1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2007/5/28
「shadow of your smile」
映画
ライブのCDを聞いている。ブロッサム・ディアリーが、
1966年の3月に、ロンドンのジャズライブジョイント
「ロニー・スコッツ」に出演したときのものだ。
その昔、ロンドンに宿泊だけのパッケージツアーに行った
とき、ロニー・スコッツへと行ったことがある。
あまり有名ではない、テナーサックスの人が出ていた。
ブロッサム・ディアリーが、Shadow of Your Smile を
歌っている。映画『いそしぎ』のテーマ曲だ。
アート・ファーマーが演奏しているやつもいい。フリューゲル
ホーンで演奏しているやつだったと思う。
昨日の、情熱大陸は、上野樹里だった。AERAにもずっと前に
出ていたから、そのうちに出るかなと思っていた。
蒼井 優も出ていたしね、情熱大陸。
http://www.mbs.jp/jounetsu/2007/05_27.shtml
まだ、21歳。若い。兵庫県加古川の実家があったところ
に帰って、成人式とかに出たりするのだけれど、友人と
会ったりしていると、とたんに関西弁になっていく。
(因みに、兵庫県の人は、自分の喋っている言葉を
大阪弁とはいいません。それは、京都の人にも、奈良の
人にも、滋賀の人にも、和歌山の人にも、あてはまりま
す)
そのあたりは、やはりスイッチがどこかで入れ替わるの
だろう。藤原紀香も沢口靖子も。
上田樹里の映画をみたことがある。岩井俊二監督が
プロデュースしたやつだ。
『虹の天使』というようなタイトルだったろうか。
神戸の大丸の近くのシネリーブルという映画館で観た。
上田樹里は、大学の頃に映画研究会で、その後、
撮影関係の会社に入社した役を演じていた。
そして、アメリカに留学して事故かなんかで亡くなって
しまうという役だった。大学のときの同級生だった
男の子が、その死後に、盲目の妹(蒼井 優)などを
通じて、実は、自分のことを好きで、そして、自分も
その女の子が好きだったと気付く物語だ。
同様の設定は、映画でよくあるが、岩井 俊二カラーも
出ていて、きゅんとなる映画だった。その男の子の
頼りなさも際立っていた。同級生の男は、たいていの
女の子にとっては、子どもで、物足りない存在なのだ。
男の子は、同級生の女の子と接するときには、いつも
背伸びしていたりする。
高校生の時に、西岡君という男の子がいた。
スティーブ・ブシャミをさらに「くしゅっと」した
感じだった。運動音痴でぼおっとしているところは、
あったけれど、映画を撮っていた。自主映画っていうやつだ。
まだ、ハンディカメラが普及していない頃の、80年代前半
の頃のことだ。
映画を撮ることということはわかっていたけれど、映画をつくる
ということが、一体、どういうことなのかは理解していなかった。
体育の時間だったと思う、ぼそっと、西岡君が、自分がつくろうとして
いる映画に、スポンサーが付きそうだということを僕に教えてくれた。
お金を出してもらって映画がつくれるなら、凄いとくらいにしか理解が
なかった僕は、「おお、すごいやん」としか言えなかった。
その後、映画をつくったのか、どうか、僕は確認をしなかったし、
西岡君もその後、映画の製作のことについては触れなかった。
映画をつくることが、自己表現のひとつなのだと、たくさんの
人とひとつのものを一緒につくりあげていく作業なのだということが
今ならわかる。
同年齢の西岡君、今でも、映画、好きかい。
西岡君とは、高校のとき以来会っていない。
僕の記憶の中では、西岡君は、高校生の時のままで、目の周りに
ちょっと黒く、顔色が悪く、少しはにかんだような微笑を浮かべている。

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