2012/2/9

僕たち男の子 ヘイヘイヘイおいで遊ぼう 僕らの世界へ走っていこう  MOVIE

知っているほうがどうかとは思いますが、
BL界のバイブルと呼ばれる小説
作ごとうしのぶ・画おおや和美
「タクミくんシリーズ」をご存知でしょうか?

21世紀も干支一周分した現在、
どんな書店でもコーナーができているBL文庫。
その草分け的存在である「角川ルビー文庫」のなかでも
創刊当初から続いている最長寿シリーズで
文庫版だけでなんと24巻、絶賛既刊中です。(たぶん)

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表紙はこんな感じ。肌色率が低いのでお求めやすくなっております。

これまで
そのうちの
第1巻(?)「そして春風にささやいて」
第5巻(?)「虹色の硝子」
第9巻(?)「あの、晴れた青空」
第10巻(?)「美貌のディテイル」
第14巻(?)「Pure -ピュア-」
の5作品までが映画化されていることからも
その人気の高さがうかがい知れましょう。

なにしろ
数あるBL映画でもここまでシリーズ化されているのは
この「タクミくんシリーズ」をおいて他にはなく
それだけ完成度が高いということになります。


ということで

 
 


一応、今回はリリース分全て見終わったので
まとめてレビューを書いてみたいと思います。

「タクミくんシリーズ1 そして春風にささやいて」

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「タクミくんシリーズ2 虹色の硝子」

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「タクミ君シリーズ4 Pure〜ピュア〜」

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「タクミくんシリーズ3 美貌のディテイル」

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「タクミくんシリーズ5 あの、晴れた青空」

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見た順番は以上の通りです。


とりあえず総括しての感想ですが




…うん、完成度高かったよ。
別な意味でな。



他のBL映画のように
「朝ちゅん」とか「シャワーシーン」的安易なごまかしはなく
いろいろガッツリ取り組んでいるので
製作者側とキャストも相当の気合を入れて
撮っている作品だと思います。


ざっくりしたストーリーは

葉山託生(タクミくん)は人里はなれた全寮制男子校祠堂学院高等学校(ここはアメリカとかの刑務所に近い環境のため、自然の摂理によって男同士がくっついてしまうようです。…んな、アホな。)の2年生。
過去のトラウマからくる「人間接触嫌悪症」のため、入学時から全く人付き合いのない学生生活を送っていたのですが、学院内でも一目も二目も置かれる大財閥の御曹司、崎義一(通称:ギイ)と同室になったのをきっかけに生活にも変化が。
ギイからの一方的なアプローチもあり、なんやかんや紆余曲折の末、無事恋人同士になります。(ここまでが「そして春風にささやいて」)
そんなギイと付き合うようになってようやくタクミくんも周りの友人たちに心を赦すようになり人生に一度しかない高校生活を謳歌するのでした。

という男の子のシンデレラストーリーです。

原作の方はどうか読んでいないので知りませんが
まあ、このシンデレラの方(もちろんタクミくんのこと)が
映画版ですと、やたらめったらウジウジメソメソしていて
うっとおしいこと極まりありません。

特に映画第2弾にしてタクミくん役に抜擢された
浜尾京介さんの声というか喋り方が

…どうもダメ。
生理的にダメ。
アンガールズの田中卓志と双璧をなすぐらいダメ。
(個人的な感想なのでファンの方にはごめんなさい。)


ていうかなんで第2作目で
主演の2人を総とっかえするかな?もう!

人の顔、
特にいまどきの若い兄ちゃんらの顔覚えるの苦手なんだよ〜。
みんな似たような顔つき、
似たようなヘアースタイル
似たような笑顔、
そして、全員が制服
個性という名の没個性に紛れ込んでるもんだからさ
覚えきれないって。

一応5作品見たことが見たけど
結局、主役のタクミ君とギイ以外の
生徒の顔と名前が未だに一致できていません。


…はっ!もしかしてこの子らも作品が変わるたびに
役者が入れ変わっているのか?!







