2006/12/28
そばの跳躍とうどんの重力
おさむ
そばと漢字で書くことができないのは
関東から関西へと引っ越して6ヶ月
そば屋の暖簾をくぐることがなくなったからだろう
青森から取り寄せた鱈入りの揚げたちくわがついたぶっかけうどん
つるつると食べながら考える
大阪のショッピングモールの地下のうどん屋さんで考える
グラスに入ったビールを傾けながら
これは麦つながりやねと思う
横浜に住んでいた頃
地元のそば屋さんによく寄ったものだ
兄弟がいつも店に出ていた
お兄さんはいつも丁寧で
浦和レッズのトゥーリオのようで
太っちょの弟はまあ普通の接客で
安田大サーカスのヒロくんを半分くらいのサイズにしたようだった
休みごとに
昼下がりから鴨南そばを食べながら
お酒を飲む時間が好きだった
その店には地元の人たちが集い
昼下がりから賑わっていた
「アエラ」の記事に休みの日に子どもを連れてそば屋さんへ行くという記事があった
共働きの奥さんの記事で
子どもと入ったそば屋さんで昼からお酒を飲むことが好きな時間だというものだった
昼下がりからお酒を飲むこと
そば屋さんではその許容度が高いのかもしれない
うどん屋さんではなかなかそうはいきにくい
ちょっと昔のこと
その人とよく恵比寿のカウンターだけのバーで昼からビールを飲んだ
場所と一緒にいる誰かと
昼からお酒を飲むことはそれによって不自然でなくなるのだ
海外に行ったときには昼から飲んでいた
スペインでワインをイタリアでワインをタイでビールを香港でビールを
そばに跳躍力があるとしたら
うどんには重力が働いている
お酒を飲んでそばをすすれば
さらに跳躍力を得ることができるのだろうか
もしそうだとしたら
もしそうだとしたら
そのそばの時代が
僕は恋しい
テレビで音楽番組をみた。アンジェラ・アキとスガシカオが出ていた。
ライブの番組だった。アンジェラ・アキは『情熱大陸』にも出演していた。
2人共、10年の音楽キャリアがあるらしい。
スガシカオが「夜空ノムコウ」をアコースティックギターだけで歌っていた。
送別会とか歓迎会や忘年会の時に、カラオケで聞いたスマップのものとは、
なぜか印象が違った。
ゆっくり耳を傾けると、なんてすばらしく、なんて、いたい歌詞なんだと
思った。
2006年がカウントダウンだ。去年の僕はきっと今頃は、のんだくれていた
のだろうね。海外への旅行は、去年の夏のデンマーク・スエーデンで終わって
いる。1日1日を大事にしたいものだ。

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