2009/2/20
「sushi」
『すし屋の常識・非常識』重金 敦之氏。
朝日新書を読んでいる。
すし屋の湯のみ茶碗は、なぜあんなに大きいのか。答えは簡単で、
屋台から起こった昔のすし屋は店を切り盛りする職人が一人しか
いなかったからだ。 −同本−
というようなことが書いてあったり、
アナゴの握り方は、皮目を表に出して握る方法と身を上にして
皮目をシャリにのせる方法がある。見た目は、皮を隠したほう
が上品に見える。 −同本−
というようなことが書いてある。
寿司を食べに行った。
下関の「てんま」という寿司屋さんだ。北九州へと引っ越して
きたときに見つけたお店だ。
ねたは、当然のことながら新鮮で、お吸い物なども、今なら
鯛のお吸い物が出てくる。
例えば、まぐろは、西ほど、東ほどには人気がない。
三崎がある神奈川県に長く住んでいた僕にとっては、
赤い鮪は、馴染みの寿司ネタだった。
その昔、冷凍技術などが発達していなかった頃、まぐろ
は、それほど人気が高い魚ではなかったようだ。
トロ(脂)なども、それほどなかったようだ。
今は、鮪を広い場所で養殖し、あまり動かさないようにして、
トロをつくるようなこともやっているらしい。
生き造りが始まったのは九州らしい。
刺身でもポイントとなるのは、新鮮な魚のコリコリ感だという
ことだ。その一方で、新鮮であればいいことばかりかというと、
捌いてから少し熟成させた方がいい場合があるらしい。
そんなわけで、地域によって、寿司に差があるようだ。
ずっと住んでいた横浜にも「伊豆」というマイフェイバリット
すし屋があったし、たくさんの回転寿司のお店もあった。
関西には、残念ながら、これといった「すし屋」はなかった。
下関の「てんま」でも、鮪はいない。
変わりに、河豚の唐揚げがメニューにあったり、鯨の竜田揚げ
があったりする。
寿司を何貫か食べ、たちの塩焼きとアサリの酒蒸しを食べた。
ビールを飲んで、熱燗を重ねた。
北九州でもいくつかの「回転寿司」などに行っているが、
なかなかこれといったお店がない。
多分、ねたは新鮮なのだと思う。
ということは、問題なのは、その包丁捌きなのか。
そういえば、釧路で食べたお寿司もおいしかった。
SUSHI は、ワールドワイドになり、特に、鮪とサーモンは、
取り合いにもなりつつあるらしい。
中国でも、寿司は流行りつつあるそうだ。
魚の取り合いで、日本から「寿司」が消えることも出てくる
のだろうか。
個人的には、しめ鯖とあなごがあればいいかな。
へい、おまち。

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