。あしからず。」

事態が呑み込めずとるものもとりあえず
パジャマ姿のままで
島田家のご主人に相談に行く隣のご主人。

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書置きを読むまで
お隣づきあいもなく奥さん同士が仲良いことも
全然知らなかったご主人たち。

面と向かって話すのもはじめてなのか
「旅行ってどういうことでしょう?」
「旅行なんでしょ?」
「だからそれでどういうことなんでしょう?」
「だから旅行なんですよ。」
と云ったかみ合わない会話が続きます。

その頃、
奥さん2人は
昭和テイスト満載なひなびた温泉宿の
大露天風呂で泳いでみたり

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部屋に戻ってからはセックスしたり

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…えっ?セックス?
ええっ?

なに?
あの〜、
その〜、

「不倫」ってそういう意味だったんですか?

え〜っ?そうなん?

ま、キレイだからいっか。


そして

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そんなレズレズな2人の痴態を
同じ宿に泊まっている
訳ありアベック(←と劇中呼ばれている)が
覗き見している頃

残されたご主人お二方は
ともに今年始めての有給休暇を取って
島田さんちで待機中。

でも、それではあまりに退屈だったのか

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右が島田さんちのご主人、左が隣のご主人

いきなり隣のご主人が
「私たちも楽しむべきだと思うんですよ。」と提案。
「楽しむってどう楽しむんですか?」
「ホモだちになるっていうのはどうでしょ。」


…。

…えっ?
私なんか聞き間違えた?

「と」と「ほ」、聞き間違えた?

いえいえ
間違えておりませんでした。

なんと、島田さんは
隣のご主人にとってはガチタイプで
以前から好きだったんですって!

それをお酒の席で奥さんに
ポロって告っちゃったもんだから
怒った奥さんが島田さんちの奥さんを
不倫旅行に誘ったんだって!!


…なんだ、それ?


結局、ご主人同士も不倫してしまうのですが
(そちらのほうはあんまりキレイじゃないので画像割愛します。
男優さんも女性とだけならいいのに、大変ですね。)

こちらは奥さん同士ほど相性がよくない
というか
どうにも似たもの同士すぎて
激しかった割には後味がどうも…

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で、終わった後も
全裸でだらだらお酒なんか飲んでいるうちに
あまりの会話の不毛さからか
(この会話が聞きようによっては面白いのですが)
隣のご主人の方がキレてしまって出て行ってしまいます。


…おやぁ?


まあ、流石にこれだけ(女×女、男×男)だけでは
「ピンク」という言葉に
胸(いや胸、ちゃうわ。)を膨らませている
お客さんがご不満でしょうから
この2組のご夫婦の話とは別に
先ほどの訳ありアベックによる
結婚に至るまでの甘じょっぱいラブストーリーと
むしろ映画の本質的には
こっちがメインであるところの男女の濡れ場が
ご用意されています。



そして、一夜明けて
「夫婦は始めから夫婦じゃないから…作っていくものだから。」
と、考えを新たにし
それぞれの夫の元に戻った奥さん達が目にしたものは

団地の前という公衆の路上で

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しているご主人たち。

それを見た奥さんの方も
なぜか
「キスしてるぅ。…ね、私たちもしよ。」
「よぉし!」


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最後は夫婦円満でめでたしめでたし。
よかったね。

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でも、これからも
お互い肌を温めあう関係は続けていくんだって
ご主人も奥さんも。


なんか、
違っているような気もしますが
タイトルに偽りなし。

女×女
男×男
そして
男×女
と、まったく隙のない全方位戦略。


脚本は
私にとってのオールタイム・ベスト10以内には
入っている「フリック」を撮った
小林政広さんが担当しておられます。

一般受けはしないかもしれませんが
やはりこの方の本、好きです。

ここでは特にご主人どうしの
どうしようもない会話がGOODでした。

 
 

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