まあ、それはいいです。

5作品全て見ておきながらこう云うのはなんですが
ほんと主人公のタクミくん、
BL小説の主人公だからなんとかなっているにしても


…………うぜぇ。


あ、つい、本音が…。
いや、先ほどからもつい本音がポロポロと…。


なにしろ

「そして、春風にささやいて」で
ギイと晴れて恋人になったものの

「虹色の硝子」では病気で近々学校を退学する鈴木健志君のためにハロウィンパーティを企画したギイがそのパーティにかねてから鈴木健志君になついている1年生の森田徹君を執拗に誘うと、ギイの関心が森田君に移ったと勘違いし「もしかして、心変わりされた?!」とウジウジするタクミくん。
結果、ギイから森田君を誘うよう頼まれていたパーティの招待を勝手に「なかったこと」にしてしまいます。

「美貌のディテイル」では3年に上級したタクミくんとギイ。そんな中、ギイの実家である大財閥とコネをつけるよう親の使命を受けて学園に送り込まれた御曹司どもが列を成して入学してきます。
彼らがギイの恋人であるタクミくんに対して嫉妬し危害を加える懼れが出てきたため、タクミくんの身を護ろうとギイが距離を置き始めると「もしかして愛想を付かされた?!」とイジイジするタクミくん。結果、「人間接触嫌悪症」が再発。

その続編「あの、晴れた青空」では、一緒に兄の墓参り行くというタクミくんにとっては何ものにも変えがたい約束をギイがやむ得ない理由から破ってしまったため、「赦す努力したけど赦せない!」とグジグジするタクミくん。結果、貧血で昏倒。



…この子、面倒臭ぇ。

ま、全部タクミくんの勝手な思い込みなんですけどね。
そんなマイナス思考真っ只中なタクミくんのため
ギイと周りの友人たちがどれだけ奔走するハメになるか…。

特にギイのタクミくんへの献身ぶりには
毎回毎回ほんと見ていて血反吐吐きそうになります。

幼い頃からタクミくん一筋とは云え、
男女間の恋愛でも普通ここまで尽くしてくれるかどうか…。
(ただし、ギイが前もって真実を告げておけば
タクミくんもこんなことにはならないのですが。)

そして、周りの友人たちの心配りも生半可なものではなく
ギイの手に負えない状況には
彼らが表で裏でしっかりちゃっかりフォロー。
その間、タクミくんがしていることといえば
たいがい「ボクなんて…」と、メソメソ。

しかも、こんなに友人思いな連中に囲まれているというのに
なんとかギイとの関係を修復できた暁には
云うに事欠いて
「ボクのことを本当に思ってくれてるのはギイだけだ。」
とか、云っちゃってるし…。

あのさ、タクミくんでって男の子だろ?
一応ついてるもんはついてんだろう?

…なあ?


祠堂学院高等学校には、
当然設定上の都合から
他にも好き合っている男子生徒がおり

「虹色の硝子」では、難病で余命いくばくもない鈴木健志君と彼に憧れる森田徹君の淡いラブストーリーをメインに
「Pure」では、生徒会長の三洲新君と彼を慕っているもののいつまで経っても恋人扱いしてもらえない下級生真行寺兼満君の痛々しいラブストーリーをメインに
描かれているのですが

この2つのカップルと比べてもタクミくんは
下にもおかぬほど周りから大事にされていますよ?
そのへん、この子は理解しているのですか?


まあ、100歩ほど譲って
タクミくんの気持ちも判ることは判ります。


両思いと判っていても
恋愛なんてもんは
ちょっと相手と距離ができたように思っただけで
「あれ?私のこと嫌いになった?」
「もしかして、他に好きな子ができた?」
「私って本当にこの人にふさわしい人間なの?」
「え?もう私たちダメなの?」
と不安になるもの。


「そんな日々の不安をいつでもどこでも
粉砕してくれる男子っていないものかしら?」
そんなことを夢見てしまう女子は一人や二人ではないはず。

ついでに
顔も美形で
スタイルも抜群
アレ(婉曲表現ですが判りますよね)も上手くて
頭も良くて
スポーツも万能で
人望も厚く
常に恋人である自分のことを第一に考えてくれる
でも、たまには嫉妬して欲しいなんて可愛いところもある


あ、
後、実家が大財閥(ここ重要)

な恋人、欲しくないですか?

それがギイって子なんですが
そんな恋人がいれば…って思っちゃいますよね、…女なら。

そりゃ、女の子たちが夢中になって
この原作を読んだり
この映画を見たりするの
判るわ、うん。

BLなのはともかくとして
ちゃんとラブストーリーとして
「キュン!」となるツボを押さえてあり
ささいなすれ違いでドキドキハラハラなるからこそ
私も結局5本全部見ることになっちゃったわけですし。

ひょっとすると
タクミくん(♂)がタクミちゃん(♀)という設定でないのも
女の子が逆に感情移入しやすい要因となってるかも。

下手にタクミちゃん(♀)じゃ
ちょっと…ねぇ。

実際こういう女の子がいたら
「…ウゼェ」ってなるのでしょ?同性として。

そんな「タクミくん」シリーズ
ここには女子が恋人となる男子に求めるものが
凝縮して描かれておりますので
男子の皆様も是非ご覧になって
何かの参考になされたらいかがでしょう。


 
  
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